検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

パワーポイントを使った勉強会スタート 連載小説321

2013年07月02日 | 第2部-小説
 占部和紙工房での学習会は6人の参加で始まった。冨田がパワーポイントの電源を入れると画面は地球だった。
 この写真はNASAの衛星写真です。『地球は青かった』と言ったのは、宇宙から最初に地球を見た宇宙飛行士の感想でしたが、地球はこのように青々して美しいです。
 でもこの地球の大気温度はこの表のように1980年代から急上昇して上がり、特に1990年代から急上昇しています」と話し始めた。
みんなは黙って聞いていた。

 化石燃料は動力、電力源だけでなく、工業製品の原料として産業をおこし、快適な暮らしを作ってきました。しかしその消費は地球温暖化を引き起こして地球生物の持続可能を脅かす危機を作っています。
 化石燃料は枯渇する有資源です。消費を少なくして、化石燃料に頼らないエネルギーに切り替える取り組みが世界で始まっています

 それは産業と生活スタイルの変革を迫ります。脱化石燃料を促進する企業や産業が成長し、化石燃料から脱却できない企業や産業は市場からレッドカードを受けます。
ドイツは福島第一原子力発電事故を受けて、原子力発電の廃炉をきっぱり決め、再生可能エネルギーで持続可能な社会をめざしています。一方、日本は原子力発電を再稼動して、電力供給をめざそうとしています。対称的な2つの国、どの国が持続可能な社会をつくるのでしょうか。
 原子力発電を基盤にしようとする日本の発電事業をまず見てみたいと思います。