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WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

最重要指名手配犯 - 元奉仕の僕 その3 その他の訴訟

2010-04-14 19:20:41 | その他の話題
第3回目のこの記事では、同時期にものみの塔協会を対象にしたその他の訴訟が取り上げられます。内容は前回から続いています。


結局、16人の被害者と8人の小児わいせつ容疑者が関係した全部で9件の訴訟が起こされ、フレデリック・マクリーンを除いた(逃走中)全員が有罪判決を受けた。その中には、テレビの司会者や子供たち向けの娯楽を企画していたラリー・ケリー、カルフォルニアのウッドランドの会衆で若者との書籍研究を司会してたといわれるテモテ・シルバがいる。シルバの場合は、1987年には会衆は彼の問題を知っていたと思われる。しかし、引き続き彼は子供たちと共に働くことが許されていた。

元エホバの証人で、現在はこの問題に関して組織の批判活動をしているバーバラ・アンダーソンは「エホバの証人の方針は、子供たちを守るよりも小児性愛者を守っている」と熱く語る。アンダーソンは近頃、「アメリカの宗教において隠された小児性愛」というタイトルで訴訟の書類をCDにまとめた。

アンダーソンは、1990年代にものみの塔の世界本部で働いており、会衆から送られてくる小児への性的虐待についての苦情の手紙を扱う仕事をしていた。その中で彼女は矛盾に思いが向き始めた。独自で調査を行っていくうちに、彼女は性的虐待をした者に対しての内部処理の書類を発見したのだが、そこで協会は聖書に基づく「二人の証人」のルールを適用していた。協会は、性的虐待をした者に対してもう一人の証人が必要であるとしていたのだ。「それは(ひそかに性的に虐待されている状況でもう一人の証人を出せというのが)不可能なことだ」と彼女は言う。

アンダーソンはまた、協会の本部が性的虐待の報告を秘密のファイルにまとめてしまっていたとも述べている。

最近の訴訟の中で、協会本部が地元の会衆から報告された性的虐待に関する内部記録を保管していたという証拠が明らかになっている。

裁判の書類の中には「幼児虐待の電話メモ」といわれる書式が含まれている。「考えても見て下さい。彼らは、幼児虐待の電話メモと名前の付いたメモを作って印刷しているんですよ。そういった事例をたくさん扱ってきたんでしょうね。でなければそんな書式を作る必要がどこにあるのでしょうか」

この電話メモは、協会本部の電話担当者が地元の長老たちから電話がかかってきた時に、質問形式で使えるようになっている。そのメモにはチェックするためのボックスがあり、問題が起きた会衆が、法律により警察に容疑者を通報する州にあるか、報告を必要としない州にあるかがチェックできるようになっている。もし報告の必要な州である場合、電話担当者は、地元の長老たちに「番号が探知されないような所から、例えば公衆電話などから匿名で通報をする」ようにとアドバイスを行うとのことだ。

協会は一貫して性的虐待をした疑いのあるものを通報」する法律に従うようにと勧めている。これらの法律は複雑だ。アメリカ保健社会福祉省によると25の州では、聖職にあるものは虐待の容疑がある者を通報しなければならない。しかし、そのなかの21の州では教会内部での通信は除外されるとしている。また他の16の州では包括的な通報の法律があり「だれでも」と言われるなかに聖職者も入っているものと解釈されている。その中の7つの州ではそれに加えて教会内部の通信を特別に保護している。

NBCが受け取った声明によると、エホバの証人は「小児性愛者を大目に見たり匿ったりはしない。長老たちはこうした犯罪を犯して悔い改めない犯罪者は追放します」と述べている。協会によると、エホバの証人の中でこうした犯罪はまれであるという。また声明では「組織は被害者たちを黙らせるということは無く、会衆の成員たちは誰でも、恐ろしい犯罪について当局に通報する権利を当然のごとく持っている」と述べられている。協会はこれまで小児への性的虐待に関する記事をいくつも発行してきた。10月号の目ざめよ誌でも表紙の記事でそれが扱われている。「それらの記事では、子供たちを性的虐待から守ることを我々が気にかけていることが明らかにされています」と声明では述べられている。

引き続き、フレデリック・マクリーンは逃走中である。アメリカ連邦執行局によると、彼は武装していると考えられており危険である。自暴自棄になっている恐れがある、とのことである。


※ エホバの証人はそれぞれの会衆内である程度深い人間関係を持つことになると思います。その深さの割りに全体的にはこの事件のようなケースは多くはないと思いますが、何か起きた際のその処理の仕方などやはり未熟な点があったのかもしれません。今では長老団への手紙の中でも明確な指示が出ています。犯罪者が会衆に紛れ込んだとしても、未然に被害を防ぐことができればいいのですが。幼年期につらい経験をする子供がいなくなるように願っています。


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