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WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

過激派により誘拐されたフィリピンのエホバの証人の事件 - その1

2010-09-25 05:13:00 | 事件・事故
エホバの証人が連れさられて首を切られて殺される事件が2002年にフィリピンで起きました。リアルタイムでこの事件をネットで見ていましたが、だいぶ経ってからなんとその犯人が捕まったことがニュースになっていて驚きました。この記事では、まず最初の事件をお伝えします。

■ The independent 2002/8/22

南部フィリピンで、イスラム教の過激派が、連れ去った6人のエホバの証人のうち2人の首を切り、市場の屋台に捨てるという事件が起こった。

人質となった2人の男性の頭部が見つかったのはジョロ島・ジョロタウンでのことで、一つは布の袋の中に、もう一つはビニール袋に入って、町の中心部の市場の屋台で見つかった。

被害者たちを「異教徒」とし、これを「ジハード」もしくはイスラムの聖戦であるとする声明文が張られていた。

2人の男性と4人の女性はジョロタウンの近くで火曜日に誘拐された。過激派アブサヤフに対して、アメリカの支援で一掃作戦が行われたが、その残党が拠点としている地域である。

警察によると、人質たちはイスラム教の勢力の強いその島で、AVONの化粧品やハーブティー、医療用品などを販売していた。

いくつかのフィリピンの新聞は、彼らを、クリスチャンにとっては非常に危険であるパティクル地方で、自分たちの宗教を広める「伝道者」でもあったと書いている。

二日目の夜に、軍は夜通しでいくつかのアブサヤフの疑わしい隠れ場所を急襲した。そこは大量のフィリピン人や外国人(アメリカ人、ヨーロッパ人が含まれる)が誘拐された場所で、そのうちの何人かは首を切られて殺害された。

火曜日に起こった誘拐は、アメリカ軍の支援の下で行われた2月の一掃作戦以来、初めて起こったものである。

この地域での、6ヶ月に渡ったアメリカ軍の作戦は先月終わった。アメリカとフィリピンの関係者は、アブサヤフは激減させられたと自らを称えていた。

マニラ・スタンフォード紙は、「水に戻っても安全だと思ったちょうどその時、アブサヤフというサメが、その恐ろしい顔を再び現した」と表現した。

軍の報道官であるコロネル・ホセ・メンドザは、この誘拐がアブサヤフが依然大きな力を持ち続けている証拠であるという見方を否定した。「いまジョロ島にいるのは残党であり、自分でまだ勢力があると言っているに過ぎない。今回の誘拐が起きたのも、彼らが追い詰められていると感じているからだ」

関係者によると殺害されたのは、21才のレミュエル・バントロと、同じく21才のレオネル・マンティクである。

マンティクの23才になる妻エミリーは、生存している残りの人質、コレオフィ・バントロ(46)、フローラ・バントロ(40)、ノリ・ベンジオ(41)と一緒にいる。

警察と軍の関係者によると、今回の誘拐事件の黒幕はムイン・マウロド・サヒロンであり、彼は、パティクル地方のアブサヤフのリーダー、ラジュラン・サヒロンの従兄弟である。

エホバの証人を乗せたジープは、ピストルを持った二人の男によって止められ、全員が車の外に出された。他にも2人乗客がいたが、彼らはイスラム教徒だったため連れて行かれなかった。残された運転手が当局に通報した。

ジープには、AVONの化粧品と、ハーブティーが残されていた。

AVON化粧品のニューヨーク本社の広報担当ビクター・ビューデットによると、被害者たちは、従業員やAVONの公式販売員ではないとのことである。

アブサヤフはしばしば身代金目的で誘拐するが、しかし、大抵の場合は貧しいフィリピン人(ほとんどはクリスチャン)が狙われる。数週間から数ヶ月の間、奴隷のような労働力として使うためである。誘拐された女性は、しばしばゲリラとの結婚を強制させられる。

2月からの6ヶ月間、約1,200人のアメリカ軍はフィリピン軍を訓練し、アブサヤフの一掃を行うためにフィリピン軍と協力して来た。

昨年、アブサヤフのグループがリゾート施設を襲って、3人のアメリカ人と17人のフィリピン人を誘拐した。ギャングはアメリカ人のギレルモ・ソベロと数人のフィリピン人の首を切り殺害した。

この誘拐は、今年の6月に、アメリカ軍とアメリカ軍によって訓練され支援を受けたフィリピン軍が誘拐グループを突き止めて終了した。

彼らは、アメリカ人宣教師グラシア・バーンハムを救出したが、夫のマーティン・バーンハムと看護婦のエディボラ・ヤプは救出作戦中にジャングルで殺された。

フィリピン人の男性ロナルド・ウランは、2年前にマレーシアで起きた別のアブサヤフの大量誘拐事件以来、捕らわれたままである。





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