
場所はサンディエゴの中心部に近いユニバーシティ・ハイツ。レストランや喫茶店、ブティックなどが軒を重ねるにぎやかな街だ。その一角、アダムズ通りにエホバの証人の王国会館がある。
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始まりは去年の12月20日のことだった。火災報知機が真夜中に鳴り響いているのを警察が聞いた。彼らが王国会館に着いた時には、建物から煙が出ている状態だった、消防隊員がすぐに駆けつけて、火は間もなく消し止められた。火は会館内部のステージ辺りから出ており、その付近にマッチが見つかった。辺りに火の気は無く、当初から放火と見られていた。音響設備が壁からむしりとられ、玄関の辺りに置かれていた。犯人が盗みの証拠を消そうとして意図的に火を付けたのだろう。しかし、物を持ち去る前に、火災警報が怖くなって置いていったのだ。
サンディエゴ消防署のチャック・アダムスによると、「初期消火の後で調べてみたが、火事の直接原因は分からなかった。詳細な調査が行われるだろう」とのことだった。
火は小さかったが、煙と水のために内部の損傷はひどく 7万ドル(540万円)の損害と見られている
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それから10日の12月30日の真夜中に、王国会館はまた放火された。今回は一回目よりもダメージが大きかった。

会館後部に位置する第二会場と倉庫が燃えた。火自体は15分ほどで消し止められたが、炎は激しかった。消防隊員は、1つのドアを押し開けて中に入ったが、別のドアは放火犯によってすでに破られていた。

今回の火事では、放火のみならず、玄関の壁に「666」という数字がスプレーで落書きされていた。そのため、この事件は、単なる放火からヘイト・クライム(憎悪犯罪)と判断された。ヘイト・クライムとは、「人種、民族、宗教、性的指向などに係る特定の属性を有する集団に対しての偏見が元で引き起こされる口頭あるいは肉体的な暴力行為」という意味を持つ。
この王国会館で41年間交わってきた長老のテッドは、金曜日の朝に被害の様子を見にやって来た。焼けた聖書や他の出版物の残骸が道路に置かれていた。彼は、その夜の真夜中に電話でたたき起こされたが、再び放火されたことを信じることが出来なかった。ただただ、ショックと落胆があったという。
煙を見て通報した人によると、「後ろ側のドアがボコボコいうような音がした。今にも吹き飛びそうだった」とのことだった。
今回防犯アラームは作動していなかった。前回の放火以降会館は使われておらず、電源が切られていたからである。
すぐに、自発奉仕者による修理作業が行われた。カーペットはきれいにされて、イスや書籍類は全部外に出された。また、天井から落ちたタイルもみな取り除かれた。
王国会館は4つの会衆で、300名ほどの成員によって使われていた。英語会衆が2つ、フランス語が1つ、タガログ語が1つである。最初の火事の後、すべての会衆は別の王国会館を使って集会を開くことになった。
この放火の後、放火特別対策チームによって捜査が続けられていた。
しかし、事件はこれで終わらなかったのである。
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3回目の放火が起こったのは1月3日の真夜中の事だった。今回、侵入者は外側のフェンスを切断して中に入り、火を付けようとして会館内にガソリンを撒いた。しかし、前回までの火事で内部の物がみな外に持ち出されており、火がつかなかった。放火未遂で終わったのは不幸中の幸いだった。現場からはマッチの跡が見つかっている。

また、犯人は王国会館の前方に掲げられているいくつかのサインから「エホバ」に相当する文字を剥ぎ取り、近くの燃えた残骸の辺りに捨てていった。
今回は目撃者がいた。彼は会館の外側のフェンスが切断されているのに気付き、外に立っていたのである。そして、誰かが中から出てくるのを見つけ、その後を追いかけた。しかし、残念ながら逃げられてしまった。
目撃者によると、その男は身長約180cm、暗い色の服を着て、顔には白いフードかマスクを被っていたとのことだ。
この地区を担当するサンディエゴ市議会のトッド・グロリアは「サンディエゴの市民はこの非常識な行動に断固として立ち向かう。この犯罪について何か知っている人は、当局に連絡して下さい」と呼びかけた。
クライム・ストッパーとATFからの犯人情報への懸賞金は1万ドル(77万円)に達している。
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4回目は1月9日のことだった。警察と消防は夜の8時頃に王国会館へと向かった。警備員が、屋根に人影を見かけて何か燃えるような臭いがすると通報したのだった。建物内外の調査が行われたが、不審者の侵入の形跡は無かった。消防は、以前の火事の燃えかすがゴミ箱の中に入っていたのだろうと考えている。

一連の事件で近隣の住民はとても不安を感じている。隣に住むエリザベスはこのように語った。
「ほとんどそれに取りつかれています。私の身を守るために会館を見守っています。もし、会館から火が出れば、間違いなく私たちの家も燃えて無くなってしまいます」
「私は、犯人がまた戻ってくると思っています。それが、私がまだ油断していない理由です。彼らは今、ある自尊心というか強い自己信念を持っていて、成功するまでそれが無くなる事がないと思います」
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事件の調査は続いており、逮捕につながる情報提供者には1万ドルの賞金が渡されることになっている。
Cops Swarm Kingdom Hall Plagued by Attacks
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始まりは去年の12月20日のことだった。火災報知機が真夜中に鳴り響いているのを警察が聞いた。彼らが王国会館に着いた時には、建物から煙が出ている状態だった、消防隊員がすぐに駆けつけて、火は間もなく消し止められた。火は会館内部のステージ辺りから出ており、その付近にマッチが見つかった。辺りに火の気は無く、当初から放火と見られていた。音響設備が壁からむしりとられ、玄関の辺りに置かれていた。犯人が盗みの証拠を消そうとして意図的に火を付けたのだろう。しかし、物を持ち去る前に、火災警報が怖くなって置いていったのだ。
サンディエゴ消防署のチャック・アダムスによると、「初期消火の後で調べてみたが、火事の直接原因は分からなかった。詳細な調査が行われるだろう」とのことだった。
火は小さかったが、煙と水のために内部の損傷はひどく 7万ドル(540万円)の損害と見られている
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それから10日の12月30日の真夜中に、王国会館はまた放火された。今回は一回目よりもダメージが大きかった。

会館後部に位置する第二会場と倉庫が燃えた。火自体は15分ほどで消し止められたが、炎は激しかった。消防隊員は、1つのドアを押し開けて中に入ったが、別のドアは放火犯によってすでに破られていた。

今回の火事では、放火のみならず、玄関の壁に「666」という数字がスプレーで落書きされていた。そのため、この事件は、単なる放火からヘイト・クライム(憎悪犯罪)と判断された。ヘイト・クライムとは、「人種、民族、宗教、性的指向などに係る特定の属性を有する集団に対しての偏見が元で引き起こされる口頭あるいは肉体的な暴力行為」という意味を持つ。
この王国会館で41年間交わってきた長老のテッドは、金曜日の朝に被害の様子を見にやって来た。焼けた聖書や他の出版物の残骸が道路に置かれていた。彼は、その夜の真夜中に電話でたたき起こされたが、再び放火されたことを信じることが出来なかった。ただただ、ショックと落胆があったという。
煙を見て通報した人によると、「後ろ側のドアがボコボコいうような音がした。今にも吹き飛びそうだった」とのことだった。
今回防犯アラームは作動していなかった。前回の放火以降会館は使われておらず、電源が切られていたからである。
すぐに、自発奉仕者による修理作業が行われた。カーペットはきれいにされて、イスや書籍類は全部外に出された。また、天井から落ちたタイルもみな取り除かれた。
王国会館は4つの会衆で、300名ほどの成員によって使われていた。英語会衆が2つ、フランス語が1つ、タガログ語が1つである。最初の火事の後、すべての会衆は別の王国会館を使って集会を開くことになった。
この放火の後、放火特別対策チームによって捜査が続けられていた。
しかし、事件はこれで終わらなかったのである。
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3回目の放火が起こったのは1月3日の真夜中の事だった。今回、侵入者は外側のフェンスを切断して中に入り、火を付けようとして会館内にガソリンを撒いた。しかし、前回までの火事で内部の物がみな外に持ち出されており、火がつかなかった。放火未遂で終わったのは不幸中の幸いだった。現場からはマッチの跡が見つかっている。

また、犯人は王国会館の前方に掲げられているいくつかのサインから「エホバ」に相当する文字を剥ぎ取り、近くの燃えた残骸の辺りに捨てていった。
今回は目撃者がいた。彼は会館の外側のフェンスが切断されているのに気付き、外に立っていたのである。そして、誰かが中から出てくるのを見つけ、その後を追いかけた。しかし、残念ながら逃げられてしまった。
目撃者によると、その男は身長約180cm、暗い色の服を着て、顔には白いフードかマスクを被っていたとのことだ。
この地区を担当するサンディエゴ市議会のトッド・グロリアは「サンディエゴの市民はこの非常識な行動に断固として立ち向かう。この犯罪について何か知っている人は、当局に連絡して下さい」と呼びかけた。
クライム・ストッパーとATFからの犯人情報への懸賞金は1万ドル(77万円)に達している。
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4回目は1月9日のことだった。警察と消防は夜の8時頃に王国会館へと向かった。警備員が、屋根に人影を見かけて何か燃えるような臭いがすると通報したのだった。建物内外の調査が行われたが、不審者の侵入の形跡は無かった。消防は、以前の火事の燃えかすがゴミ箱の中に入っていたのだろうと考えている。

一連の事件で近隣の住民はとても不安を感じている。隣に住むエリザベスはこのように語った。
「ほとんどそれに取りつかれています。私の身を守るために会館を見守っています。もし、会館から火が出れば、間違いなく私たちの家も燃えて無くなってしまいます」
「私は、犯人がまた戻ってくると思っています。それが、私がまだ油断していない理由です。彼らは今、ある自尊心というか強い自己信念を持っていて、成功するまでそれが無くなる事がないと思います」
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事件の調査は続いており、逮捕につながる情報提供者には1万ドルの賞金が渡されることになっている。
Cops Swarm Kingdom Hall Plagued by Attacks
そんなの~と思っていましたが・・やはり必要なのかな。
日本ではないですが、近隣の会衆では集会中に車を盗まれたところがあります。
うちは侵入未遂で終わりましたが、ドアは壊されました。
どうやら会館にはお金が置いてあるものと考える輩がいるようです。
これを見ている泥棒さんたちに言いたい!
エホバの証人の王国会館の寄付箱(さい銭箱)の中身は、集会のたびにそのつど回収します。
会館内に金目のものはありません!
侵入するだけ時間の無駄です。
どうかその労力を他のことにお使いください!
以上