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WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

メキシコの刑務所で社会復帰を助けるエホバの証人

2011-10-18 20:56:30 | 励みとなるニュース
(写真の看板はUSA・MONTANAにある刑務所)

メキシコでは、エホバの証人たちが刑務所を訪問し、受刑者たちに聖書の知識や道徳を教えるプログラムを行っています。目立たない奉仕かもしれませんが、囚人が聖書を学び、犯罪者としての人生を変える動機付けを得て、実際に生き方を変える人たちが何人もいるというのは、本当に素晴らしいことです。

クリスチャン・マガジン - メキシコの刑務所での更正活動

リハビリテーションは時として、犯罪者が刑務所に入れられた理由として与えられることがある。しかし、刑務所に入ることだけで、囚人を社会復帰させることはできない。
囚人の思いと心の内側から変化したいという強い決意が沸き起こり、過去に犯した間違いを誠実に悔い改めて、以前と異なった行動を取りたいと願う必要がある。地球上の数多くの刑務所で、かなりの成果を挙げているリハビリテーションは、エホバの証人による聖書教育によって成し遂げられている。彼らがメキシコで行っていることをみて見よう。

エホバの証人はメキシコの150の刑務所を訪問しており、聖書朗読や、聖書の教義と道徳教育のプログラムが提供されている。チワワ州にあるシウダー・フアレスの刑務所を例に取ってみよう。エホバの証人の牧師が定期的に1,200人ほどの囚人たちに説教を行っている。囚人たちは彼らに敬意を持っており、彼らを危険な状況から守ってくれさえするのである。かつてその刑務所で暴動が発生した時、最も凶暴な囚人たちの中の幾人かが、証人たちが無事に立ち去れるように、暴動を抑えておいてくれた。

2001年5月8日号の「目ざめよ!」誌の「受刑者は更正できますか」という特集記事は、受刑者と刑務所関係者の関心を引いた。ソノラ州のサン・ルイス・リオ・コロラドにある刑務所では、12人のエホバの証人が2,149冊もの雑誌を配布した。

聖書に対する真の関心が見出されると、証人たちは次の週に訪問して、聖書のクラスを開いて共に学ぶ。受刑者の生活を変化させるほどに、この聖書教育のプログラムは強力なのだろうか?

- 囚人がクリスチャンの奉仕者に変化する

ジョージは、彼が20才になる少し前には、すでに犯罪者としての生活を始めていた。
マリアス諸島の刑務所で13年の刑期を務めた後、彼は釈放された。しかし、すぐに麻薬の運び屋という犯罪に逆戻りしてしまった。プロの殺し屋として、殺人をするようにとの命令に従い、結果として32人を殺害した。再び刑務所に送られたが、そこで彼は弁護士から、元のボスが巨額の保釈金を払って出してやると言っていると教えられた。犯罪組織のボスは、もう一人殺してもらうために彼を刑務所から出そうとしていたのである。

しかし、この時ジョージはエホバの証人と聖書の研究をしていた。彼はバプテスマを受けるまでに進歩しており、刑務所で全時間の説教師、もしくは開拓奉仕者になっていた。彼は自由になることを選び、麻薬ビジネスのかつての主人のために働くのか、それとも、刑務所に残ってエホバに仕えるのだろうか?

ジョージは、「私は刑務所に残り、私のした悪行の償いをします」と答えた。「今、私は主権者である、エホバ神に仕えているのです」。ジョージは神に忠実であり続け、復活の希望と共に亡くなった。彼の霊的な仲間は彼のことをこう言う。「彼は真理を知りました。そして真理は彼を自由にしたのです」

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ものみの塔1997年2月15日号の中に、「獄中の人々に霊的自由をもたらす」という題の記事があります。メキシコでの刑務所奉仕において、成功を収めている様子が詳しく書かれていました。機会がありましたら、そちらもご覧下さい。