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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

人はなぜ苦しむのか 第2回

2014年09月01日 | 日記

  

   人はなぜ苦しむのか 第2回

1、サタンの挑戦としての苦難 

旧約聖書に出てくるヨブは、サタンの挑戦により苦難を受けた代表的な人物です。ヨブ記1章ではサタンが天の集会に加わる場面が書かれています。その集会で、サタンは自分が地を行きめぐり、あちらこちら歩いてみたところ、神様を真心から畏敬する者をこの世で見つけられないと主張します。「ある日、神の子たちが来て、主の前に立った。サタンも来てその中にいた。主は言われた、『あなたはどこから来たか』。サタンは主に答えて言った、『地を行きめぐり、あちらこちら歩いてきました』」(ヨブ1:6、7)。この時、神様はサタンの主張が間違いであることを述べられます。「主はサタンに言われた、『あなたはわたしのしもべヨブのように全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかる者の世にないことを気づいたか』」(ヨブ1:8)。 

ところがサタンはそれに対して、ヨブが神様に仕えている理由は、神様を心から愛しているためではなくて、神様が多くの富を与えて祝福されたせいだと主張しました。つまり、ヨブが神様に仕えている理由は、自分の利己的な欲求を満たすために仕えているだけのことだと告訴したのです。「あなたは彼とその家およびすべての所有物のまわりにくまなく、まがきを設けられたではありませんか。あなたは彼の勤労を祝福されたので、その家畜は地にふえたのです」(ヨブ1:10)。

   絶望から希望へ 第4回

  罪に打ち勝つ恵み

ところで皆さん、このように自分のみじめさを悟って叫ぶこの人は、新しく生まれた人だと思われますか。そうでないと思われますか。現在の多くのキリスト教会では、このような人を新しく生まれた人と教えているのですね。『ローマ人への手紙』は使徒パウロが書いたものです。これはパウロがダマスコの経験後に書いたものです。そしてこれは、自分の罪深さを気づかされて、骨にしみるほどの嘆息をもって悔いている姿です。罪を知らない人が、これほど深く悔いることはないと言っているのですね。なるほど、そのように理解できるかもしれません。カルバン、ルター、彼らはこの人を新しく生まれた人だと言っています。

また特に『ロ-マ人への手紙』を研究したバルトいう神学者がいましたが、この人は『ローマ人への手紙』を分析しました。7章の1節から13節までは、過去形で書かれています。しかし14節から25節までは現在形で書いてあるので、この内容はパウロが新しく生まれた後に、自分が悔いて嘆息する姿だと言っているのですね。ですからこの学者が言うのは、新しく生まれたけれどもこの罪深い世で生きるから、罪にまみれてどうしようもなく胸を打っているその姿だと言っているのですね。だからこの叫びは、罪の世に生きているかぎりしょうがない叫び、そこから逃れることはできないと、そのように見ています。7章のこのみじめな姿は、新しく生まれた人の姿だと彼らは言っているのですね。