~16回目の一人旅~

いつもより少し長めの一人旅。。求めるものはお酒と世界遺産!デッカいカメラでバシャバシャ撮ってます。

対ワイロ、5戦5勝<369日目> Stayed in フリータウン

2012-02-28 23:59:59 | モーリタニア~ギニア(2回目)
 今日の移動も大変でした…orz

 6時前に起床し、6時半には宿を出た。今日は国境越えで時間がかかるやろうし、できるだけ朝早く出発する車に乗りたかったからだ。宿のスグ前でタクシーを捕まえ、マディナバスターミナルへ移動。シエラレオネのフリータウンへダイレクトで行くセットプラスは簡単に見つかった。

 いつもここまではスムーズにいける。
 そして、ここからが苦労する。

 今日もあまりヒトの集まりは良くなさそう。

 ヒトは来るんだけれど、ダイレクト便の料金が高いのか、他に理由があるのか知らないが、みんな国境のパメラップ行きを選んでいるようだ。おかげで、なかなかヒトが集まらない。


 アッという間に2h経過。


 シエラレオネは英語圏だからか、出発を待っていると英語で話しかけてくるヤツらが多い。最初はシエラレオネ人だと思っていたが、ギニア人のようだ。

 最初は「どこ行くんだ?」とか「ギニアで働いているのか?」とか世間話なんだけれど、途中から「日本はリッチだ」、「日本に行きたいんだ」という話に変わってくる。みんな日本にさえ行ければリッチになれると思い込んでいるようだ。こういう話はあんまり好きじゃない。

 『あんたらの感覚じゃ、日本で働くのも生活するのも難しいよ…』と。

 『確かにギニアに比べれば遥かに豊かやと思うけど、物事はそんなに単純じゃないよ…』と思う。『夢ばっかり言う前に、今の現実をもう少し見つめ直したらどうだ?』と思う。

 結局、4h待ってようやく出発。『おれの旅行がTVとかで放送されるなら、「待つこと4h」と一言で終わらされるんやろうな~』と変な妄想を抱きながら、出発したことに安堵。一言で4hやけど、待ってる方は大変だ。特に今日は椅子も日陰もなかったから、出発の時点でクタクタだ…

 ゴミゴミしたバスターミナルを出るだけで30分近くかかり、なかなか散々な出発だ。

 1.5hくらい走ったところで検問で車から降ろされた。それまでの検問は車から降ろされることはなかったが、車から降りてパスポートを見せる。何やら記帳するらしく、小屋のようなところへ連れていかれた。

 そして、ついにやってきた。ワイロ請求。

 「3万フラン」

 思わず、「高っ!」と言ってしまった。4ドル以上のワイロだ。素直に「記帳代で1000ギニアフラン」くらいの値段を言ってくれたら払ったかもしれんのに…

 ポリス達の目は全然笑ってない。こりゃー、ダメだ。「ノーマネー」と言ってそのまま待機。おれだけじゃなくてシエラレオネ人もやられている。彼女らは何やら言い争ってる。どうやら既にいくらか包んでいたらしい。「さっき渡したでしょ!?」みたいなことを言ってる。

 しばらく待っていると、とりあえずイエローカードを返してもらえた。これはイケそうだ。待っている間、ポリスは思い出したかのように「お金払えば行っていいよ」と言ってくる。

 笑いながら「払わんから」と言って躱す。そうしているうちにポリスの1人が音楽をかけ出して「踊ったら行っていいよ」と言ってきた。

 なんじゃ、それ?(笑)

 踊るのもシャクなんで、「ムリムリ」と言って座り続けた。

 時間にして15分くらいでパスポートも返してもらって釈放。ワイロ払わんで済んだからいいものの、やっぱり良い気分ではない。

 その後も検問はあったが、ワイロ請求されることなくクリア。

 出発して3.5hくらいで国境に到着した。

 イミグレでスタンプを貰って出ていこうとすると、またもやワイロの請求。ここはすでにパスポートが手元にあったので、「もういいやん、OKでしょ?」って出してきた手に握手を求めてクリア。

 次の税関?か何だかよく分からんところでも、またもやワイロ。ここでもすんなりパスポートは手元に戻ってきたので、「もういいっしょ。行くよ。ありがとう」って言ってクリア。


 無事にギニア脱出。続いてシエラレオネへ。

 検問でちょっとしたワイロ請求。ただギニアと違って目が笑っているし、雰囲気が柔らか。「払わんよ~」って笑いながら言ってクリア。

 イミグレのスタンプは簡単に貰えたが、イエローカードのチェックでまたもやワイロ。手を出してきたから、その手を握って握手して出ていった。

 結局、今日1日で5回のワイロ請求。でも、厳しそうだったのは最初の1回だけ。後は簡単にクリアできた。5戦5勝だ。


 全員の手続きが終わるまでの間、イミグレの雑用係のようなヒトと喋っていた。「シエラレオネはノープロブレムだ。おれたちは白人もアジア人も黒人も、ムスリムもクリスチャンも何でも受け入れるんだ。シエラレオネは良い国なんだ」って力説していた。

 確かに、この人達と喋っている感じや、さっきのイミグレの雰囲気を見ているとスゴい良さ気な国だ。イミグレのヒトもポリスもみんな「ウェルカム!」って言ってくれる。西アフリカでは初めてのことだ。シエラレオネに対する印象は凄く良い。

 国境を出発したのは17時。EUの協力で作られたキレイな道路のおかげで快適に進む。

 走っている途中で日の入り。紫色とオレンジ色に染まった空に浮かぶジャングルのシルエットはなかなかの絶景。写真を撮れなかったのが残念。

 結局、フリータウンに到着したのは夜の9時。どのあたりに到着したのか全く分からず、バイタクに乗って宿まで移動した。チェックインも済ませ、一息ついたら10時前。

 結局、今朝宿を出てから宿に着くまで15時間の移動だった。うーん、辛い。

 今日一日何も食べてない。何か買ってこようと外に出たら、スグ近くにバーを発見。なので、シエラレオネ入国祝いにビールを飲んだ。2本(笑)。

 ビール飲んだら満足したので、お菓子と串焼きを少しだけ買って宿に戻った。

 <今日の移動>コナクリ→フリータウン
 セットプラス。約9.5h。115000+荷物代25000ギニアフラン(1ドル=7000ギニアフラン)。
 ロンプラによるとコナクリにある3つのバスターミナルからフリータウン行きが出ているらしいが、一番コナクリ中心部に近いマディナバスターミナルから乗った。なかなかヒトが集まらず4h待ち。国境のパメラップ行きに乗って乗り継いで行った方が早いかも…
 フリータウンでは東部のDan Street Lorry Parkに着いたと思う。そこから宿までバイタクで6000レオーネ(1ドル=4300レオーネ)だったが、これはおそらくボラれている。

 <宿泊地>プレイス・ゲストハウス(Place Guest House) シングル 40000レオーネ
 住所:42 Rawdon St。フリータウン中心部のPZラウンドアバウトから南西方向に延びるGarrison Stを進み、1つ目の交差点で左折すればスグ。
 設備:共同トイレ&水シャワー。ファン付き。電気24h有り。蚊帳なし。Wifiなし。
 備考:中心部に近いので便利。

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