~16回目の一人旅~

いつもより少し長めの一人旅。。求めるものはお酒と世界遺産!デッカいカメラでバシャバシャ撮ってます。

リベンジへの長い道のり<46日目> in 徳欽(飛来寺)

2011-04-11 20:33:49 | 中国(2回目)
 大理~香格里拉(シャングリラ)はバスで約7~8時間。だけど、夜8時半出発で朝7時くらいに着くって聞いていた。けれど、やっぱりちゃんと朝4時に着きました(笑)。こういう遅れても構わないというか遅れて欲しいときにはバスはちゃんと走ってしまう(笑)。


 朝4時なんかに着かれても、真っ暗やし寒いし、バスターミナルの待合室すら開いてないみたいだったので、そのままバスで寝ていたが、何も言われなかった。何人か同じように寝ていたし、運転手も降りた客のベッドで寝ていた。。


 朝7時になってバスを降りた。寒い。。大理でも標高2000mくらいはあったと思うんだけれど、3000mを越えている香格里拉は寒い。。。 慌てて服を2,3枚着込んだが、あまり意味はなかった。。


 そもそも今居る雲南省には、去年の5月にも2週間くらい滞在している。なのに、何でまたわざわざ来たかというと、1つは石林に行くためで、ただこれはオマケの理由。もう1つの理由は、前回行けなかった梅里雪山に行くため。


 梅里雪山(6740m)は、世界遺産にも登録されているってことも行こうとした理由の1つだけれど、それ以上に興味を持ったのは、学生時代に見たTVの影響。登山をされる方とかならご存知かもしれないけど、梅里雪山は処女峰で、いまだ登頂者なし。チベット族の四大神山の1つとされていて、非常に神聖なものとして扱われている。だから、登山として足を踏み入れることに対するチベット族の反発は強い。

 そんな梅里雪山に京大の登山部を含む登山隊が十数年前に登頂を試みて入山。ところが、雪崩に遭い、登山隊は全滅。遺族などの支援団体が、遺体(の一部)や遺留品を求めて毎年雪解けの時期に梅里雪山を訪れている。その結果、あと1人の遺留品を残すのみというところまできた。ところが、氷河の流れるスピードから考えると、おそらく数年のうちに氷河に埋まっているはずの遺留品などは全て氷河から川に流れ出てしまい、そうなるともう見つけることはほぼ不可能になる。

 といった内容のTVのドキュメンタリーだったと思う。記憶はあやふやなので、正しい情報は他のHPなどを参考にして下さい。


 で、なぜかこれが印象に残っていて、去年、雲南に来たときにせっかくなので梅里雪山を見てみたいと思ったんだけれど、道路工事などの諸々の事情によりバスに乗れず、去年は行くことができなかった。たぶん、頑張れば行く方法はあったと思うけど・・・


 今回はそのリベンジ。チケット売り場ではすんなり徳欽(梅里雪山の拠点の町)へのチケットが買えた!! 8;40発。去年は中国人だけが行けるルートがあるとか言われて買えなかったのに・・・

 ただ、今回のチケット買うのは全部中国語でやり取りしたので、単に中国人と思われただけかもしれない。。という不安が残った。

 で、8:40になりバスに乗り込んでしばらく待っていると、欧米人が2人乗ってきた!! これで外国人が乗れることも分かって一安心。

 バスは、定刻に出発。バスは、去年自転車で走ったナパ海への道を進んでいったのでしばらくは見た光景。ただ、去年は海というより草原だったのに、今年は水がいっぱいで、文字通り海という感じだった。わずか1ヶ月違うだけで、こんなにも風景が変わるとは・・と驚いた。

 でも、一番驚いたのは、去年は舗装されていたはずの道路が全て舗装がなくなっていてでこぼこ道になっていたこと。。。 道を作り変えるのに舗装を取るのはいいけど、取ったらできるだけ早く舗装しなおせばいいのに・・・ 壊したところから新しく作っていこうや・・・ とこの後、何度も思う羽目に・・・

 最初1hはでこぼこ道で、その後1hは舗装された道路だった。景色は、レー~ラマユル間の景色に似ている部分もあれば、ペルーのコルカキャニオンに似ているところもあって、なかなかの絶景。ところどころの峡谷にはタルチョが架けられていた。さらにようやく梅里雪山に行けるということで、テンションは自然と上がる。。途中、1回だけ警察の検問もあったが難なく通過。


 ところが、香格里拉を出発して2.5hくらい経ったところで、ピタリとバスが止まった。その後、約2.5h全くバスは動かなかった。理由ははっきりしないが、道路工事の影響で、ただでさえ狭い道の半分は通行できない部分が多く、大型トラック同士の往来には時間がかかっていた。それが積もり積もって全く動けなくなったんだと思う。

 全く動かない・・・でもこういうときは中国人は文句言わないんよね(笑)。慣れてるせいかな?


 止まってたところの周囲の景色。。



 ようやく動き出した後も、ちょっと走っては止まる。前から来る車との往来に時間がかかる。その上、工事車両や土砂があちこちに止まっているので、ますます進まない。

 香格里拉から106kmという看板を見たときにはすでに出発して9hが過ぎていた。ガイドブックによると香格里拉から徳欽までは約6h、約180km。それが約半分で9h。ゲッソリだ。。。

 それ以降は看板も見つけられず、一体今どのあたりを走っているのか、いつになれば着くのかがサッパリ分からない。バスは高度を上げながら、でこぼこの山道をクネクネと上っていった。

 途中、止まったときの写真。。


 標高がたぶん5000m近くになっていたんだと思うけれど、やはり景色はすばらしい。レー~マナーリ間にも似ている。これが本来の6hであれば、どんなに良いルートだったことか・・・

 走ってる途中に撮ってみたが、揺れでうまく撮れない。。。他の写真もも1つやね・・・



 結局、徳欽に着いたのは日も完全に暮れた20:30。12hもかかった。しんどすぎる。。。夜行バスから考えるとちょうど24hだ。予定では昼の3時とかに着いてゆっくりするはずだったのに・・・

 ただ、まだ終着ではない。徳欽からは梅里雪山が見えないらしいので、梅里雪山が見える飛来寺に乗り合いタクシーで移動した。乗り合いといっても誰も見つからなかったらしく、結局1人だけなのに乗せてってくれたけれど・・・


 ホテルに着いたら9:30。ちょっと頭痛い。。。 これは高地だからか風邪のせいなのか・・・ とりあえず明日に備えて寝なければ・・・

 <宿泊地>梅里客桟 ドミ 25元
 飛来寺の幹線道路沿い。徳欽中心部からの乗り合いタクシーに言えば連れてってくれるはず。乗り合いタクシーは10元。普通のタクシーの値段と思って交渉しなかったので、実際はもう少し安いのかもしれない。ただ、もう夜9時で客が他に捕まらなかったみたいで、結局1人だけなのにちゃんと連れてってくれた。

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