家庭連合問題は、戦前と、戦後と、同じ問題。同根。
福田恆存が言う(著者の三浦小太郎の表現):
~~~以下引用~~~
戦争を賛美して軍に協力した知識人たちは、ファシズムや軍国主義の思想を持っていたわけではない。
ただ、開戦という社会の潮流に対し、それに対峙しうる強い自我を持たず、外的状況に決して侵食されない内面の精神の自立もなし得なかったことから、ただ情況に従属したにすぎない。
戦後に共産主義に傾倒したのも、全くそれと同じ。
~~~引用終わり~~~
福田恆存は言う:
彼らの目を奪ったのは…現実の力であり、その反面に彼らの自我の空虚さであった。
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現状の、家庭連合を攻撃している人たちも、これ。
「現実の力」に負けている。
強い自我がないから。自我が空虚だから。内面の精神の自立がないから。
日本人は、100年前から、あまり進歩していない。
家庭連合問題については、そう考えています。
以上、『渡辺京二』55頁。