川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

たんと反省してみるがいいじゃないか  

2024年09月23日 | 社会・時事など
評論の神様・小林秀雄が40代前半で、終戦直後、敗戦を振り返って:

「僕は政治的には無智な一国民として事変に処した。黙って処した。それについて今は何の後悔もしていない。
・・・・・・僕は歴史の必然性というものをもっと恐ろしいものと考えている。
僕は無智だから反省なぞしない。利巧な奴はたんと反省してみるがいいじゃないか」

と言ったのは有名。

佐々木俊尚さんの、以下の本を読んでいて、閃いた。




戦中派、軍人は、責任を持って戦った。
でも、戦後、「この敗残兵が! 貴様らのせいで負けた、でかい顔するな」と蔑まれた。

そんな風潮で、小林が一人、「僕は反省なぞしない。たんと反省してみるがいい」と開き直った。
あの風潮で、こう言う勇気は、相当なもの。相当な自信があったのだろう。

2009年のコンプラ宣言から、最大限努力してきて、社会との軋轢をゼロに近づけてきた家庭連合さんの気持ちは、ちょっとこの小林秀雄に似ている部分はないだろうか。

これ以上何をしろと言うのだ
これ以上何を反省しろと言うのだ

小林の発言ほど大胆には決して言えないが、やや似ているメンタリティはないだろうか、と気がついた。

もちろん、解散命令請求を受けている今、家庭連合さんは、とことん、反省した姿を国民とメディアと裁判所に見せることは必要。
「これ以上ない」と言うくらい、反省して、自浄作用を働かせることも重要。

しかし。

一方的な報道が続いて、家庭連合が攻撃されている今。
解散命令の原因にもなっている「家庭連合信者の拉致監禁」を誰も論じてくれない今。

小林の心意気を、心中奥底に、沸々と抱いている方々も多いのではないだろうか。

ーーーーーー

小林の「たんと反省してみるがいいじゃないか」は、時代の「空気」に抗った一人の精神の輝きとして、今後数百年、記憶される。

50年、100年単位で見て、歴史に何が残るか。

そんなことを考えさせられている。
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