イギリスに、アイリーン・バーカーっておばあさん(立派な名誉教授)がいる。
なんでみんな統一教会に入るのか?を実地で研究して、たしか統一教会のセミナーとかに体験入会とかもされて、社会学的な研究をした方。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス名誉教授で、2000年2月大英帝国第4級勲爵位?
そのバーカーさんが、マインド・コントロール論を痛烈に批判している:
「マインド・コントロール論者は物理的に拘束されていない人々に起こることを説明するために、物理的に拘束された囚人についての研究成果を用いてきました。新宗教運動にあっては、一方的な支配は考えられません。
宗教に関する限り、誰かが誰かを支配しているというよりは、誰もがお互いに影響し合っているというのが実情なのです。
マインド・コントロール論者は、初めから反証不可能な情緒的主張や、検証すれば否定されるような内容を、あたかも専門家による科学的発言であるかのように主張してきた」
室生忠『大学の宗教迫害』74−75頁。
やっぱり、身体的拘束の有無、というのはだいぶ大きな違いのようですね。
彼女は、「マインド・コントロール」よりも、「マインド・インフルエンス」って言ったらいいんじゃないか、って提案している。
そして、マインド・インフルエンスってのは、「日常生活で行われている、一般の影響力の与え合いと大差はない」とも。同書195頁。
まさに、霊感弁連の先生方(郷路征記先生とか紀藤正樹先生)は、マインド・コントロールの根拠として、チャルディーニ『影響力の武器』を30年挙げ続けていますからね、、
要するに、霊感弁連の先生方がおっしゃるマインド・コントロールってのは、マインド「インフルエンス」であり、それはチャルディーニ『影響力の武器』に毛が生えた(か、全く同じ)程度だ、ってことですね。
続きは別稿で。