川塵録

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東京裁判 ケンワージー手記

2020年06月23日 | 歴史
公表・出版されなかった,東京裁判のA級戦犯の警護にあたったケンワージーの手記。文藝春秋2015年8月号で取り上げられている。これはメルカリで入手した。

ケンワージーの人間性や宗教性については大きな示唆はなかった。経験なクリスチャンであることは,手記の最後に,日本が「神を敬う」ようになってくれと願っていることからも伺える。

その他勉強になった事実。

■ 「正義はなされたのか」 手記の冒頭でケンワージーが問題提起する。

 そもそも東京裁判は「天皇を無罪にする(GHQが政治利用する)」ための政治劇だった。日本の米内光政がアメリカ側とその意図を確認し合った文書もある。

■ 重光葵は英語で The mills of God grind slowly と延べて,勧善懲悪の歴史館を披露した。

■ 橋本欣五郎が白鳥を殴ったー意見書を英訳しなかったから

■ 東郷茂徳夫人のエディ(ドイツ人)が,ケンワージーに恋文を書いている…

■ ケンワージーは,裁判後も,東条英機の家族と親交をもった。

■ 26人の戦犯が,東京裁判開始から2ヶ月後,ケンワージーに感謝状を送っている。なんだかほっこりする事実。
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2 コメント

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東京裁判 (hanabi)
2020-06-24 00:27:31
4/29に起訴して12/23に処刑ってこんな偶然あるんですかね。
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Unknown (05tatsu)
2020-06-24 02:09:32
小林正樹[東京裁判』は何度か観ました。城山『落日燃ゆ』あたりから興味持って、パール判事の本まで読みました
返信する

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