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昭和モダニズムの女性作家ささきふさ!

2008年07月24日 | Weblog
■『六合雑誌』に作品を発表していた大橋房子!
 今朝未明、また岩手県で震度6強の地震があったようです。各地でけが人がでているようですが、今のところ亡くなった人はいないようで、その点では幸いです。
 さて、今日は昭和モダニズムの女性作家ささきふさのことです。明治、大正、昭和の時代、東京・港区芝にかつてユニテリアン教会があり、『六合雑誌』という月刊誌を発行していました。その研究書である『六合雑誌 総目次』を読んでいたら、大橋房子という名前が何度も出てきました。興味を持ち、インターネットで検索したら、後に昭和モダニズムの女性作家と呼ばれた「ささきふさ」のことでした。
 ささきふさは「モダン都市文学を代表」する女性作家で、代表的なモガ(モダンガール)だったようです。後に芥川龍之介の媒酌で作家・佐佐木茂索(戦後、文藝春秋新社社長)と結婚し、佐佐木房子(筆名・ささきふさ)となります。
 『六合雑誌』に作品を発表していた大正5~8年頃は青山学院英文科在学中のクリスチャンで、大橋房子名で内省的作品を発表していました。詳細は略しますが、昭和モダニズムを代表する女性作家が、『六合雑誌』のようなキリスト教系雑誌に投稿していたとは面白いものです。
 『六合雑誌』に掲載された6編の作品をぜひ読んでみたいものですが、同誌は現在入手困難ですので、図書館で一読するしかありません。それにしても今、プロレタリア文学の『蟹工船』が復刻され、ベストセラーになっています。大橋房子の作品も復刻されないものでしょうか。「モダン都市文学」もまた、戦前昭和の文学を代表しているのですから。
                                   以上