増える非正規就業者、2007年は1,890万人！

■サミットは「人間の尊厳、進歩と発達」をめざせ！
今日から洞爺湖サミット、地球温暖化問題や世界的な食糧・原油の値上がりを背景に、Ｇ８プラス中国・インド・ブラジルなど22カ国による深刻な論議が予想されます。合意を得て無事に終了できるのか、福田首相の議長ぶりが注目されます。それにしても７月７日の七夕に開催するとは、各国首脳の皆さん、よほど願い事があるのでしょうか。
　ところで経済のグローバル化に伴い、アルバイトやパート、派遣労働者などの非正規就業者（非正規労働者、非正社員）が日本で増加しています。総務省統計局が３日に発表した「2007年就業構造基本調査（速報）」によると、「パートなどの非正規就業者数は1,890万人で10年前の約1.5倍。雇用者（役員除く）に占める非正規就業者の割合は35.5％で、男性が19.9％、女性が55.2％」とされています。
　非正規就業者の増大は、働いても十分な収入を得られないワーキング・プア（年収200万円以下）の増加となって現れ、現在の生活を厳しいものとするだけではなく、将来の年金・医療制度を骨抜きにする恐れがあります。
　サミットに結集した各国首脳は、経済グローバル化を所与のものとして格差の拡大、非正規就業者の増大を容認することに慎重でなければなりません。「人間の尊厳、進歩と発達」をめざして欲しいと思います。特に日本では最低賃金のＵＰ、日雇い派遣の禁止、正社員化の促進などに取り組み、ワーキング・プアを減少させて欲しいものです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上