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パワハラ自殺で会社に責任、松山地裁・7月1日!

2008年07月04日 | Weblog
■かつての日本は究極のパワハラ社会?
 世の中、セクハラやパワハラが溢れています。しかし、セクハラは多くの企業で防止策が講じられていますが、パワーハラスメント(パワハラ)へはなかなか手が回らないようです。
 7月1日の松山地裁は、「道路舗装大手「前田道路」の社員(当時43歳)がうつ病で自殺したのはパワーハラスメント(パワハラ)が原因だ」として自殺との因果関係を認め、約3,100万円の賠償を命じました。
 遺族が前田道路に慰謝料など約1億4,500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、裁判長は、「上司による過剰なノルマ達成の強要や度重なる叱責は違法と評価せざるを得ない」と指摘、「自殺は予見可能だった」として会社の責任を認めました。
 上司のパワハラは珍しいことではありませんが、企業のような閉鎖社会のパワハラは被害者を精神的に追い詰め、時としてうつ病を発症させます。今回の裁判例のようにうつ病は最悪の場合、被害者を自殺へ追い込みます。
 かつての日本は、軍隊や『蟹工船』のような労働現場でパワハラが溢れていた究極のパワハラ社会?でした。戦後、民主国家となり、パワハラも減少しましたが、それでも今回のような悲劇が起きています。毎年3万人以上の自殺者を出している日本社会は、どこか異常です。勤労者の皆さん、仕事よりも命を大切にしてください。
                                     以上