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福井日銀総裁、苦悩の日々!

2006年06月21日 | Weblog
■マスコミの注目は、W杯と福井総裁問題!
 いや、凄まじい限りです。マスコミの福井日銀総裁叩き。福井総裁が村上ファンドへ1000万円を出資し、1473万円の利益を上げていたことへの批判が噴出しています。
 今朝の読売新聞は、「利益総額1473万円」の見出しで一面トップに福井総裁問題を取り上げ、三面では「総裁 超高利回り享受」の見出しを掲げ、さらに九面では「株含み益2145万円」の見出しで追い討ちをかけています。
 また、十一面では焦点の村上ファンド関連記事を掲載し、十五面では「基礎からわかる日銀総裁」と題した解説記事を展開しています。ドイツで行われているサッカーW杯並みの取り扱いです。
 マスコミがこれほど執拗に福井総裁叩きを行う背景には、何があるのでしょうか。マスコミに手を出した村上ファンド、その村上ファンドに出資した福井総裁、金融政策を取り仕切る日銀総裁の高い社会的地位、たしかに絵になる構図であり人々の関心を集めるテーマではありますが。
■社会的地位に見合った責任を果たすべき!
 福井総裁が村上ファンドに出資したのは民間人時代、そして日銀総裁にそのような出資を禁じる規則・法律がない以上、福井総裁が法的責任を追求されることはありませんし、責任を感じて辞任する必要もないでしょう。
 しかし、道義的責任がない、とは言えないでしょう。問題は日銀総裁に就任した後も投資を継続したことにあり、そして日銀総裁の社会的地位は高く、その地位に見合った責任が求められる、ということです。
 私たち個人投資家にとっても、日銀総裁が特定のファンドに出資していたということは、愉快なことではありません。
 福井総裁殿 ご不満でしょうが、ここは清く日銀総裁を辞任されたら如何でしょうか。梅雨空とはいえ御天道様(太陽のこと)が見ています。このままでは顔を上げて、御天道様の下を歩くことはできませんよ。
                                 以上