それも日々

趣味と日々の記録

【雪組】ライラックでジュエル・ド・パリ

2023-06-23 11:14:20 | ヅカ

何やら芝居の評判が芳しくない様子だったので、覚悟して見に行きました。

そうでもないけど?????

ヅカファンも新しいお客さんが増えたので、悪評を語りつがれる作品を知らないのかも
(下には下がって言い方も、よくないけどね)

今回の「ライラックの夢路」は、確かに気になるところはあるしもっと面白くできたんじゃ?とは思うけど、
過去の不快・意味不明な作品とは別物ですよ。
(ヤマタイとか呪いのどんぐりとか星の王子様とかジャジーな妖精とか)

でも、謝先生一人で、脚本演出振付までやるのはちょっと無理あったかも。
振付を誰かに依頼したほうが良かったですね。
単純に時間が足りないでしょ?


さて。
良かったところ~

・「カラマーゾフの兄弟」を、努力が実って運も助けてくれて関係者の人柄も良くて、まるっとハッピーエンドになる形にしたお話だった。
 途中、悩んだり間違ったりするキャラクターにも救いがあって、明るく終わる。

・ヒロイン(エリーゼ)とサブヒロイン(ディートリンデ)が、最後に協力しあえる関係になっている。
 自立した女性になりたいエリーゼが、家に甘えてきたディートリンデの精神的な成長を促して、女性同士の友情をはぐくんでいく様子を見せてくれる

・役が多い。たくさんの組子が場面をもらって、しっかり仕事をしてる。誰が歌っても歌がうまい。

・主人公が、強引で少々自分勝手だけど倫理的にきちんとした人。
 自分の事業のために戦争に加担することを拒否するとか、農民の農地を取り上げるようなことはしない、とか。
 主人公の人格が、勝手な兄だけど憎めない、文句言いながら次男も兄についていくという流れに無理がない。

 案外、主人公のキャラクター造形って大事。
最初から悪い人ですよって提示されてるならそれでいいんだけど、普通~良い人くらいなら、倫理的におかしなことをする時にはちゃんと悩んだり追い詰められたりしないと、「あれ?そこ平気なの?」ってなっちゃうからね。


そりゃ文句もあるよな~な所

・ポスターとタイトルが、すごく夢々しいのに、内容はすごく現実的な人間の成長譚。
 夢がダブルミーニングになってるんだけど、芝居本編は、ほぼ現実的な成し遂げたいこと=夢 なんだよね。
 しかも、冒頭の兄弟の歌が強い勢いのあるタイプの曲で。多分、そこで混乱しちゃう人多いんじゃないかな。

・群像劇(5人兄弟、軍隊、製鉄工場、ディートリンデの取巻きたち)が、スムーズに切り替わらない。
 ぶつ切り感がある割に、あんまり説明がないので、状況を呑み込むのにちょっと時間がかかる。その間に芝居が進んでしまってる。

・長兄ハインドリヒの成長が分かりづらいので、次男フランツの苦悩からの納得が想定的に弱くなっちゃう。銀橋ソロ曲まであるのに。

・夢人チームがいることで、基本的には明るいハインドリヒの周囲に常に不安の影がつきまとってるはずなんだけど、
 歌で説明するだけになってて、ハインドリヒの背後での関係性みたいなものがよくわからない。
 あの夢人チームを、兄弟の誰か一人だけは見えるようにしてもよかったのでは?

って感じでした。


で、ショー。
とても良い藤井大介ショー!

和希そらに女装させると聞いて、「また悪い癖」と思ってたけど、あれはやらせたくなる場面。
そもそも、芝居、歌、ダンスと何でもできる実力派ではあるんだけど、
ダンスに特化させた場面を、ああいう形で見せたい!ってのはわかる気がする。すばらしい。
今後も、男役の女装場面を作るなら、特性を活かした方向性でがんばって(上からwwww)

夢白ちゃん大劇場トップお披露目ですが、
ちゃんとトップ娘役としてメインで扱われてて、安心した。
声がヒロイン声で、顔立ちがノーブル。もっと華やかになれるのでは。
カンカンの場面の夢白ちゃん、好きですね。
それから、デュエットダンスのバラ色のドレスの似合うこと!美しい~~~。
幸せあふれる白羽ゆりってかんじなので、
彩風夢白で、是非「ベルばら フェルゼンとアントワネット編」やってほしい。頭に帆船乗せてほしい。


初日からの休演者が全員復帰したタイミングでの観劇で、とてもラッキーでした。
久城あすさん!元気に戻ってきてた!!!!
芝居では、ナイス小悪党。
髭も似合って、ちょっとすっしーさん(寿つかささん)みたいでした。
ショーでは、歌で大事な場面をいただき、群舞ではぐいぐい踊り、
大階段は、白の変わり燕尾に赤いバラを胸につけて。階段で位置についただけで美しい。
ダンスも指先まで美しく、しなやかで。
やっぱり、ちょっとすっしーさんを感じたりして。
雪組で言うとどなたの系譜なんだろうな。
今回も見られて本当によかった。
多分、すっごい角度で下手からオペラが自分の方向いてるなと思ってたことでしょう。
ちらりと目線を飛ばしてくださってありがとうございました。
一日でも長く宝塚にいてください。
欲を言えば、まなはると二人で管理職になってください(強欲)



それにしても。
(ここから昔話)
劇場で雪組を見始めたのが、水・白羽「きみを愛してる/ミロワール」から、
初めて劇場に行ったのが、安蘭・遠野「さくら/シークレットハンター」なので
彩風さんのトップ就任も感慨深いし、
芹香さんのトップ就任も、本当に感慨深い。ここまで本当に長かった。おめでとう。
あの時初舞台ロケットしてた子たちがねぇ、立派になってねぇ。

長く見てると、あの子もこの子もって欲がでるけど、
皆がトップスターになれるわけじゃないからね。
運がかなり作用するし。
雪組で言えば、あーさが順当にトップスターになるんだろうけど、
あれだけ見せてくれる和希そらが脇にそれるのはもったいない。
だからってどこか場所があるかと言われると難しい。
縣千もいるしねぇ。
宙組では損な身長も、雪組では何の問題もないし、要するにもっと見たいという客の欲。
(ちなみに、多分和希そらを最初に認識したのは、宙組「クラシコ・イタリアーノ」の子役 上手かったのよ)

願わくば、タカラジェンヌ全員が納得のいくジェンヌ人生を送ってほしいです。はい。

「岸辺露伴 ルーブルへ行く」

2023-06-23 10:25:18 | 映画


入場者特典が第四弾になって、これは行かないと終わってしまうと駆け込みで見てきました。

公開したその週から、各所大絶賛。
そら面白いんだろうなと思って見始めたんですけど、

最初の1/4くらいは、いつもの岸辺露伴でしたよね。
静かに始まって、これからどうなるんだろう?って思ってみてました。
若干導入部が平坦なのか、見る側がドラマ岸辺露伴に慣れすぎてハードルが上がってたのか、
その辺は定かじゃないです。

でも、露伴と泉ちゃんがパリに行き、地下に入り、と、がん、がんっ!と面白さが高まってきて
地下での戦いで盛り上がった!と
思ってた。

そしたら、本当の一番大事なとこが最後にあるとは!
時代劇パートがあるとは知らなくて。
もう、最高でしたね。
監督が見たい高橋一生と、私が見たい高橋一生が、ばちっっと嵌った感じ。
絵描きは、時として鬼になるんです。ええ。

そもそも「おんな城主直虎」の監督さんなので、
小野但馬守の高橋一生が好きな人には、どんぴしゃです。

あと、旅館のロケ地が「雪国」で使った場所と同じだったそうで。
今回は、夏。前回は冬なので、
「雪国」の映像も見返したいですね。

映像もすごく良かった。
特に、実際にルーブル美術館でロケをした映像が。
実際にあの建物の中を歩いてる気分にさせてくれる、あの地下への階段を下りてる気分にさせてくれるカメラワーク。
泉ちゃん衣装も素晴らしい(飯豊まりえの足の長さよ!!!)けど、エマ・野口の衣装も、仕事+パリの割合が良い。

奈々瀬の木村文乃は、妖しいけど絶妙に怖さのある雰囲気で、過去回想中に彼女が怪異になるんじゃないかと思ったくらい。
回想中の理不尽な言い分も、250年前の回想で理解できるようになってる構造も良い。
パリから帰ってきた露伴の前に現れた奈々瀬は、髪をおろして黒いワンピースで、モナ・リザそのものだったなぁ。
絵描きの前に現れて、魅了されて描き切ろうとするんだけど、描いても描いても完成したと思えないモデル。
仁左衛門にとっても、若い露伴にとっても。

安藤政信って、弱さを内在して自滅する、みたいな役で見ることが多いんだけど
彼のキャリアとしても、そういう役が多いのかしら。
「ファブル」以来だったので、今度はインテリだ~とマスクの下でニヤニヤしてしまった。


普段はネタバレ気にしない方(積極的には見に行かないけど、見ちゃったらしょうがないな、くらいの感じ)なんですが、
今回は、完全に封印しておいて本当によかった。

Blu-ray出ますよね!?買います。

SnowMan 東京ドーム行ってきました

2023-06-23 10:07:59 | じゃにーず
東京ドーム最終日に行ってきました。
(お客さんが豪華で、客席がどよめいてた)

完全な憶測ですけど、今回の抽選、今まで一度も何にも当選したことない人を優先してません?
そのおかげで当たったのではと思ってます。
ありがとうございます。多分、一生に一度のことでしょう。
個別に申し込んでた妹も当選して、二人で東京ドームの観覧車を背景に写真とったりしてはしゃぎちらかしてきました。



沢山レポが出回ってるので、今更私が言うことはあまりないのですが、
自分用。


東京ドーム、広い。階段の段差が大きくて、トイレのために四階と一階を往復して膝が笑いそうでした。

一階スタンド席、真ん中よりは前のほうの下手側席でしたが、東京宝塚劇場のB席最後列よりも遠い。
そしてアリーナって広い。いや、通常はそこで野球やってるんだから広くて当たり前なんだけど。
ちなみに、銀テープは目の前まで来て届きませんでした。
多分、会場の換気と構造上、天井から物を落とすと、どこから落としても中心に集まっちゃうんじゃないかな。
まぁ仕方なし。そんなんなので、風船が来るはずもなく。
その代わりといってな何ですが、小さなお姫様に花束を渡す岩本さんをオペラでじっくり観察できました。
いや~あれは初恋泥棒だよ。
一生の宝物だね。よかったね。


さて。
一番肝心なSnowManは、そこにいました。生きてた。歌って踊ってた。概念でも二次元でもなかった。
一生液晶の向こうだと思ってたけど、そこにいた。すげー。
そして、果てしない体力。とんでもなかった。

基本的には佐久間さんをオペラグラスで追っかけてたけど、

岩本→メンズファンの王様 立ってるだけでかっこいい
渡辺→歌声が最初から最後までまったく衰えない。メインボーカルの面目躍如。こちらも立ってるだけでかっこいい。
目黒→大きい。シルエットになった時の面積が大きい。歌と顔の安定感。
阿部→可愛いと妖艶の反復横跳び
深沢→踊りが軽い。あの量のダンスをずっと軽やかに踊り続けてた。ジャンル全く違うけどバレエの人みたいな軽さ
向井→登場前の映像で、ひときわ歓声が大きかった。すごい人気。とっても華やか。
宮館→徹頭徹尾、グラマラス。上半身も腿もパワー!って感じなのに、指先足先は丁寧
ラウール→存在が、美。髪型も相まって、ヘビクイワシの擬人化みたいだった。
(敬称略・順不同)

そして、佐久間ファンとしては
「Bass Bon」が見られて本当に幸せ。きっと、あんな難しい曲、今後ライブでやることはないでしょう。
衣装を着るにも時間かかるし、やるならちゃんと練習しないとあんな高速のダンスできないだろうし。
本当に、ありがとうございました。
MVで見たダンスを、まさかそのまま見られるとは。

あ!個人的にすごいこと。
佐久間さんのトロッコが、目の前で止まったんですよ!!しばらく止まって、順番にファンサしてくれてたんだけど、
多分私の団扇にもぴっ!て指さしてくれてたと思う気のせいでもいいんだ佐久間担がいるよって気づいてくれた。
伝わった!って感じが嬉しい。
あれです、あの、宝塚観劇でよくある、オペラグラス越しに目があった!ってのと同じ嬉しさ。
あなたを見てます、あなたを見たくてここにいます、という気持ちが伝わったんじゃないかという幸せな錯覚。
今回も娘ちゃんに団扇作ってもらったので、後で沢山お礼をしました。
ほんとにありがとう。

10日以上たってるので、ふわっと思いついたことだけ記録しておきます。
思い出したら追記するかも。

私の周囲は、歴戦の勇者ばかりだったようで、
一人参戦でしたがほどよく無関心で大変助かりました。ありがとうございました。
(おばちゃん一人は色々言われるという噂にちょっとびびってた)