それも日々

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「岸辺露伴 ルーブルへ行く」

2023-06-23 10:25:18 | 映画


入場者特典が第四弾になって、これは行かないと終わってしまうと駆け込みで見てきました。

公開したその週から、各所大絶賛。
そら面白いんだろうなと思って見始めたんですけど、

最初の1/4くらいは、いつもの岸辺露伴でしたよね。
静かに始まって、これからどうなるんだろう?って思ってみてました。
若干導入部が平坦なのか、見る側がドラマ岸辺露伴に慣れすぎてハードルが上がってたのか、
その辺は定かじゃないです。

でも、露伴と泉ちゃんがパリに行き、地下に入り、と、がん、がんっ!と面白さが高まってきて
地下での戦いで盛り上がった!と
思ってた。

そしたら、本当の一番大事なとこが最後にあるとは!
時代劇パートがあるとは知らなくて。
もう、最高でしたね。
監督が見たい高橋一生と、私が見たい高橋一生が、ばちっっと嵌った感じ。
絵描きは、時として鬼になるんです。ええ。

そもそも「おんな城主直虎」の監督さんなので、
小野但馬守の高橋一生が好きな人には、どんぴしゃです。

あと、旅館のロケ地が「雪国」で使った場所と同じだったそうで。
今回は、夏。前回は冬なので、
「雪国」の映像も見返したいですね。

映像もすごく良かった。
特に、実際にルーブル美術館でロケをした映像が。
実際にあの建物の中を歩いてる気分にさせてくれる、あの地下への階段を下りてる気分にさせてくれるカメラワーク。
泉ちゃん衣装も素晴らしい(飯豊まりえの足の長さよ!!!)けど、エマ・野口の衣装も、仕事+パリの割合が良い。

奈々瀬の木村文乃は、妖しいけど絶妙に怖さのある雰囲気で、過去回想中に彼女が怪異になるんじゃないかと思ったくらい。
回想中の理不尽な言い分も、250年前の回想で理解できるようになってる構造も良い。
パリから帰ってきた露伴の前に現れた奈々瀬は、髪をおろして黒いワンピースで、モナ・リザそのものだったなぁ。
絵描きの前に現れて、魅了されて描き切ろうとするんだけど、描いても描いても完成したと思えないモデル。
仁左衛門にとっても、若い露伴にとっても。

安藤政信って、弱さを内在して自滅する、みたいな役で見ることが多いんだけど
彼のキャリアとしても、そういう役が多いのかしら。
「ファブル」以来だったので、今度はインテリだ~とマスクの下でニヤニヤしてしまった。


普段はネタバレ気にしない方(積極的には見に行かないけど、見ちゃったらしょうがないな、くらいの感じ)なんですが、
今回は、完全に封印しておいて本当によかった。

Blu-ray出ますよね!?買います。

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