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価格支配力:資源メジャー

2010-04-24 | 地政学的備忘録
今朝の日経新聞に、鉄鋼原料で3割の世界シェアを握る資源メジャーの記事が載っていた。
ちなみに、ブラジルのヴァーレ・英豪のリオティント・豪英ビリトンの3社が資源メジャーと言われている。

20年以上鉄鋼石と鉄鋼のチャンピョン企業として鉄鋼石価格を決めてきたヴァーレと新日鉄。
いきなりヴァーレが変貌した。
日本向け鉄鋼石価格を2009年度比98%の値上を通告してきたのだ。
世界経済の成長には鋼鉄価格の安定が不可欠という理念が両者とも共有しており、価格の安定は互いにメリットをもたらすのもであった。
しかしここにきて両者の均衡が崩れたのだ。
そう、中国など新興国の「爆食」により、鉄鋼石が売手市場に変わってしまったのだ。

今後、鉄鋼石は09年度の5倍以上の価格をつけると予想する企業もある。
さすがに中国も今後の情勢を鑑み政府が介入してくる事態だ。
資源メジャーの大幅値上や寡占に関して、中国も警戒感を強めているようだ。

しかし、資源のない国、日本。
原油にしても鉄鋼石にしても、爆食する新興国と価格支配力を増すメジャーとの関係はそう簡単には崩せようにない。
国内で小競り合いをやっている時ではないのは確かだ...。

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