LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

捨て去られてきたもの

2006-11-24 | 建築と文化
私は表層的な快適さの追及だけでなく、
経済の急成長に伴って捨て去られてきたもの

―自然との本質的なかかわり、素材との直接的な対話、
 生活空間の中における住む人を触発し得る小さな発見や驚き、
 簡素な生活の内に得る工夫の楽しみや美意識など―

を、ひとつひとつ拾い上げ問い直し、
人間の住居から本当に削り取り、
消し去ることができないものだけを
追い求めてゆきたい。

 ~安藤 忠雄《挑発する箱》 日本の建築家編集部より


安藤忠雄は、昭和61年に発刊されたこの”挑発する箱”の中で、
高度成長の波と共に捨て去られてきたものを問いただしている。
我々は、それからさらにバブル期を経ている。
今の時代、それ以上に捨て去られてしまったものがあるのではないだろうか?

最近LOHASやスローライフといったものが一部の人々の間で注目されている。
それらは、現代社会の利便性を享受すると共に、どこか各々の生活におけるそういった原点を見いだそうとしているような気がする。

建築においても、モダニズム建築やポストモダニズム建築がもてはやされ、インフラとしての大きな使命を担っていたのは確かだ。
しかし、それら建築物は、建築物としての評価を得んばかりの作為性を感じてしまうのだ。

考えすぎだろうか?
建築がどうあるべきなのか、自分なりにもう一度見つめ直してみたい。








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