おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

ナイルの庭

2010-08-07 23:49:21 | その他いろいろ
 以前にも書きましたが、メイクアップには全く無頓着なワタクシでございますが、フレグランス関係は結構好きで、毎朝必ず“シューッ”としています。一応、これでも季節によって使い分けしており、夏用には昨年買ったゲランの「アクア・アレゴリア(ティアレミモザ)」がまだ残っており、それでいいかなぁと思っていたんですが、やっぱり“今年の”が欲しくて、春先からいろいろ物色しておりました。

 2月に買ったジョー・マローンのローズの香りはそんなにくどくなくて、春夏でも十分通用する香りなんですが、私の中では「よそ行き」の香りでして、毎日の通勤には使うにはちょっと勿体無いかなぁと思って、めったに使いません。

 「アクア・アレゴリア」の今年の香りが出たので、それをクンクン嗅ぎに行きましたが、もうひとつ好きな香りではなく、却下でした。バーニーズニューヨークで、ラルチザンパヒュームの「究極の蝶々をつかまえて」と「青いスミレ」を紹介してもらって、わりと好きな香りでしたが、如何せんお値段がお高くて、パスとなりました。

 そんな時、「堕落する高級ブランド」という本を読んでいたら、高級ブランドの香水ビジネスについて一章が割いてあって、そこにエルメスの「ナイルの庭」の発売時のことが紹介してあって、何だか非常に惹かれるものがあって、Minminさんのサイト(http://www.framingo.com/)で調べるとなかなか良い香りだということなので、エルメスブティックまで行き、実際の香りをクンクン嗅いで、ムエットを貰ってきました。グリーンとか水とか、そんなイメージの香りで、夏にはいいかもと思い、ネットの化粧品の個人輸入のサイトでお買い上げです。円高の影響もあって、エルメスブティックで買う半額ぐらいのお値段で手に入りました。

 この「ナイルの庭」なんですが、2005年の発売なんですが、その発表イベントがすごいんです。少し長くなりますが、「堕落する高級ブランド」からの引用です。
 
 2005年2月に、エジプトのアスワンに24名のファッションライターと編集者を招待し、世界中のエルメスの広報担当者とコミュニケーションディレクターが同行した。パリからエジプト航空機をチャーターし、シャンパンとボルドーワインも積み込み、アスワンの最高級ホテルに全員を宿泊させた。3日間にわたって次から次へとイベントが企画された。ナイル河クルーズ。イシス宮殿へのガイドつきツアー。オールド・カタラクト・ホテルのダイニングルームでのヌピア風宴会。夜にはもちろんベリーダンスだ。そのすべてにエルメスのスタッフが出席し、マーケティング・広告キャンペーンだぇでなく、ショーウィンドウゥと店内のディスプレイについても説明し、出席したジャーナリストたちに「ナイルの庭」を紹介するストーリーのアイデアをふんだんに提供した(全員が一瓶ずつ持ち帰った)。

 このおかげで、「ナイルの庭」はエルメスの香水部門で売り上げトップになったそうです。で、私はエルメスブティックに実物をクンクンしに行ったときに、店員さんに「これ(ナイルの庭)って、発売の時にすごいプロモーションをはったんですね」って話題をふったんですが、店員さんは全然ご存じなく、「はあ?」みたいな反応で、まあ5年も前のことなので仕方ないのかもしれないけれど、「堕落する高級ブランド」という本は昨年の発売で、高級ブランドの社員ならこれくらい読んでおくべきでしょう、って思うわけで、最高級ブランドともいえるエルメスジャポンでもこんな程度の社員しかいないのかと、ちょっとがっかりしました。

 話がそれました。一応“ユニセックス”の香りだそうですが、男性がつけるには少し甘いような気がしました。かと言って、フローラルな甘さではないんですが。気持ちスーッとする香りもあって、夏には非常によろしいかと思います。
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