聾瞽指帰(ろうこしいき)」は延暦16年(797)、空海が24歳の時に、出家決意書として書いたた書です。直筆の書が、高野山の霊宝館に現存しています。「聾瞽」は耳や眼が不自由な人ですが、ここでは仏法に暗い人を指します。「指帰」は従うべきこと、規範を意味します。この書の中に「尊円寂一切通」という語があります。仏法の尊者はすべてのことに通じる、という悟りの言葉です。空海は、この言葉を心に刻んで人々を救うことを目的にして仏法修行に励んだということです。空海はこの他にも、儒教、道教、仏教を比較して仏教が最も優れていることを説いた「三教指帰(さんごうしいき」」を書いています。
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