一言、云いたいね

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白紙領収書、議員にとっては神様からの贈り物

2016-10-27 05:40:55 | 日記

『富山だけじゃない“白紙領収書”、「山ほど持ってる」国会議員』という記事を見て、やっぱりな、という気がした。一般の民間企業では絶対にできないことが国会議員などの議員さんたちには可能なのである。こんな不思議な世界は外にあるのだろうか。そもそも、領収書と言われるエビデンスは、税務上極めて大切な資料なのである。少なくとも、一般企業の経理においては、この手の資料は原紙で提出することになっており、そして、それが若しも偽造や変造されたものであったら、大変な事態になる。脱税になってしまうからだ。

税務署は極めて厳しいチェックを行う。その前に監査が行われる。社内監査も厳しく行われる。いや、その前に経理担当者の厳しいチェックが待っている。様々なチェックが行われ、そこに出された書類が正しいものなのかどうか、勿論偽造や変造は絶対に許されない。若しも、そのような不正が事後に判明したら、その書類を出した人間は勿論のこと、その人の上司が責任を問われる。

民間企業においては様々なチェックと同時に監査制度があり、書類に矛盾がないかどうかも調べられる。ところが、議員さんたちが正式に提出する領収書においては全くチェック機能が働いていない。この点に関しては税務署も手が出せないようだ。聖域なのだろうか。このようなことが横行した背景には政治資金規正法の存在が有る。この法律によって議員さんから出された領収書はノーチェック状態になる。

白紙領収書が横行する背景はすべて政治資金規正法なのだ。人間を性善説で捉えたら全てが通ってしまう、という現実をどう見るか。議員は全て善人である、という大前提で物事を捉えている現状は、何を物語っているのだろう。勿論、真面目に取り組んでいる議員さんたちの方が多いと信じたい。過半数の議員さんたちは真面目にやっているのだとしたら、残りの少数の議員さんたちが不正をやっているという事だ。

白紙領収書を公然と使用している議員さんたちは一体どのような感覚でやっているのだろうか。国民の税金をちょろまかしていることに対して何とも思っていないのだろうか。悪いことをしているという感覚は失われてしまったのか。国民が何も知らないと思っているのだろうか。国民は所得があれば税金を課せられる。議員だって同じはずだ。ところが不正をしている議員は脱税行為を公然と行っているのである。いや、極端に言えば詐欺行為なのである。国民を騙して不正に税金を懐に入れている。白紙領収書は詐欺行為の手段として使われている、という事になる。

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