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日本人の誇り 藤原正彦 

少し前のベストセラー。本書を読んでいて、日本人の自虐的な歴史観や戦争に対する意識の見直しを訴える著者の熱意に共感を覚えるが、こうした善意に悪乗りしたり、自分の都合の良いように著者を担ぎあげたりする人が多いのではないかという危惧を感じる。本書は、大震災の直後に刊行され、一部加筆される形で震災のことに触れられているが、これも別の意味で、著者が担ぎあげられているような気がしてしまった。(「日本人の誇り」 藤原正彦、文春文庫) 

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