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死者のための音楽 山白朝子
著者の本は2冊目だと思って読んだのだが、巻末の解説を見てびっくりした。この著者は、非常に有名な作家の別のペンネームなのだそうだ。解説では、作家の名前がイニシャルになっているが、あの作家だということは一目瞭然、そう言われてみれば、文章の雰囲気なども似ているようだし、そういうことだったのかと合点がいく話だ。その作家については、一世を風靡した後、長いスランプに入ってしまい、最近は鳴かず飛ばずで、時々実験的な試みを作品上でしているが、以前のようなキレが影をひそめてしまったというのが私の認識だった。本書のように別のペンネームでというのも、そうした試みの1つなのかもしれないが、本書でも昔のような心に迫るスト-リーもびっくりするようなアイデアも感じられないのは残念というしかない。厳しく言えば、おざなりのストーリ-をうまい文章で覆い隠したような作品だ。どんなに昔心酔した作家でも、スランプん時期のそうしたあがきを見るのは正直辛いし、せつない作品の第一人者だった作家のそうした作品を読むのは皮肉なことだが大変切ない気がする。(「死者のための音楽」 山白朝子、MF文庫)
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