山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

南部町の神社に生える巨木を訪問  令和4年1月30日

2022年02月03日 | 番外編
 本日の最終目的地である南部町の神社に向かうが、集落に入ったところでカーナビに道が表示されず、細い道を奥に進んだところ民家の庭に出てしまった。道を戻って探していると、近くにお住いの女性とすれ違い、道を聞いたところ丁寧に教えていただき、その場所から見える緑色の葉が茂った木がタブノキの大木だと教えていただいた。あちらこちら予定外だったところに立ち寄って来たので目的の神社に到着したのは午後4時を過ぎてしまった。昼食もまだまともに摂っていないがもうひと頑張りである。


    南部町八幡神社


    鳥居の後ろに見えるのがこの神社のシンボル、タブノキの大木である。


    かなりデカい!


    御神木、タブノキ(クスノキ科タブノキ属)。樹齢300年と書かれているが、もっと高齢に見える。


    11㎜広角レンズでも先端まで入り切らない。


    近くには同じくらいのサイズのタブノキが生えていた。木の肌はうろこ状である。


    何の変哲もない普通の木の葉に見えてしまう。


    もうひとつ見ておきたかったのがこの鹿の肌の模様が入った木。


    カゴノキ(鹿子の木)(クスノキ科ハマビワ属)。こちらも樹齢300年の大木で、これ以外にも何本か大きな木がある。


    こちらもかなりデカい。


    葉は何の変哲も無いように見える。勉強不足だ。


    もうひとつ見ておきたかったのがこの草。


    初めて見るキチジョウソウ。種になった花穂が残っているのではないかと期待したが見つからなかった。

 タブノキもカゴノキも葉よりは木の幹に特徴があるのではないかと思う。ここにあるような大木ならば見分けられるであろうが、もっと小さなものを見た時に分かるのかどうか?カゴノキは特徴的な模様なので分かるような気がする。まだまだ勉強不足である。

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石神峠から白水山へ  令和4年1月30日

2022年02月03日 | 山梨無名山
 稲子川から石神峠を越えて上佐野に抜け出たが、石神峠から尾根沿いに西に歩くと白水山というあまり知られていない山がある。富士山の展望地が何ヶ所かあるらしく、以前から一度歩いてみたいと思っていた山である。1時間半くらいで山頂まで行けそうなので、ちょっと行ってみよう、と思ったのだが、立ち寄る予定は無かったのでコンビニに立ち寄って来なかったため食料がほとんど無い。チョコレート1かけらとアメ玉1個、半分食べ残したマジックライスのカレーピラフ・・・。これしか無く、山頂に付くのはちょうどお昼頃になりそうだ。とりあえずあるものを少しずつ分割して食べることにして行ってみることにする。


    石神峠の看板。左側が白水山登山道。


    道は良く整備されており随所に看板がある。


    歩き始めて少し行くと第一展望台があった。展望台というよりは林の切れ目といった感じ。


    天候悪く富士山は見えず。


    植林帯の中の単調な登りが続く。目ぼしい植物は見つからず、ベニシダとイノデくらい。


    時々カンアオイの仲間の葉を見かけるが、どれも小さくて花は付いていなかった。このあたりに生息しているギフチョウの食草だが個体数は少なそうだ。


    北側が開けた展望地があった。その先に白水山山頂が見え出した。


    休憩地になっていた。


    これが見晴台。向こうに見える山は思親山の山並。七面山から南アルプス深部の山並が見渡せる。


    山頂へのゆる登り。


    白水山山頂。約1時間で到着した。


    山頂からは富士山の一部が見えた。この場所からは普通に富士山が見えそうである。


    山頂から10分ほど下ったところに第2展望台がある。


    若干木が伸びて邪魔になりそうだ。

 第2展望台までで折り返して下山する。12時を過ぎてだいぶ空腹になってきたが、アメ玉とチョコレートで我慢してカレーピラフは食べずに残してきた。この先の道もコンビニのある場所まではまだ遠く、全部食べてしまうと予定地まで行かずに撤退となってしまう恐れがある。予定が変更になったことはあるが、予備食を車に積んでおく必要性を感じた。

 白水山の富士山展望地は月に位置によってはパール富士の撮影地となる可能性があるため、是非とも下見しておきたい山域だった。山頂からの富士山の眺望が一番良さそうである。

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静岡県境周辺のシダ探索 令和4年1月30日

2022年02月02日 | シダの仲間
 本栖湖展望台で富士山頂に昇る細月を眺めた後は南部町に移動する。中之倉トンネルを通って下部温泉・身延に抜けるのが一番早いが、そのルートは現在崩落により通行止めになっている。そこで白糸の滝の脇を抜けて桜峠をこえ、稲子から南部町に抜けるルートを使うが、稲子まで抜けたところで気が変わり、稲子川を上流に向かって走り石神峠から上佐野・天子湖に抜け出るルートを走ってみることにする。石神峠から先が抜けられるのかどうかか心配だったが、途中で狩猟をやっている猟師さんたちに出会い、ルート状況を聞いてみると砂利道だが抜けられるということだった。稲子川上流の細い林道を走っていると大きなシダがたくさん茂っているのが目に付いた。林道脇の広くなった場所に車を止めて散策してみる。


    稲子川上流部。さほどの急流では無い。


    丸野滝。ここは凍っていない。


    圧倒的に多いのがこの大型のシダ、リョウメンシダ。


    そしてもうひとつ目を引いたのがこのシダ。


    オオバノハチジョウシダ


    羽片頂部の裂片は長さが様々だが、おおむね裂片の長さと同じくらいかやや長い程度である。


    最下羽片の下向き第一小羽片はオオバノアマクサシダのように左右の長さが違うものが多かった。


    ソーラスは裂片の辺縁に巻き込まれるように付着する。


    それにしてもたくさん茂っている。山梨県でこんなにたくさん生育している場所はお目にかかっていない。

 さらに林道を進みながら、車を林道傍らに止めつつ林道脇に茂るシダを見て回る。


    ハカタシダか?と思ったが、左側に光沢のある栄養葉があり胞子葉が分かれて出ている。


    ソーラスを見ると中軸と辺縁の中間あたりに付着している。これは頂羽片が細いオニカナワラビであろう。


    1株だけメヤブソテツが生えていた。


    羽片上部に突起があり、葉の辺縁には細かい棘状の鋸歯がある。


    別のヤブソテツの仲間があった。


    緑色が濃く、光沢が強いホソバヤブソテツ。


    石神峠に到着。これを越えると山梨県である。

 石神峠の静岡県側は林道脇の岩壁の湿り気が強く、ヤブソテツの仲間を主にたくさんのシダが茂っていた。期待して山梨県側の林道を走ってみると、こちら側は打って変わって林道脇の壁は乾燥していてイノデとヤブソテツの他は目ぼしいシダが見当たらない。佐野川を渡って南部町の神社に行くはずだったが、ちょっと気が変わって佐野川の上流側の様子を見に行ってみることにする。


    天子湖より上流部の佐野川。川幅が広く、このあたりはゆったりとしている。


    林道脇の水の流れる場所に生えていたヤブソテツの仲間。


    ここにもメヤブソテツが生えていた。


    博多織模様が鮮やかなハカタシダ。この一角には博多織模様がくっきりとしたものが多かった。


    これはオニカナワラビだろう。上にあるのが栄養葉、下が胞子葉である。


    コモチシダ。少し群生していた。


    無性芽が少しだけ付いていた。


    探していたのはオオバノハチジョウシダだったが、これはオオバノアマクサシダだと思う。


    羽片の先端部裂片が著しく長く、上下の裂片の長さが違う。これはどうみてもオオバノアマクサシダ、だろう。


    ところが、同じ根元から出ているもう一つの葉は羽片先端部の裂片が短く形は先ほどの稲子川上流で見てきたオオバノハチジョウシダそっくりだ。

 見れば見るほどに分からなくなるオオバノハチジョウシダとオオバノアマクサシダの区分けだが、このように同じ根元から両方のシダが出ているような個体を他の場所でも見ており、これははっきりとこの2種類のシダを区分するのは難しい(分けられない)のではないかとも思えてくる。


    林道を源頭近くまで登って来た。ぐるりと回れるかと思ったが別の支脈の林道に入ったようで、ここまでで撤退。

 シダはまだまだ勉強不足で分からないことばかりである。もっと見歩いてみたいと思っている。佐野川上流部も時間が許せば是非とも探索に歩いてみたい。

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