山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

南部町のシダを巡る  令和3年8月11日

2021年08月15日 | シダの仲間
 南部町の渓谷沿いには様々なシダが生育していて散策すると面白い。花仲間数名とともに何ヶ所か南部町の渓谷沿いのシダを巡り歩いてみた。


    幼弱なアオネカズラ。


    冬緑性のこのシダは夏のこの時期に若い葉を出し始める。可愛らしい幼葉。


    博多織の模様が鮮やかなハカタシダ。山梨県のハカタシダは模様が入っていないものが多い。


    ハカタシダと同じオシダ科カナワラビ属のホソバカナワラビ。葉の光沢が美しい。


    葉柄が長くしばしば群生する。山梨県の個体数はあまり多くは無い。


    ソーラスは小羽片の辺縁と中軸の真ん中あたりに付着する。


    これも同じ仲間のコバノカナワラビ。なかなか良い状態のものを観察できない。


    葉の光沢が美しく、格好良いシダ。


    これは胞子葉。栄養葉に比べて葉が硬く、緑の色が濃くて小羽片の切れ込みがやや深い。


    ソーラスは小羽片の辺縁と中軸の中間あたりに付く。


    チャボイノデ。南部町の渓谷でしか見たことが無い。全体に細長く、あまり大型にはならない。


    ソーラスは小羽片の辺縁につく。鱗片は細めでけばけばしい感じがする。


    イヌチャセンシダは渓谷の苔の生えた岩壁を好んで生育している。


    オクタマシダ。山梨県ではきわめて稀なシダ。


    葉は硬め。線形のソーラス。


    静岡県境の林道脇で見たイブキシダ


    こちらは渓谷の岩壁に生えていたイブキシダ


    このシダは水際を好んで生育している。本来は常緑性だが、山梨県では冬になると枯れるようである。


    水圧に耐えるためにいちばん下の羽片はきわめて小さい。


    ソーラスは小羽片の辺縁と中軸の真ん中あたりに付着する。


    オニヒカゲワラビと思わしきシダ


    線形ソーラスが小羽片の付け根近くに付着している。


    以前に見たオニヒカゲワラビは真っ黒なゴワゴワした鱗片が密生していたが、この個体は鱗片が少ない。

 4~5ヶ所の場所を一気に巡り歩いた。なかなか有意義なシダ散策だったが、暑くてバテた1日だった。



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尾白川プチ散策  令和3年8月8日

2021年08月14日 | 渓谷
 前日の長歩きでこの日は足が痛く、簡単に散策できる場所を考えて尾白川渓谷のショートコースをプチ散策に出かけた。日曜日で駐車場が混雑しているかも知れないので、遅めの午後4時に駐車場に到着して散策を開始する。


    コバノギボウシ 痛み始めているものが多かった。


    白花のコバノギボウシ


    ボタンヅル 葉が3出複葉で対生する。


    苔の生えた岩に付いていたミツバベンケイソウ


    オトコエシだろう。


    ヤマアジサイはほぼ満開


    本日見に来たのはシダの仲間。この渓谷沿いはシダが豊富。これはミヤマクマワラビ。黒い鱗片が生えて柄が黒く見える。


    普通に見かけるジュウモンジシダ


    普通のイノデ


    今が盛りのホソバナライシダ


    裂片の辺縁寄りに付く球形ソーラス


    いちばん見たかったのがこのエビラシダ


    羽片の付け根部分が融合した独特の可愛らしい形をしている。


    ソーラスは羽片の真ん中あたりに付く。


    残念ながら訪問時期が遅く、もう葉はほとんどが傷んでいた。

 期待していたのはエビラシダだったが、8月になるともう葉が傷んでしまっているようである。見るならば6月か7月くらいが良さそうである。斜面の一部が崩落していて数が少し減ってしまっていたのも残念だった。1時間半ほど散策して撤退する。心配していた雨は降らなかった。

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ナツエビネ再び  令和3年8月11日

2021年08月14日 | 番外編
 南部町の渓谷でナツエビネの生育が確認されたので、花に詳しい仲間を誘って確認と周辺の探索に出かけた。数人で探すとそれなりに別の個体が発見されるものである。


    前回咲いていた花は既にしおれ気味で、蕾だった花が咲いたが上部は立ち枯れしてしまっていた。


    花芽を付けた大部分の個体が花を咲かせずに花芽が枯れてしまった。


    新たな花芽を付けているものもあった。無事に咲いてくれるかどうか?


    新たに見つかった個体。


    これも別の場所で見つかったもの。花芽が付いており咲いてくれそうである。


    別株。葉が傷んでいるが花は咲きそうである。

 最初に発見された場所とは別の斜面で生育しているものがいくつか発見された。おそらくこの渓谷の流域を探せば、それなりの個体数が生育しているのではないかと予想される。

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田んぼの畔に生える草は?? 令和3年8月8日

2021年08月14日 | 里に咲く花
 前日の編笠山・権現岳周回した翌日で足が痛い。筋肉痛というよりも膝関節と足関節の痛みがあって歩きにくい。午前中はほぼ寝て過ごしたが思っていたよりも天候が悪くならず、雨は降って来ない。近所の田んぼにそろそろサンショウモが生えている頃ではないかとカメラと三脚を持って散策に出かける。しかし、目的のサンショウモは見かけられず、ついでにと見てきた畔に生えている草は・・・何だかさっぱり分からないものばかりだ。


    サンショウモを期待したが・・・


    浮いているのはウキクサばかり。大き目の葉もサンショウモでは無い。


    オモダカが咲いている。


    オモダカの花。では、この葉を見て自信を持ってオモダカと言えるのかどうか?アギナシはどうなってるのか?


    畔に生えていたこの草。ただの雑草と片付けていたが、たぶんオヒシバというイネ科の草。


    こっちは何?図鑑を見ても似たような草がいくつもある。


    たぶんイヌビエというイネ科の草だろう。


    カヤツリグサの仲間というのは分かるが・・・


    普通のカヤツリグサなのか?


    花序を良く見てみると先端部が円みを帯びている。コゴメガヤツリという草らしい。


    こちらは出張先の駐車場で見かけたカヤツリグサの仲間。


    花序の先端部が尖っている。これが普通のカヤツリグサだと思う。


    ちなみに近くに生えていたこの草は???ミチシバというイネ科の草だと思うが全く自信無し。

 普通に近くに生えている草は同定が難しい。むしろ絶滅危惧種のほうが見つけるのは難しいが特徴的で同定は簡単かもしれない。しかし、絶滅危惧種ばかり追いかけているのでは一向にレベルアップはせず、植物を理解するには近場に生育するものを見て歩くことは必須であろう。少しずつ調べながら知識を深めて行くしかないと思っている。

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甲府盆地にかかる虹  令和3年8月4日&10日

2021年08月14日 | 番外編
 大気の状態が不安定で夕立が起こり易いこの時期は虹を見る機会がしばしば訪れる。まずは8月10日の夕方、山梨市のオオキツネノカミソリを見た帰りに立ち寄った愛宕山からの景色である。


    今後の撮影のため鳳凰山の眺望を確認に愛宕山科学館に立ち寄る。到着した途端に雨が降り出す。


    反対側を見ると虹が現れていた。


    しかも2本出ている。


    富士山と2本の虹


    綺麗な虹を楽しんだ。広角レンズを持って行かなかったので虹の全景が入らなかったのが残念。

 次の虹は8月10日の出勤途中の朝に現れた虹である。雲に隠れた南アルプスをまたぐように虹が現われ、信号待ちの間にカメラを取り出して車中から撮影した。


    南アルプスをまたぐように現れた朝の虹


    展望の効く場所でカメラを構えたかったが時間が無く車中からのカットのみ。

 この季節らしい綺麗な虹を2度見ることが出来た。

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編笠山・権現岳の花散策(後編) 令和3年8月7日

2021年08月13日 | 高山に咲く花
 6時ごろに八ケ岳観音平を出発し、花散策しながら編笠山を越えて青年小屋に到着したのは11時になった。空模様が怪しくなってきて、これから向かう権現岳は完全に雲の中に入ってしまい姿が見えなくなってしまった。途中で雨に降られるかもしれないが、行けるところまで行ってみることにする。


    途中の林の中にもミヤマフタバランが生えていた。


    チシマギキョウはもう終盤だった。


    会いたかったリンネソウは満開。


    山梨県ではあまり見ることが無いリンネソウ。この場所は比較的多く群生している。


    タカネナデシコ


    シコタンハコベは数ヶ所に分かれて生育している。


    シコタンハコベ。一斉に花は咲かず、数個ずつ咲いて行く。


    きっとあると思っていたリシリカニツリが現れた。


    茎には軟毛が密生している。


    想定していた以上にたくさん生育していたリシリカニツリ


    花が開くとこのようになるようだ。


    イワスゲ。これは普通に見かける。北岳にもたくさん生育している。


    見たことが無いスゲに出会う。これはすげ~スゲかと思ったのだが・・・。


    八ヶ岳では比較的多く見かけるミヤマアシボソスゲというスゲだった。鱗片の芒(のぎ)が長いのが特徴である。


    もう枯れかけているがこれはあまり見かけないスゲ。


    探していたヒゲハリスゲでおそらく間違いないと思う。


    咲き残りのムシトリスミレ


    タイツリオウギと思われる。


    タカネヒゴタイ 下に見える編笠山は雲の中。


    権現岳砂礫地のお花畑


    コマクサが咲いていた。


    途中で小雨が降ったがすぐに止んだ。なんとか権現小屋に到着した。

 権現岳砂礫地のお花畑が素晴らしく、初めて出会うミヤマアシボソスゲやほとんど見たことが無いヒゲハリスゲ、リシリカニツリ、さらにこの場所では初めて見かけるムシトリスミレなど様々な植物との出会いがあり、すっかり時間を費やしてしまい権現岳小屋に到着したのは午後2時になってしまった。真っ白な霧におおわれて景色は見えないが天候はなんとか持ちそうである。少々時間がかかるが、三ツ頭、木戸口公園を経由して周回ルートを下山することにした。


    ミヤマウシノケグサ。普通に生えている。


    ヒメシャジンとミヤマウシノケグサ。以前に撮影した画像でヒゲハリスゲだと思っていたのはミヤマウシノケグサだったようだ。


    オニクはもう枯れかけていた。


    ムシトリスミレは結実しかけていた。


    満開だったタカネシュロソウ


    三ツ頭山頂


    草地の中に生えていたヤマサギソウ


    今年は見られないかと思っていたミヤマモジズリを花仲間が発見してくれた。

 下山の行程は長く、その大半が笹薮で目ぼしい花は見当たらず。ひたすら歩くといった感じだった。観音平に到着したのは薄暗くなりかけた6時過ぎだった。天候が持ってくれたのが何よりの幸いだった。久しぶりに歩く長い行程で、当然の如く翌日は足が痛くなったが、それにも増して今回の花散策は新しい発見が多々あり、とても有意義な山行となった。

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編笠山・権現岳の花散策(前編)  令和3年8月7日

2021年08月13日 | 山に咲く花
 1泊2日で訪問するはずだった八ヶ岳の編笠山・権現岳であるが、日程がうまくとれないうえに天候が不安定で1泊2日の行程は取れそうに無く、観音平から入山して天候の許す限りの範囲で権現岳を目指すことにした。この場所はこの季節に何度か訪問しているが、青年小屋から権現岳に至るザレ場のお花畑が素晴らしい。シコタンハコベやタカネナデシコなどのほかにまだ調べていないカヤツリグサ科やイネ科の植物が生えているはずである。花仲間を誘って2人で歩いてみる。


    雲海展望台から見る朝の雲海。雲の中に富士山が隠れている。


    ヒトツバイチヤクソウ


    エゾスズランは笹の中に隠れるようにポツポツと咲いている。いつも見ているミヤマモジズリは見かけなかった。


    キソチドリ。これが姿を現すとフタバランの仲間もあるはずだ。


    会うのを楽しみのしていたミヤマフタバラン。今年は少なかった。


    編笠山の直下にあるハシゴ。急登で結構厳しい。


    普通に見かけるがずっと同定せずにいるこの植物。イグサの仲間であろうが、図鑑を見ても良く分からず。ヤマスズメノヒエではないかと思う。


    急登を登り終えて編笠山の草地に到着。探し物のマツムシソウを探すが見つからなかった。


    編笠山山頂


    標高2400mだが、これは普通のヘビノネゴザ。ミヤマヘビノネゴザは北岳に登らないと見られなそうである。


    石の間に生えていたミヤマアカバナ


    山頂で小休止して青年小屋に下りる。葉は良く確認しなかったが、たぶんシナノオトギリ。


    ヒカゲノカズラのようだが何となく葉の感じが違う。


    いつも見るヒカゲノカズラに比べて枝分かれが多く、茎に葉が密生している。これはミヤマヒカゲノカズラではないかと思う。


    そしてもうひとつ、初めて出会うシダが群生していた。


    スギカズラ。山梨県には無いかと思っていたが八ケ岳では比較的見かけるらしく、金峰山にもあるらしい。


    少しばかり感動したスギカズラとの出会い。


    青年小屋の前に生えていたヤツタカネアザミ


    ミノボロスゲの群生


    ミノボロスゲは亜高山帯から高山帯のキャンプ地となるような草地に普通に生えるようだ。


    こちらはヒメスゲの群生


    ヤマブキショウマ


    これはセリ科のミヤマゼンコと思われる。


    では中腹で見たこれは何だろう?葉の形からはハクサンボウフウがいちばん近そうに見える。

 花探索しながら登って来たので青年小屋まで5時間ほどかかり、時刻は11時になった。昼食をとっているとこれから行こうとする権現岳には黒っぽい雲がかかってきた。天気予報では午後2時ごろから雨の予報である。花散策が面白いのはこれから先であるが、もし天候が崩れるようならば引き返すことにして、行けるところまで行くことにする。(後編に続く)


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渓谷沿いに咲くオオキツネノカミソリ 山梨市 令和3年8月4日

2021年08月08日 | 渓谷
 令和3年3月にハヤザキヒョウタンボクを探索して渓谷を歩いた際にオオキツネノカミソリと思わしき葉が群生しているのを偶然発見した。もしもそうであれば、そろそろ花が咲き始めている頃であろうと思う。この日も30℃を軽く超える猛暑日となっており、とても山の上まで歩こうという気にはなれない。交換レンズと三脚と水を持って軽装で散策に行ってみる。


    渓谷だが水流は少なく涼風はあまり吹いて来ない。


    渓谷沿いの岩に付いていたノキシノブ。新緑で緑色が鮮やか。


    こちらはヒメノキシノブ


    現地に到着。やはりオオキツネノカミソリだった。


    鮮やかなオレンジ色。雄しべが長くて花弁から飛び出している。


    そこそこに数はある。


    マクロモードで芸術的に撮影してみる。


    花弁が華奢なものもあるが、雄しべはやはり長い。


    楽しませていただきました。


    渓谷に下りてみる。小滝があり少しだけ涼しい気分が味わえる。

 車に戻るが、1時間半くらいの散策で汗だくになった。水分を十分に補給してまだ走ったことが無い林道を走ってみる。


    そこそこに見かける白い花が咲いている。これは何?


    図鑑で調べてみるとクサギの花らしい。


    ヨウシュヤマゴボウの葉に蝶がとまっていた。羽根が傷んでしまっているがたぶんこれはミズイロオナガシジミ。久しぶりに見る。

 初めて走った林道の脇道にお寺があって、そこに立っている道標を見るとどうもその先から渓谷沿いに岩堂峠に行く道が出てるらしい。暑いのでこの季節に歩く気はしないが、花が終わった冬の時期に散策してみたいと思う。

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夏のエビネを確認  令和3年8月3日

2021年08月05日 | 渓谷
 昨年渓谷道を外れてシダを探索していた際に偶然見つけたエビネの葉であるが、今年になってから4月、6月と2度訪問してみたがいずれもまだ花芽が出ていなかった。おそらくこのエビネは夏に紫色の花を咲かせるエビネではないかと予想される。花期は8月であろうから、ひょっとしたらそろそろ咲いているかも知れない。午後から訪問してみたが、駐車場に到着した頃から夕立の小雨が降り出してしまった。雷が鳴らないことを願って、急いで渓谷に下りてみる。


    ソーラスはまだ付いていないが、おそらくヒメサジラン。


    さすがにベニシュスランは終わっていた。


    エビネの生育する斜面に到着。ラン科の花はどれも今年は外れで、花を咲かせていない個体が多い。


    花芽があったかと思えば、暑い日が何日も続いて立ち枯れしてしまっている。


    これも立ち枯れ。


    まともに咲いていたのはこの1株だけ。もう1本はあと数日で咲きそうである。


    予想通りに紫色の花が咲いた。


    別角度から撮影。


    山梨県で花の咲いているのが確認されたのは初めてではないかと思う。


    既に結実しているが、これは別の場所に何度か探しに行ったが見つからなかったムヨウランではないかと思う。


    生育場所が確認出来たので、来年は花期を逃さないように訪問してみたいと思う。

 山梨県レッドデータブックでは情報不足となっているナツエビネであるが、記述を見る限りではスギやヒノキの林床で葉が確認されているようである。今回発見された場所とは別の場所であろう。ようやくこれで山梨県にも生育していることが確認されたことになる。 

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『山梨のシダ ~シダは美しい、と思う~』写真展が始まりました。

2021年08月04日 | 番外編
 令和3年8月1日から、アウトドアショップエルクの展示会場をお借りして『山梨のシダ』写真展がいよいよ始まりました。シダの写真展というよりもシダが写り込んだ風景写真と言ったほうが良いかも知れません。全25点を解説付きで展示してあります。




    会場のアウトドアショップエルク


    中2階の展示場をお借りして写真展を開催中。全25点を展示してあります。






    解説と撮影のエピソードが下に書いてあります。ポジション的に下の写真の解説が読みにくいのが難点。


    図鑑のようになっている解説ファイルを2冊準備しました。それと「酷評ノート」という落書き帳。思ったことを何でもお書きください。


    アウトドアショップエルクの中はこんな感じ。


    キャンプ用品・登山用品をはじめとするアウトドア用品の品揃え豊富です。


    ゆるキャンのドラマにも登場するお店で、ゆるキャングッズも揃ってます。

 今回の写真展は写真と解説だけでなく解説ファイルの作成に多大な労力と時間を費やしています。写真展だけでなく、解説ファイルも見ていただくとシダ植物の見方がまた少し変わるかも知れません。少しでもご興味ありましたら是非お立ち寄りください。

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夏の富士山麓草原を散策  令和3年8月1日

2021年08月04日 | 山に咲く花
 富士山麓に広がる広大な草原の中には様々な花が咲いている。見たいものがいくつもあるのだが、何年も見つかっていない花もある。暑くなりそうなので少し早めに出発したつもりだったが、到着したのは8時を過ぎてしまった。


    オオバギボウシが咲く草原。この花はそれなりに鹿の食害に遭っている。


    オオバギボウシ


    コオニユリ ちらほらと見かける。


    こちらのニッコウキスゲのほうが多いが、もう終盤である。


    ツリガネニンジンはまだ咲き始めたばかりである。


    ブタクサ。大型のオオブタクサは良く見かけるがこちらはあまり見かけない。


    外来種のオオフタバムグラ。この草原にはたくさん生えている。


    こちらもたくさん生えている外来種のキバナノマツバニンジン。


    在来種の黄色く無いほうはもう何年も見ていない。


    コマツナギ 普通に見かける。


    チダケサシ 結構咲いている。


    カセンソウも結構咲いている。


    コウリンカ ちらほらと見かける。


    キキョウ 結構見かけると思うが、準絶滅危惧種になっている。


    マツムシソウは咲き始めたばかり。根生葉を見て回ってきたが、タカネマツムシソウとの区別が分からなくなってきた。


    ネジバナ 草むらの中にちらほらと咲いている。


    イヌハギ たまに見かける程度であまり無い。


    気の早いこの花がもう咲いていた。


    ヒナノキンチャク 咲いている場所が限られている。


    こちらも生育場所が限られている。


    今年は結構花付きが良かったヒロハノカワラサイコ


    やっと見つけた頃にはもう太陽が高く昇っていて花が閉じていたスズサイコ


    訪問時期が少し遅かったようで、大部分が結実していた。


    細長い種を付けるスズサイコ

 ちょっと探索のつもりだったがなかなかお目当てのスズサイコが見つからず、結局12時過ぎまで草原の中をウロウロしてしまった。バアソブも見たかったがいつも見ている場所で今年は見当たらなかった。そしてマツバニンジンは今年も出会えなかった。広大な草原なので、どこかに生き残っているはずである。

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