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正木美術館 45周年記念 秋季特別展

2013-09-27 | ア-トな話し
物黒無ーモノクローム 9/21~2014.2.2

大阪の南、泉北郡忠岡町に正木美術館というのがある。個人の美術館である。
2001年5月以来の再訪である。2001年の往訪記はここ


素封家・正木孝之が禅林文化に惹かれて収集した水墨画を中心とする日本・東洋の古美術品の収蔵・展示を目的として1968年11月に開館した。

国宝3件、国の重要文化財12件を含む所蔵品は約1200点に及ぶ。中世(室町時代)水墨画と禅林墨跡、お茶道具等では、日本有数のコレクション。

今回、世界的に著名な現代美術作家・杉本博司とのコラボレーションという面白い企画
テーマは物黒無ーモノクローム 墨のモノクロームと杉本博司の作品のモノクロームとの競演。

杉本博司の展覧会は2009年5月に見たことがある

杉本博司 「歴史の歴史」 国立国際美術館

「歴史の歴史」と呼ばれる杉本博司の個展は、2003年に東京で初めて開催され、その後、北米4都市を巡回し大阪にやってきた。

杉本博司(すぎもと ひろし )は日本の写真家。東京およびニューヨークを活動の拠点としている。
技術的には、8×10の大判カメラの迫力。

当時 BRUTUSの特別号で「杉本博司を知っていますか?」という特集をやっていた

前回往訪時は国宝が展示されていなかったが今回は展示されています



大燈国師墨蹟 渓林偈・南嶽偈

鎌倉時代の作品、右側の 南嶽偈は中国の山岳・南嶽と華頂峰を詠む その限りない雄大に時の皇帝の偉大を重ねる。 
渓林偈は、晩秋の雑木林の風景に自然の大調和を詠み、眼前の景色そのものの中に仏法の道はあると説く。
大燈国師は京都の大徳寺の開祖

正木美術館所有の国宝。それに挟まれるように展示されているのは杉本博司のカリフォルニア・コンドル



このコラボレ-ションから受ける感動は是非、現地で。


会場には、いろいろ展示されています

(掛け軸)夢記断簡 明恵上人 筆 鎌倉時代 小田原文化財団蔵
明恵上人は現在の和歌山県有田川町出身。華厳宗中興の祖。京都高山寺没

 (書物)解体新書 初版 杉田玄白 他 江戸時代 小田原文化財団
解体新書は、ドイツ人医師ヨハン・アダム・クルムスの医学書"Anatomische Tabellen"のオランダ語訳『ターヘル・アナトミア』を江戸時代の日本で翻訳した書。西洋語からの本格的な翻訳書として日本初。


(茶碗) 黒楽茶碗 銘 両国 楽初代長次郎 作

樂家初代の長次郎(ちょうじろう)は、楽焼の創設者である中国出身の父・あめやと母・比丘尼の間に生まれ、樂家の代名詞ともなる黒釉をかけた茶碗の作製において非常に優れた技量を見せた。

いろいろあって楽しい


重要文化財]
六祖慧能図 無学祖元賛

この男、名は慧能(えのう)、世に六祖慧能と知られる。
後に[本来無一文]の境地に至る 執着すべき何物もない


展覧会の後、離れの記念邸へお邪魔した。開館中は見学できるそうです。


玄関
凍硯と名付けられた置物があった 橋本雅也さんの作品。

前回往訪時は
「一休宗純墨蹟 滴凍軒号」があった。
 滴凍とは、一休が弟子の絶天□紹が構えた住まいに与えた軒号  正木孝之はこれを気に入り、昭和27年に新築した自邸の茶室を滴凍軒とし、自らの雅号も滴凍としたそうです。
 一滴の水が氷を解かし、春が訪れ、悟りに至るという言葉が如何にも禅らしく、心に残りました。
これもその関係だろうか。

記念邸では玄関で女性が迎えてくれて丁寧な説明をしてくれる。



和室

和室の飾り
鹿の骨で作ってあるらしい「ほととぎす」橋本雅也さんの作品


記念邸を出て戻る所
そこには「秋」があった。錦秋のひとときを・・・・



2009年の秋季展の小冊子



前回往訪時に感動した「一休宗純墨蹟 滴凍軒号」の栞
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