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泣いたらアカンで通天閣

2013-04-28 | 読書感想文
先輩の森脇聖淳さんがブログに載せているのを知り、思わず3夜連続のテレビドラマを見てしまいました。
その後、早速本を買って、通天閣へ行ってきました。

森脇さんは仏画の絵師でもあります。ホームページはここ

泣いたらアカンで通天閣
坂井希久子 著

坂井希久子さんは、現在35才。
和歌山県立桐蔭高等学校、同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。会社員を経て、プロの作家を志し上京。

久々の和歌山出身作家の登場。桐蔭高等学校と言えば、私たちの世代では公立ながら市内最高の進学高校-今は知らないけれど。

テレビは読売テレビ開局55周年記念ドラマとして、2013年3月25日から3月27日まで読売テレビで放送された
さらに第5回沖縄国際映画祭Peace部門に出品される

キャスト
三好 千子(センコ) - 木南晴夏
亀谷 雅人(カメヤ) - 鈴木亮平
三好 賢悟(ゲンコ) - 大杉漣


テレビでは大杉漣がひったしだった。大阪のオッチャンにぴったし。
木南晴夏の大阪弁も秀逸でした。

通天閣が見下ろす大阪・新世界の下町商店街。OLの千子はそんな商店街にあるラーメン屋「味よし」の一人娘。
亡き母が切り盛りしていたラーメン屋を、父のゲンコが引き継いだものの彼の作るラーメンは不味く、店は閑古鳥が鳴いている。
そんな店を陰ながら支えているしっかり者の千子も、会社の上司と不倫関係にあることを誰にも言えず、思い悩んでいた。
しっかり者の娘と人情にもろい父の、不器用でまっすぐな親子愛。
そんな2人を取り巻くおせっかいな下町の人々も、リストラ、不倫、児童虐待…
テーマは深刻で暗いがみんな元気だ・・・
皆どこか心に傷を負いながら、それでもたくましく笑って暮らす。
下町商店街に息づくとびきりの人情と笑って泣ける家族のドラマ。

全編こてこての大阪弁。それも、きっついやつ。新世界界隈、まずいラーメン屋 “味よし”の店主・ゲンコと娘・センコの物語。ゲンコのぶっ飛びかたも尋常でなく、それに振り回されつつも、どうにか制御してゆくセンコの奮闘が見もの。恋や結婚、親子愛のテーマはもちろん、ちょっと今どきの問題、ネグレクトめいたエピソードもあり、おせっかいな人情あり、ほんとうにてんこ盛り。笑い泣きで行こか、いっちょがんばったるか、という気にさせられます

センコは悲しい時があると、通天閣にのぼって涙をこらえる。彼女にとって、通天閣はそんな母親の懐のような場所でもある。

ある日、センコの幼馴染のカメヤが仕事に挫折してこの町に戻ってきた。センコはセンコと妻子ある男性との恋に破れ、へこんでいる。
 この町は気性が悪いけれど、へこたれも多い。二人はいつしか寄り添うようになる。そして、センコの母やセンコのおじいさんが大事にしていたラーメンの味を取り戻していく。

 涙あり笑いありの物語だが、「大阪人がお笑いを好きなのは、どんなことでも笑いに変えてしまえば毎日楽しく生きていけると知っているから」、そう思っているセンコもまた大阪人の血を濃く受け継いでいるのだ。

久々に肩のこらないドラマだ。
ミックスジュースの話も出てくる みっくちゅじゅうーちゅ だ。


テレビのドラマの中で通天閣を見るシーンが出てくる。
大阪市立美術館からの景色だ
ここがいいですね。美術館に行ったら必ず見ます。

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