うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

王者を喩えるならば

2024年05月07日 | ことばを巡る色色
井上尚弥のネリ戦を、今朝見た。リアルタイムでは見られなくて、結果を知ったのちの視聴であったが、大変楽しんでみた。リアルタイムだったらば1ラウンドのサプライズのために、もっとドキドキした視聴になったであろうが、勝利を知ってはいるので、お互いに煽っているのも心の余裕をもってみた。
王者も大人になり、狙いを定めることだけに試合のポイントを考えるところから、駆け引きを見せながら試合を楽しむことへと、変わっているのだな。
しかし、彼の試合を見るようになって他の格闘技の試合は、つまらなくて見られなくなってしまった。
これはいわば、ボクシングの試合を見るというよりは、美しいもの、真実のもの、「芸術」というものをみているのだなと思う。

王者を喩えるとすれば何だろう
と、ふと考えた。

そうだね。曜変天目みたいだね。
曜変天目はその現存する4個の内3個は国宝指定されているが、その製法は明らかにされていない。器であるのに、その中に宇宙、星々を有している。黒い宇宙の中で、星が瑠璃色に光る。
茶碗であって茶碗を超える、宇宙を持つ、真実の、美しい、明るく輝く、その輝きに笑ってさえもしまえる、なにかであるから。
コメント
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