西行
年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山
若いときに越えた小夜の中山
年老いた今又越えるとは思いも見なかったよ
命があればこそだ
文治2年(1186年)69歳の西行法師が
東大寺再建の勧進のために
奥州藤原氏のもとへ赴く途中で、
若かりし頃、
小夜の中山を通ったことに
思いを馳せ詠んだ
小夜の中山は
旧東海道の
日坂宿と金谷宿の
間にある
小夜の中山峠
急峻な坂の続く
街道の難所
うっそうとした樹木に埋もれ、
当時は山賊なども横行したため、
大の大人でも峠越えは容易ではなかった
大名物漢作唐物の安国寺肩衝は
もと「有明肩衝」といい
また別名を
この和歌から名付けた
「中山肩衝」
今日は読売カルチャー
写真は新しく見つけたイタリアンの店
これを見てランチにグラスワイン頼んだ