村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

二十帖・朝顔

2019-10-25 17:39:07 | 源氏物語五里霧中
朝顔
(源氏32歳秋から冬)

かつて源氏が深い想いを寄せていた
朝顔の斎院が退下した。
世人の噂が高いために、
紫の上は不安の色を隠せなかったが、
朝顔は源氏の求婚を拒み通した。
源氏は紫の上に女君たちのことを語ったが、
その夜夢に藤壺が現れ、
罪が知れたと言って源氏を恨んだ。
(ほぼウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


源氏物語巻名歌
というのがある
『源氏物語』の巻名を詠み込んだ和歌、
あるいはそのような和歌を
集めた歌集を言う。
源氏物語巻名和歌、
あるいは単に
巻名歌や巻名和歌などとも呼ばれる。


朝顔の帖の和歌

 光源氏
見しおりの
つゆわすられぬ
朝顔の
花のさかりは
過ぎやしぬらん

 朝顔
秋はてて
露のまがきに
むすぼほれ
あるかなきかに
うつる朝顔

夕顔は庶民の垣根
朝顔は貴族の庭

病室の外は雨
大きなガラス窓の上のサッシ枠から
大きな雨粒が窓を伝う
風も強い

源氏物語の書かれたころは
地球は温暖期で日本の四季は
自然界と調和してはっきりと分かれていたようだ
穏やかな季節の移ろいが
漢字から仮名へ
漢詩から和歌へ
また源氏物語のような稀有な
女房文学を育んだのやもしれない
平安後期
平家など武士が活躍し始める頃は
地球の気候も変化し始めたようだ
現在も普通でない気候変動で
今日のテレビニュースは恐ろしい

コンコンとカーテンを開けて
別の部屋の知り合いがお菓子を届けてくれた
以前チョコレートを差し入れした
お返しだそうだ

お菓子とは
なんと美しいのだろう
食べる事を想像すると
陶酔してしまう
並べると卵やバターの香りがして
虹色の夢のようだ
バクバク食べはしない
飾って眺めて
あとで
ほんの少し食べるのを
許そう
コメント
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