都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
本日三度目の更新です。このところ写真ネタが多いので、ここで季節ネタを一つ紹介します。
「衣替え(ころもがえ)」は平安時代に始まった習慣だといわれています。その当時の宮中では、夏装束(なつしょうぞく)と冬装束(ふゆしょうぞく)が定められていたそうです。
中国の風習に倣って(ならって)1年に2回、4月1日と10月1日(旧暦)に着替えをする事が決められていたようです。この着替えの習慣を、当時は「更衣(こうい)」と呼んだそうです。
平安時代の中頃には、「更衣」は宮中の年中行事の1つとして定着していたそうです。この頃の「更衣」の習慣は、衣服の着替えだけでなく小物類にまで及んでいたといわれます。どんな小物を入れ替えたのでしょう。
当時の貴婦人であった女房(にょうぼう)が手に持つ扇についても、冬は桧扇(ひおうぎ)と呼ばれる檜(ひのき)でできた扇、夏は蝙蝠(かわほり)と呼ばれる紙と竹でできた扇を持つ事が、定められていたそうです。
鎌倉時代になるとこの風潮が更に加速し、遂には衣服だけでなく家具や調度品まで取り替えるようになって行ったそうです。
江戸時代には武家の制服として、表のように、年に4回もの「更衣」が細かく定められていました。
4月1日から5月4日まで |
袷 (あわせ) |
裏地の付いた着物 |
5月5日から8月末まで |
帷子 (かたびら) |
麻で仕立てた裏地の付いていない薄手の着物 |
9月1日から9月8日まで |
袷 (あわせ) |
裏地の付いた着物 |
9月9日から3月末日まで |
綿入れ (わたいれ) |
表布と裏布の間に綿を入れた着物 |
武家の服装が細かく定められていた事によって、この時代の一般庶民もこれに従うようになりました。
しかし、「更衣(こうい)」という呼び方が、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名と同じだった事から、民間ではこうした着替えの習慣を「更衣(こうい)」と言わず、「衣替え(ころもがえ)」と呼ぶようになったそうです。
明治に入ると、官公庁や銀行などで働く人達(今で言うと国家公務員に当たる人達)の制服に夏服と冬服が定められました。そして、太陽暦が採用されるようになった後も、旧暦に合わせて、6月1日と10月1日に衣替えをするようになりました。
やがてこれが学生服に及び、更に一般の人達にも定着して行った、と考えられています。
現在では、「衣替え」の風習は以前ほど厳密なものではなくなっていますが、制服を着用する学校や銀行などの企業では、今もこの日に「衣替え」が行われているところが多いようです。
今年は、電力不足の懸念から、ノーネクタイどころか、アロハシャツや半ズボンといった、東南アジア並みのクールビズが実施されています。
また、和服を着る人達の間では「衣替え」が重要なしきたりとして残っていて、6月から9月までは単衣(ひとえ)と呼ばれる、表布や裏布といった、布地を重ね合わせて作ったものでは無い一枚仕立ての着物を、10月から5月までは袷(あわせ)と呼ばれる裏地の付いた着物を着る、という決まり事があるそうです。
したっけ。
ニワトコ(接骨木) スイカズラ科 ニワトコ属 (落葉低木)
学名:Sambucus racemosa subsp. Sieboldiana
和名:ニワトコ(庭常、接骨木)
別名:タズノキ、セッコツボク
分布: 本州、四国、九州、奄美大島、朝鮮南部、済州島
花期:春 4~5月
和名は、ミヤツコギ(造木、宮仕う木)、またはニハツウコギ(庭つ五加木)が転じたとする説があります。古来、神事に用いた木幣を、ニワトコから作ったので宮仕う木となったといわれています。接骨木は、中国のトウニワトコ(漢名=接骨木)と似ているため。
展葉と同時に本年枝の先に、円錐花序を出し、淡黄白色の小さな花を多数付けます。
花冠は5裂して反りかえる。雄蕊は5本、雌蕊は1本で共に短い。
葉は対生し、奇数羽状複葉。小葉は2~3対あり、長楕円形あるいは広楕円形、縁には細かい鋸歯があります。
この対生、複葉の葉を鶴にみたて、タヅノキ(鶴の木)の別名があります。
したっけ。