借りている畑の隅っこにあるミョウガの林があります。 このミョウガの林は、隣の土地との境にあって、もう草もミョウガもふきもこんにゃくも入り交じってめちゃくちゃな状態なんです。 どちらのものかよくわかりませんが、誰も採っていないことは確かです。
最近ここに、遠くからでも目立つ背の高い白い花が咲き出しました。
やぶミョウガの花です。
葉っぱはミョウガにとてもよく似ていますが。
花は全然違います。 すがすがしい、上品な花です。 これ、実がなってもきれいんですよね。
ちょうどミョウガの出回る頃ですね。 ちょっとやぶの中へ首をつっこんでみました。 ヤブ蚊がすごい。
ミョウガの花は・・・・・・
おお! いっぱいある!
薄暗いミョウガのやぶの奥まで、点々と白い花がつづいていました。
ぶじこがミョウガがほしいと言いますのでこの場所を教えましたら(とっていいのかなあ~)
「花がさいとるやん。」と不思議そうに言います。
ん? それがどうした?
「花がさいとっても食べれるん?」
もちろんですとも。
そう言えば売られているミョウガに花は咲いてませんね。 でも、あれはたくさんのつぼみを何重にも包んだ苞の部分です。 だから花の咲くのはあたりまえ。
常日頃から、ミョウガの花は不思議な花だと思っていました。 そもそも何のために咲くのか、虫も来ない、風通しの悪いこの薄暗がりの中でどうやって受粉するのか、種はできるのかー
2年前のちょうど今頃、ミョウガの花について書いたのですが、これらの疑問は続いています。 ただひとつわかったこと
ちょうやハチは来ませんが、この薄暗がりの中でも虫は来るということ。 どうもありのようですが、何匹も群がっているところを見ると甘い蜜の誘いがあるにちがいありません。 虫媒花なのかな? そうだったらやがて実がなるんでしょうか。
これだけたくさんの花が咲いたら、ひとつくらい実がなったのを見られるかもしれません。 それを楽しみにときどき首をつっこんでみましょう。 (ほんとは三つ四ついただくために)