あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

あの白い花は? 2023

2023-04-29 10:56:00 | 植物

 「愛の山」と呼ばれる、幹線道路に近い山。丘と言った方がよくらいの低い山です。そこに今年も白い花が咲きました。これが気になるんですよね。気になり始めたのはずっと前、調べてみたら2019年でした。





 去年は何故か花が目立たなくて咲いたのか咲かないのかわからないうちに季節が過ぎました。2019年は、5月はじめに咲いたと書いていました。今年は4月半ばから目立っています。

 愛の山以外の場所には見当たりません。わたしはずっと名前が分からなくて悩んでいたのですが、今年こそは突き止めようと思いました。

 日曜日(23日)ウマオに、愛の山に行こうた誘ったら、自転車なら行くといいます。わたしは即座に却下。あんな遠くまでとんでもない。それに上りはともかく、あの曲がりくねった坂道を転がり下りるなんて。わたしは一人で近くまで行ってみました。

もう少し、もう少しと粘ったのですが








 ここまで。

 近くにこれを見られる木がありません。急いでいたし日を改めることにしました。
 火曜日、また回り道して、先日一番近くに見えた木のそばに行きました。






 やっぱりわかりませんねぇ。木の姿や花の形がわからないことには、名前もわかりませんもの。

 帰り道、民家の庭によく似た木が。



 こんもりした感じがよく似ています。


 葉っぱを見ると、カナメモチかな?


 いや、あの花はカナメモチじゃない気がします。山のは、花が盛り上がって房のような気がするのです。
 水曜日、桜三里のヤマフジが終盤なのにきづいて焦りました。早くしないと花がなくなってしまう。そこでまた、回り道をしたのです。ようし、今度は鉄塔まで行ってみよう。
 とはいえ時刻は4時過ぎ。山に分け入るには寂しい時間でした。
 と、向こうに?



 ワオー
 これぞ探していた花に違いありません。道の端にはラインができるほど積もっているのです。あんなにも遠くからでも白いのが目立つのだから、このくらい散っていても当たり前。


 み上げてもはっきりとは分かりませんがやはり房状に見えました。


 落ちている花のまあ、愛らしいこと。


 花びらが絶え間なく降り注ぐ木の下で少し花を拾って帰りました。が、
 さあ、ここからが大変でした。引き返すには、鉄塔まで行って方向変換しなければなりません。
 前に登った時は気付かなかったのですが、途中で舗装が切れていたのです。しかも小さい落石がゴロゴロ。轍の窪みが深く、車の底を擦りそうだし。しかし、そこにいくしかありません。
 やっとつきました。ホッとしました。


 狭い空き地で方向を変え、帰る途中、


 散り始めたばかりの木を発見。


 やはり房のようです。そう、これで以前はアオダモかと思っていたのですが、一つ一つの花をみると、ちがいました。
 向こうに花盛りの木
 




 この木は、多分クロバイだと思います。4年間の謎がやっと解けました。

 白い花はまだまだだあるのです。畑の隅にぽつんと植えられていたこの花。

 
 最近あちこちに広がっているこの花




 ヤブニンジン?いやヤブジラミか?
 そのうち白い花は特集を組みましょうか。


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花めぐりのタイミング 牡丹と藤

2023-04-28 00:59:19 | 植物

 春が駆け足で去っていきます。いったん日常の記録に戻ります。

 先週の水曜日、桜三里はフジの花盛りでした。どこもかしこも高い杉の木のてっぺんまで花が続いて、それはきれいだったのですが、写真を撮る間がありませんでした。たくさんのフジの中にも色の濃いのや薄いのがあって、特に色の濃いのは、名所と言われるところで見るフジよりずっと鮮やかだったのです。写真を撮ってからアップしようと思ってから一週間たちました。

 今日(26日水曜日)、また桜三里を通ったら、

 あれれ・・・花が減っている。しかもあまりきれいじゃない。あの、色の濃いのはどのへんにあったっけ? しまった、花が終わりかけていたのです。

 実は一週間前、山のフジが咲いたのならこちらのフジも咲いているだろうと行ってみた、名もない庵の藤棚は

 

 まだまだの状態でした。おかしいねえ、山より遅く咲くのかしら。

 同じころ志古河ダムの公園にある藤棚は咲いていましたのに。色も房の長さも違いますから種類も違うのだとは思いますが。

 そして今日のこと(4月26日)、松山市の庚申庵のフジが咲いているそうなので行ってみました。私がもっとも道不案内な城北地区。行き過ぎたり一方通行で通れなかったりしてやっとたどり着いたのに、目の前で「閉館しました」の札が下げられました。あ~あ~

 仕方ないので塀の外から覗いてみました。

 



 上の方はもう花がなくなっていますね。藤棚は葉っぱが青々としていました。

 一週間が油断がならないのですよねえ。

 そして帰り道

 トンネルの近くで色の濃いフジを発見。どうも反対側からだと見つけにくい場所だったようです。が、1週間前ほど色鮮やかではなく、しかも車を止めにくい場所でしたので写すのはあきらめました。

 これは、車を止めるスペースがあってしかもそこそこきれいな花が近くに咲いている、という非常にラッキーな場所で写したものです。近いと言っても遠い。

 






 もう一か所 別の場所で

 木は大丈夫かと心配になるくらい咲いていました。一昔前なら山に住む人が用事がなくても山を歩き回って、鉈で蔓を切り落としていたそうなのですが、今はそれをする人もいません。花がきれいということは、山が荒れていると考えてもいいのではないでしょうか。



 一番いいタイミングで花を見に行くのは本当に難しいです。しかも今年はどの花も咲く時期がばらばらだし。

 千本牡丹で有名な地元の名所法安寺の牡丹も、見に行くタイミングが遅れました。駐車場近くのチューリップ畑はすっかり花がなくなっていました。ここ、規模は小さいけどきれいだったのに。

 境内は

 遠目にはきれいに見えますが、ピンクの牡丹はほとんど終わっていました。

 その代わり、数は多くないのですが最近になって植えたという、色の違う牡丹が咲いていました。これらの遅咲き種が増えると、もっと長く楽しめる場所になるのですけど。

 そして今度は山に白い花が咲き始めました。もう何年も気になっている花です。咲き終わらないうちに花の正体を突き止めなければ。

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沖縄旅行7 首里城その2 

2023-04-27 00:23:10 | 沖縄旅行 2023

 昔、守礼の門だけを見て(確か)次の場所に行ってしまったわたし。歩いてみて実に広いことにびっくりしました。本土のお城とおんなじだ~ いや、ここより狭いお城はいっぱいあります。

 先ほど入ってきた場所を見学デッキから見ています。

 広場の右側は城壁が低くなっており、市内が見渡せるようになっています。

 

 先ほどの石畳と同じような亀甲模様の壁に挟まれた階段を登っていくと

 展望台に出ました。

 街のどこからでも城が見えるということは、城の上からも街がよく見えるということで

 民の暮らしも押し寄せる敵もよく見えるということで

 
 治世と防衛という、城としての機能を備えるということは全国共通だと思いました。が、逆に言えば、どこからでも見える街のシンボルとも誇りともいえる正殿が焼けた日、どれだけたくさんの人々がその炎を悲痛な思いで眺めたことでしょう。



 沖縄らしいといえば、足元には玉砂利ではなくて

 

 サンゴのかけらが敷いてありました。

 

 順路に従って城壁の外に出ました。

 どこのお城もですが、城壁は強くて美しい。

 これを見ると、昨日見られなかった世界遺産の城址群が想像できて、あきらめることができました。昔来た時はここまで入らなかったものですから、これほど素晴らしいとは思ってなかったのです。

 また別の門をくぐって外へ。

 3日間天候は不順の予報でしたが、良い天気になってきました。しかも、腰痛・右足のしびれ・左かかとの腱鞘炎という3重痛だった私の足はー

 昨日1万歩以上歩いたにもかかわらず絶好調。旅は佳境に入っています。

 城壁の外側の道を歩いていると、クワズイモの花と実を見つけました。

 テンナンショウのような実がつくんですね。

 道端に大アカギの木があってびっくりしました。え?こんなところに?

 でも私の思っていた大アカギではないようです。これは枯れたアカギでした。戦前は枝が城壁に届くほど大きかったそうですが、戦争で焼けてしまい、その枯れ木にアコウという植物が着生しているのだそうです。これはこれで歴史を物語る貴重な木でした。

 

 さらに行くと右手にかなり急な下り坂がありました。

 娘とトラオが行ってみたところお寺だったそうです。ということは円覚寺跡かな?首里城周辺には歴史的な、魅力的な場所があちこちにあって、時間があれば是非行ってみたかったです。

 が、ウマオの第一希望、「金城ダム」へ行かなくてはなりません。事前に調べたところ歩いて行けるのではないだろうかと思い、清掃のお仕事をしていた人に聞いてみました。(なぜか清掃の人に声をかけることが多かった)

 すると、歩いては行けない、あの山を越えた向こうだというではありませんか。それじゃ急ぎましょう、ということで駐車場へ帰ることにしました。

 ここへきてまたまた駐車場トラブル。今度は私が、駐車場がわからなくなってしまいました。先を歩いていた娘たちを見失ってしまったのです。順路に従って歩いていただけなのに・・・・

 本当は順路に従ったらいけなかったんです。駐車場は別の場所にありました。娘に電話し、もと来た道を守礼門まで引き返し、そこからやり直し。やっと来た道を思い出しました。
 

 

 

 

 

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沖縄旅行6  首里城その1

2023-04-25 21:48:13 | 沖縄旅行 2023
 沖縄旅行3日目の予定 
  首里城公園-金城ダムー旧海軍司令壕跡ーガンガラーの谷ーレンタカー返却
ーホテル
 
 3日目も盛りだくさんの計画です。昨夜泊ったのは首里城公園に近い、ダブルツリーbyヒルトン。 2日目の昨日、朝の行動が遅かったのを反省、今日は9時10分頃には駐車場に着いていました。
 
 古の琉球王朝の絵が掲げられている建物を抜けると守礼門です。
 
 




 
 右のほうに王朝の衣装を着て撮影している人がいました。また、絵のような格好の男性がそこかしこに立って、多分お願いをすれば説明もしてくれたのだろうと思います。が、日程の込んでいる私たちはゆっくり解説を聞く間がありません。
 
 
 門はいくつもあって次にくぐったのは歓會門。その後ろに殺風景な、やたらと大きな建物が見えていました。

 
 きれいに花の植えられた道を通ると
 
 




 
 
また門

 
 瑞泉と額が掲げられていました。 門に続くのは長い石垣。

 
 次は漏刻門

           

 本土の城とは違うと言われますが、いくつもの門をくぐらないと本殿へ近づけないのは、どこも同じですね。守りのためにはこういう構造になってしまうのでしょう。
 
 だんだん修復現場が近づいてきました。緩やかな階段ではありますが、しっかりと足元をみて歩いていて気づきました。
 
 これ!
 
 亀甲模様を組み合わせている。
 それも不等辺6角形なのです。これを隙間なく敷き詰めるのはとてつもなく面倒な作業だと思いますが、どうやったんでしょう。

 
 修復現場までやってきました。
 
 
  
 
 このあたりから記憶が怪しくなってきました。撮りためた写真とガイドブックの地図とを見比べてみるのですが、どこがどうなんだか。
 それで焼失した正殿の修復に関する写真だけを順路に関係なく集めてみます。 
 
 
 焼け落ちた建物の代わりに写真がお出迎え。後ろの窓がなければ本物みたいですけどね。工事場です。



 
 係の人が今日の作業内容を案内してくれています。(実は写真)
 
 広い体育館のような作業場
 
 
 手前に柱に使うイヌマキが置いてありました。 
 
 とにかく広い、大きい、長い
 
 
 この柱を加工しているところは写真で説明してありました。
 
 
 機械には任せられない手作業がたくさんあるんだなあと思いました。気の遠くなりそうな大掛かりな工事でした。これを昔の人は人力だけやり遂げていたのです。きっと熟練の大工たちが心血を注いだに違いありません。それは、本土の城も同じ。これからは松山城の見方が変わってきそうです。
 
  
 
 
 建物全体はこんなに広い。
 
 
 
 城壁よりもはるかに高くそびえていました。
 
 
 
 この建物、昨日、ホテルからも、食事場所へ行くときも見えました。守礼の門はライトアップされていてそのそばに何とも無粋なものがあるなあと思っていたのですが、それがこの修復現場だったのです。残念ながら写真を撮り忘れていました。
 
 こちらは焼け落ちた瓦などを展示しています。
 
  
 これも焼け残った龍の口髭部分

 
 正殿が再建されたらその威容をまた見に来たいものです。私は30年くらい前に一度沖縄に来たことがありますがその時には正殿はなかったと思います。ですから一度も正殿を見たことがないのです。
 
                               首里城その2へ続く
 


 


 
 


 
 










 


















 














 
 
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二種類のツツジのトンネル

2023-04-23 22:18:27 | 植物

 幻の花の後は、現実の日常に戻ります。(沖縄旅行はまだ続きます)

 
 今年はどうもタイミングよく花巡りができません。塩ヶ森のツツジが咲いているのであわてて永納山へ行きました。去年ツツジのトンネルが終盤だったので今年こそは、と、思ったのです。ところが
 世田薬師はまださくらの真っ盛り。
 
 
 ツツジは咲いていましたが、ちょっと早かった。

 
 咲いてはいましたがトンネルができていませんでした。







 
 これはミツバツツジなんでしょうか。
 


 
 どうも咲き方がバラバラなんですね。

 
 まだつぼみのもありました。
 
 
 頂上へ続く道はまだ寂しいです。
 

 
  その時チョウチョが飛んできました。
 やった、今年も会えました。 ルリタテハだと思います。 青い筋が輝いて見えました。

るr

 ツツジと言えば、高知八幡神社のオンツツジ。
 こちらは道から赤い色が見えます。そろそろかな?と思って行ってみました。
 下の広場に車を止めて、階段を見上げました。
 
 
 今まで車でお社の裏まで行っていたのですが階段を登っていきました。結構きついのですが、これもトレーニングと思って。

 
 ツツジはお社の向かって左側に集中しています。

  
 裏へ回るともっときれいなはずです。

 
 が、
 今年は早かったのかな。 真っ赤なトンネルのはずが、

 
 いや、散っている木もあるのです。
 
 池が透けて見えるこの場所もきれいなところなのですが、花がばらついている感じ。
 
 
 
 建物の裏からちょっと下ってため池のほとりに歩いていきました。
 
 
 やっぱり早かった。一番大きな木はまだ固いつぼみでした。けれど道に散っているのも多くて、やっぱり咲き方がバラバラなのでした。
 ここからは下の集落がきれいに見えます。麦がすくすくと育っていました。
 







 そうだ、去年見たカニとオタマジャクシは?
 いましたけどウシガエルではなさそうです。
 


  静かなため池
 
 
 
 


 友人も行ったそうですが、今年はなんだか寂しかったと言っていました。そういう年だったのかもしれません。
 
 
 
 
 
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沖縄旅行5 海と森の次は ー 滝

2023-04-20 21:42:00 | 沖縄旅行 2023

 もし、もしも、時間があれば行きたかった世界遺産の城跡群(グスク)のどれか。那覇に帰る途中にいくつかあります。一つでいいから寄りたいなあ、と思っていましたが、相変わらず予定は押しており、どうも希望は叶いそうもないです。

 もし、昨日残波岬に行かなければ、そしたら昨日のうちにフクギ並木に行って、今日は渋滞せずに残波岬に行けて、そうしたらグスクにも行けたんじゃないかなぁ。わたしとしては未練が残りました。うとうとしながらそんなことを考えていたら
「ここから1キロじゃけん」と何やらぶつぶついうこえが。そして
「着いた!」
出ました。相変わらずのいきあたりばったり
のくせ。
 


 轟の滝ですつて! どこにでもあるんですねえ。もう一つの轟の滝は高知県にありました。


 わざわざ飛行機に乗って観光に来るような場所ではなくて、完全に地元の人が遊びに来る場所でした。うちの方で言うと、森林公園として整備されている「白猪の滝」と言ったところ。しかも山も歩かずに駐車場から滝まで徒歩1分で行けるんですと。
 
 ここに住む生き物や植物の案内もありました。



 昨日見れなかったイボイモリや、ヒメアマガエルもいるんですって。一方、うちの方でもふつうに見られるセンダンや、アカメガシワなどもありました。
 
 ほら、もう滝が見えています。


 1500万年前からある一枚。高さ80メートルだそうです。


 滝の見える見晴台もありました。


 水が流れ落ちる左の方にガジュマルの根っこらしきものが見えました。やはり沖縄らしい景色でした。



 あたりは公園としてきれいに整備されています。
 上は滝の反対側へ行く道です。


 下は子供達が水遊びすることもできるようです。



 道の横には、田んぼ跡を利用した睡蓮畑がありました。


 もうたくさんのスイレンが咲いていました。
 はやっ!







 水の中を覗き込んでいたら、トラオの手にいきなりカマキリの赤ちゃんが。


 池の中にはオタマジャクシがいっぱい。


 昨夜お世話になったトクさんにラインして名前を確認しました。見たかったヒメアマガエルだそうです。
 
 トラオは生き物を見つけるのは目ざといのです。次にトラオが見つけたのはシリケンイモリの赤ちゃん。まだエラが体の外についています。すごい、ウーパールーパーよ。



 生き物だけではありません。

 駐車場近くにたつた一株咲いていたこれは?


 管理事務所の女性に聞いてもわかりません。なぜかこれだけ説明看板が剥がれていたからです。


「もしかしてアオノクマタケランて、いつてませんでした?」とわたし。
「そうそう、そんな名前だったです。」
わたしは、奄美大島でよく似た植物を見ていたのです。ただ、あの時は秋だったので花はなく、実だけがなっていました。
 
 ヒカゲヘゴのゼンマイ。巨大です。


 これは多分テイカカズラ。


 早くも花が咲いていました。


 そして道が行き止まりになってジャングルになろうかと思われる草むらに、こんな看板がありました。


 イスカンダル?いや、イルカンダ。
図鑑ですら見たことも聞いたこともない名前でした。
 
 草むらを、ジャングルへと分け入ります。するといきなり目の前に
 
 ブドウのような、しかし巨峰の2、3倍はあろうかと思うほど大きい房がぶら下がっていたのです。
 
 しかも、それは、木の枝のように太い蔓から直接ぶら下がっていました。



 その蔓の長い事。




 咲く時期が不定期なのでいつ見られるか分からず、幻の花と言われるそうです。今年は沖縄のあちこちで咲いているとか。でも、生えている場所そのものが限られているので、この花を見られたのは非常にラッキーなことでした。
 というわけで、実に有意義な寄り道をしたのでした。

 
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沖縄旅行4 海と森

2023-04-18 16:06:00 | 沖縄旅行 2023

 沖縄旅行2日目 午後の予定はフクギ並木散策と瀬底島

 フクギ並木は集落の家々を囲む防風、防火林だそうです。 朝ドラの「ちむどんどん」の撮影にも使われたとか。(私は見ていません) 方角としては、もう一度ホテルのほうに逆戻りします。

 ところが、

 植物園の出口がわからない。もと来た方へ引き返し、また引きかえし・・・結局一番端っこから出ることができましたが、道は大渋滞。親切な人に割り込ませてもらって、普通なら5分ほどで着く距離を15分くらいかかって着きました。この渋滞、美ら海水族館の駐車場へ入るための渋滞でした。早めに入場しててよかったぁ。

 フクギ並木の、駐車場から一番近いわき道を覗いてみたところ 。

 なんだかいい雰囲気。ワクワクします。
 
 
 並木をまっすぐ行って備瀬埼海岸までは30分はかかりそうです。ここへくる前、ウマオと娘が、「走ろうか」と冗談で言ったところ、トラオは「おれは、ばあちゃんと牛に乗る。」と言ったそうで、それを聞いて大笑いしました。 今日は牛さんはお休みだったのかな。つながれてのんびりしていました。歩くにはちょっとだけしんどい。だってすでにさんざん歩いてきたんですから。 なのでレンタサイクルに乗って15年ぶりくらいのサイクリングです。いや、石見銀山に行ったときちょこっと乗りましたからそんなにも経っていないけど、よろよろ運転にはちがいないです。
 後ろから娘が撮ってくれた勇姿?はがっかりするほど年寄りっぽくて(当たり前だと娘に言われた)とてもご披露できるものではありませんでした。それに・・・・なんだかサドルが小さいねえ~ いやおしりが大きいのか。それにしても・・・・
 わたし、自転車のチョイスを間違えたみたいです。背の高い子供用だったのだと思います。高さは合わせて調整してくれるのでママチャリを選んだらよかった。とっても不安定で乗りにくかったのです。タイヤが小さくてしんどかったし、おしりも痛かったです。
 
 ともあれ目当てのおそば屋さんに行ったら満席なので私たちは先に海岸へ行くことにしました。席が空いたら電話してくれることになっています。 海岸については後で述べるとして
 
 このフクギ並木、時間がたつにつれて人も車も増えて来て、わたしのおぼつかない運転では危なくてしょうがなかったです。並木は縦横にあるのでしょっちゅう横道からぱっと子供がでてくるし・・・レンタサイクルの管理をしているおじさんは横道に入ると迷うからメインの通りだけを行くようにと忠告してくれましたが、はじめに見たあの雰囲気を味わいたくて、自転車を返した後で一本裏の通りを歩いてみました。
 


 
  人通りも少なく、気持ちの良い道を途中まで歩いて引き返しました。
 
 
 この木は何の仲間かな? 私の知っている木に似たようなのがありません。
 
 根元はこんなにごつごつしていて

 
 葉っぱはタイサンボクを小さくしたみたいなのです。



 二本の木が寄り添うように立っているところから夫婦福木と看板が立っていました。 この並木は個々の家を仕切るためなのであまりずかずかと踏み込まないのがマナーだと思います。さしずめうちの方で言う「杉垣」の役目をしているのでしょう。
 
 
 並木は備瀬の海岸にそって続いています。多分横道を突き進めばどこからでも海岸に出られたでしょうが、私たちは並木の入り口まで行って、そこから海岸を目指しました。
 お天気が少し回復したので海の色が明るくなっていました
 
 ここからも伊江島が見えました。右奥には灯台も見えますが、時間がかかりそうなのでこのあたりで生き物探し。
 ごつごつした磯でした。
 
 
 黒い貝がびっしり。



 
 巻貝も沖縄ではカラフル

 
 見たことのない貝ばかりです。
 
 ゴカイの仲間かなあ。
 長くてシマシマで。初めて見ました。
 
 
 これはこの後行った瀬底島のビーチで見つけた貝。こんなにいろいろな模様があるなんて! 

 
 瀬底島には瀬底大橋という橋を渡っていきました。

 
 まあ、水のきれいだったこと。
 
 
 波打ち際を撮ってみました。
 
 
 どこまで水がきているかわかりますか? この透明感。
 
 そしてサンゴで形作られた小さな洞窟
 
 
 
 
 
 さらさらとした細かい砂と点在するサンゴのかけら

 
 そういえば昔、サンゴの砕けたのを「星の砂」として売っていましたっけ。娘たちが小学生のころ沖縄に来たことがあって、買って帰ったように思います。
 
 ところで、沖縄には「サンゴ染め」という染物があるそうなのですが、それに使うのが上のお饅頭みたいなサンゴのようです。でこぼこが面白い模様になりそう。

 私たち、瀬戸内海の多島美を見慣れているし、しまなみ海道も渡っているし、で、景色そのものはまあ、こんなものね、という感じ。すみません、冷めた感想で。実はわたしは別に行きたいところがあったので、もっと時間が欲しかったのです。





 
 
 
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穴だらけ 春

2023-04-16 11:07:00 | 生き物
、 葉っぱの穴といえば
虫。それもほとんどが芋虫。
秋に穴だらけの葉っぱを見つけて記事にしましたが、春にも穴だらけの葉っぱはあります。ただ、この季節は次々と新葉が出てくるので、さほど目立たないのだと思います。

が、しかし



 この食い尽くす様は見事、


 あたりにはあまりにも穴が空きすぎて枯れたのもたくさんありました。それじゃ、虫も生きていけないだろうに。
 で何が食べているのかと見てみたら



 さすがにこれは気持ち悪い。家ネズミのフンをくっつけたみたいでした。これ、まだ幼虫よね。全部成虫になったらどうなるのかしら?それよりもまず、なんの虫?
 思い当たるのは、1.2カ月前に見つけたこのタマゴです。








 一枚の葉にこんなにも。
 この頃、スイバの葉裏でベニシジミの幼虫を見つけた私は気をよくして、2匹目3匹目のドジョウ、いや、幼虫を見つけようと、スイバやギシギシの葉をひっくり返していたのです。が、見つかるのはこればかりで、探すのをやめていました。
 これは、わたしの経験では、チョウの卵ではない、チヨウはひとつずつバラバラに生むはず。と、思いましたのでそのまま関心が薄れてしまいました。
 
 そういえばあの頃小さな虫がたくさんいたなあ。

 これです。羽が青く光ってきれいなんですが、小さくてそのきれいさに気づくことがなかったのです。


 調べたところ、コガタルリハムシのように思いましたが、間違ってたらお教えください。


 うちのレモン畑(と言えるほどたくさん植えてるわけじゃないですか、便宜上、名前をつけておきます。)にもスイバやギシギシがありますが、穴はここまでひどくありません。

 かわいい花が咲いています。







 ギシギシはちょっと地味。




 ここで圧倒的に多いのは、カラスムギなどのイネ科の草です。バッタなどは多いですがそれはまた別の機会に。

 畑から車に戻ろうとして、ここにも穴だらけの葉があることに気がつきました。
 真っ赤なスイバがきれいですが、穴はスイバではなくて

 クローバーに開いていたのです。クローバーを食べる虫って?
 何枚か裏を見てみたら

 いるいる!


 大きさも形も似ているけど色だけが違う…これはもしや?


 ヤマトシジミの幼虫ではないですかね?
 ちょうどベニシジミやヤマトシジミが飛び回っている季節です。



 それにしてもー

 こんなところにいると分かったら、車を踏み入れることができないじゃないですか。方向転換する場所だったのに。
 仕方なく狭い道で何回か切り返しをして車を回しました。

追記 シジミチョウの幼虫ではないかもしれない、そんな疑問が湧いてきました。体がちょっと長い気がする…どうなんでしょうねえ。一匹飼ってみようと思います。が早くも脱走しそう。この素早さもガに近い?


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初めての山の花

2023-04-15 00:04:00 | 植物
 熱帯とはガラリと雰囲気を変えて、初めて見た山野草の話題です。
 珍しいものが見られるとお誘いを受けて観察会に参加しました。少し山に入ります。
 車から降りて一歩進んだところでヤマルリソウ発見。じつは、初めてというものの、名前を聞いたことのある植物ばかりです。前にも書きましたが、わたしはことばの響きで記憶するタイプ。花の名前も結構知ってるのですが、実物と結びつきません。だから、正確には、名前と実物とが初めて一致した花ということになります。



 これは、キユウリグサに似ているので
すぐに分かりました。
 すぐそばに


 いったい何なのでしょう。シカかウサギのフンかしら?でも、フンフンフン黒豆よって歌がありましたよねー(わかります?)
 わたしの中ではシカもウサギも黒いフンなんですけど。それに飼っているうさぎのものより大きい気がしました。
 続いて、

 沖縄の生き物を報告していたら、このあたりにもヤマタニシがいる、ということで探してみたのです。
 サザエのように蓋があったらヤマタニシだそうです。
 よくわからないけど、ふたが
あったみたいです。


 ウグイスカグラ


 なぜウグイスなのかなあ。


 ヤマアイ


キバナノアマナ




 
 たった一株でした。色々見慣れた先生も、珍しいと言っていました。

 ヤマトラノオ


 短くてかわいい。トラノオという名は似合いません。


 苔むした岩の上だと盆栽のような風情がありました。


 サイコクサバノオ


 


 ムラサキケマン


 


 ユリワサビ




ハシリドコロ



 群生していました。毒があって、食べると走り回ることからこの名がついたそうです。が実際食べさせると、走り回るのではなく行方不明になったとか。


 え? 食べさせたんですか? 誰が誰に?
 もちろん、大学の先生が、学生に。
 そんなー ひどい。
 本当か嘘かわからない話でした。

 うつむいて咲いたのが多いのですが真上から見ることができました。

 これも毒があるシコクブシでしょう、とのこと。花が咲くとはっきりするのですが。





 ミヤマカタバミ



 アワコバイモ



 うつむき加減の花ですが、岩の上、ちょうど目の前に咲いていたのでしっかりとお顔を見せてもらいました。






 キブシ
 シャラシャラと涼やかな音がしそう。らのれんのようにぶら下がった姿が、気持ちいいです。


 一つひとつの花もかわいい。


 クロモジ
 ろうそくのように尖った芽。結婚式のキャンドルサービスのように、リボンで飾ったろうそくみたいです。

 ヒナスミレ


 エイザンスミレ


 ナガバノスミレサイシン


 ネコノメソウがこんなにたくさんあつたとは。
 ヤマネコノメソウ


 コガネネコノメソウ

 タチネコノメソウ



 コガネネコノメソウとよく似ているんですけど、ちがいは?
こちらの方が背が高いのかな?
別の山で見つけたネコノメソウですがこれもタチネコノメソウでしょうか。こちらは明らかに茎が立って背が高いです。






 シロネコノメソウ





ハコネネコノメソウ




 さて、ついにお目当ての植物のところに来ました。えーと、正確には菌類ーキノコなんですけど



 なんとも奇妙な


 まるで雛が口を開けて餌をねだっているような


 シロキツネノサカズキモドキ
 長ったらしい名前で、みんなが混乱しました。キツネノシロサカズキだった? シロキツネノサカズキだった?白狐か、白盃か。見ると白盃にワインが入っているようにも見えるんですよね。
 「白狐の、盃、もどき」
 「狐の、白盃、もどき」
おそらく「白い、狐の盃、もどき」
だとしたら白じゃないキツネノサカズキモドキもあるのかな?
 ほらほら、大混乱でしょ?
 初めて見る面白いキノコでした。

 以上。よくお勉強したでしょう?
 スマホで写真を撮ったらすぐ名前を書いて保存する技を身につけまして、多分合っているとは思うのですが、聞き間違いと言うこともありますので、もし間違っていたらお教えください。












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沖縄旅行4 熱帯ドリームセンター

2023-04-13 19:35:00 | 沖縄旅行 2023

 ブログを書くためにパンフレットなどを見返してつくづく思ったこと。

 わたしたち、本当にリサーチ不足だったなあ。早々と出なくても他にも楽しめる場所はいっぱいあったのです。40分で出るなんてもったいない…
 隣接する植物園は行きたいなあと思っていましたが、水族館を出たところで看板を見なければ、危うくそこもスルーしてしまうところでした。
 植物園前の駐車場は、 
 ? ここでいいの?
と思ったほどガラ空きで、掃除をしていた方に聞いたほどです。
 あとでわかったのですが、本当の駐車場はもっと端っこにありました。


 この木の横、芝が植えてある所に車を停めていいですよ、と言われました。咲いている花がすでに珍しい。
 
 人はいないし珍しい植物はたくさんだし、写真を撮りまくったら180枚もありました。なが〜いブログになりますがお許しを。
 


 入り口 赤い花はブーゲンビリア


右手にはブーゲンビリアの並木。


芝生の庭を取り囲む塀には
 
 


 たしかヤハズカズラと書いてあったと思います。


 
 まずは、沖縄の森を再現したエリア。ヤンバルの森ってこんなのかな? 次に来る時はぜひ行ってみたいです。
 
 
 野生ランはこんなにあるそうです。



 立派なセツコク?



 
 次にファレノプシス温室へ入りました。
 




 一口にコチョウランと言っても、その種類の多いこと。
 
 
 次のバンダ温室ですが…花を写してないー
 
 花はこれだけ。
 
 面白い葉っぱがいっぱいあったのです。



ランと名のつくランではない植物
奇怪な姿のが多くてついついそちらに目が行ってしまいました。
 
 


 園芸店でも見かけますが、ここのは大きい。


 
 これはコブラオーキッドだそうです。花茎がねじれながら伸びて行って、まるてま蛇のよう。



 出口近くにあつたかな? バニラ。へえ〜


 わたしは、木に花が咲いてバニラビーンズという、実がなるのかと思っていました。
 
 カトレア温室に続く道
 
 


柱はベチユニアなどでてきていました。


 カトレア温室


 美しい色の花がいっぱい。全種類撮りたかった…












 ロータスボンドの横を通って果樹温室へとむかいました。
 ロータスボンドは屋外の池です。
 
 そばに  タコノ


 池にはもう睡蓮が咲いていました。


そして!


  なんとヒスイカズラがふつうに屋外で咲いてる!



 果樹温室にはお馴染みの果物もありました。我が家にもある、ジヤボチカバとか、ミラクルフルーツとか、もちろん、バナナやマンゴーも。
 
 ジヤボチカバのように、幹から直接実になる果物ってそんなに珍しくないのかな。
 ハラミツだったか?
 
 
 花茎のなが〜いバナナの花。


  
 ハネフクベの種子ができたのは国内て初めてだそうです。だけどどれ?
 

 なんだ、これだったか。蔓の壮大さに惹かれて撮った写真に、しっかりと写っていました。真ん中あたりです。


 ソーセージの木。形は似ていますが、大きさはへちまくらい。


 チョコレートになるカカオ。


 そして!
これがコシヨウですつて?


 にわかに信じられませんでした。だってフウトウカズラにそっくりだったからです。帰って調べましたら、同じ仲間で、フウトウカズラは、日本のコシヨウと言われているそうです。
 
 さて、ここから短縮コース(30分)と標準コース(1時間)とに分かれます。どうする?
 こっち(標準)と、即答。水族館で40分しかいなかったのに?
 決してどちらがどうこうと優劣をつけているのではありません。我々の興味関心が海よりも山の物に強く惹かれたという事です。
子どもたち、特にウマオはうちでも木の下を歩くと楽しいんだそう。
 
それに、短縮コースだとあそこへは行けません。
 
 
 ウマオはどこよりもあの塔に登りたかったのです。
 ぐるぐると螺旋階段を上がって見晴し台につきました。
 
 温室の全貌が見えました。まあ、広いこと。右奥の小さな温室を一つ一つ通って大きな温室にきたことがよくわかりました。



 再び大温室に入ります。

 ビクトリア温室
 
 ここには淡水の熱帯魚が展示されていました。






 これは?
 
 ピラルクのウロコ
 
 これこれ、サルオガセモドキ。兼久の大池で見つけた正体不明の蔓に似たやつ。最近は園芸店でも売られていますね。
 
 


 
 そして、金色のサナギと言われるオオゴマダラチヨウのサナギと抜け殻





 生きたオオゴマダラチヨウ




 鳥の鳴き声が盛んに聞こえました。ここではなんらかの理由で傷ついた鳥を保護しているそうで、去年南へ帰れなかったアカショウビンが今温室で暮らしているそうです。秋の野生復帰をめざしているとか。 
 
 やっぱり動くものがいると楽しい。
 
 ガジュマルの根が建物に食い込んでいます。カンボジアのタプロームを思い出しました。


 再び美しく手入れされた庭を通って
 
 外に出ました。もうお昼ですが、フクギ並木のところまで行って食べることにしました。


 

 
 
 
 






 
コメント (2)
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