あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ああ~ 夏休み

2021-08-31 23:41:17 | いろいろ

 明日から9月です。今年の夏休み、孫たちは天候不順と新型コロナ禍のせいでほとんどを家ですごしました。

 ゲーム三昧にさせないために大人たちは知恵をしぼりましたよ。晴れた日は幼児用プールと百均の水風船が大活躍。暑かったですから、いつまでも飽きずに遊んでいました。

 水遊びのできない雨の日は、

 
 ペンケースほどの入れ物の中に白黒のコマ。
 ケースを開くとオセロの盤になります。

 今や百均でオセロゲームも買える時代。

   

 わたし、生まれて初めてオセロをやったんです。それを言うと友人がびっくりしました。

 一勝負30分かかるこのゲームはなかなか時間つぶしにはよかったです。わたし、トラオには何回やっても勝てなくて、ついに彼は、4隅を全部私に明け渡すという大サービスをしてくれまして、やっと勝てました。

 恒例の科学博物館にも今年は行かず、子どもたちと出かけたのはたった2回です。

 8月初め頃はまだイベントも開催されていて、私とウマオは、生協主催の「ちりめんモンスターさがし」に行きました。わずかな時間でたくさんの生き物を見つけることができました。これは楽しかった。

 

 タツノオトシゴなんて、水族館でしか見たことがなかったのにぞろぞろ見つかるんですよ。



 

名前がわからない、小さな魚や、



ダンゴムシみたいなのや、


ヨウジウオなんて図鑑でも見たことがなかったです。



タチウオ これってずいぶん大きな魚になりますよね。

 まだまだ色々いたけれど、名前を調べるのが大変。

 ここで大活躍したのが、スマホのカメラ。わたし、マクロの撮影方法が分かったので、見つけた生き物を大きく見ることができたんです。

 



 セミエビの仲間だったかな? パソコンで見るとさらにはっきりしますね。

 このあとスーパーでちりめんを買いましたが、モンスターは全くいませんでした。こんなにきれいに選別して売られているんだぁ、とむしろ人間の営みの方に感動したりして。

 買ったちりめんで梅じゃこご飯を炊いてみました。さっぱりとして夏にぴったりのご飯です。

 



 もうひとつ、

 娘とトラオ、ウマオ、4人で出かけた科学実験教室では紫蘇ジュースとパンとをつくりました。

 紫蘇ジュースの赤い色素はアントシアニン。酸性とアルカリ性とでは色が変わります。アジサイがそうですね。

 



左から、紫蘇エキスにサイダーを入れたジュース、それに重曹を入れたの、レモン汁を入れたの。


 それから、イースト菌の働きを、パンを焼いて確かめました。イースト菌は、発酵するときガスが出て、そのおかげでふんわり柔らかいパンができます。イースト菌を入れないパンはかたくて、食べてたら私の歯の詰め物が取れました!

 

 身近な生活にも科学のタネはあるということですね。それを実感したことがあります。

 古くなった酒粕を、外に干しておいたんです。水分を減らして捨てるためです。そうしたら雨が降って乾きかけた酒粕はドボドボになってしまいました。仕方がないのでまた乾かすためにそのまま放置。そうしたら

 





 酒粕に穴が開きました。虫が食ったのではありません。酒粕の酵母が生きていたという証拠を見つけたわけです。わりと均等にあいてますので、これでもパンが焼けそう。

 こんなふうに夏休みの理科研究のヒントがいっぱい。アントシアニンの研究なんかおもしろそうーと思ったのは母とばあちゃんだけでした。

 イソップ童話にアリとキリギリスのお話がありますが、ウマオはまだ小さいので、私が付き添ってアリのように毎日こつこつと勉強させました。夏休みの終わりには余裕のよっちゃんでした。

 けれど、今年キリギリスを決め込んだトラオには理科研究などする余裕もなく・・・・ 惜しかった、いいレポートができそうだったのに。でも、もう口うるさくいう歳でもないものねぇ。 ばあちゃんは、(気をもみながら)やる気になってくれるのを待つだけでした。最後の2日間がかき入れ時。

 そのころになってぽつんと

「やっぱり、夏休みの始めにもっとやっとくんだった。」「来年はそうする。」

 はい、お願いしますよ。ばあちゃんは、追い込みに付き合うのも大変なんだからね。

 こうして夏休みが終わりました。 新型コロナの感染が子どもにまで広がって、心配な新学期ではあります。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抜け殻

2021-08-30 15:14:55 | 生き物

 セミの抜け殻。今年はあまり見ていません。雨の日は外へ出なかったからかな?

 



 

 先日見つけたアゲハチョウのさなぎが真っ白に

 

 ちょくちょくきてみればよかった。無事に羽化したようです。きれいな穴が開いていました。

 

 こんなふうにどこででもいいから無事に成虫になれたものはいいんですけど・・・・

 

 娘が知り合いにもらってきたヤママユガのさなぎは、ついに抜け殻になることはできませんでした。

 きれいな色でしょう? 娘が羽化を観察するために玄関においていて、わたしもとても楽しみにしていたのです。昔、ヤママユガの幼虫がたくさんいる木を見たことがあるのですが、それがどこだったか? 山の方の神社だったかしら? 思い出せません。

 それから、

 この間見つけた、ちょっと変わった色のアゲハの幼虫。

 結局うちへ連れて帰りました。3日間くらいは、水槽の中に、うちのレモンの木の葉をいれて飼っていたのです。生まれたところの葉っぱじゃないので食べてくれるかなと心配しましたが、もりもり食べて元気でしたのに、

 

 4日目の朝に行方不明になりました。とりあえずと思って上に乗せた網がバーベキュー用の網だったので、隙間をすり抜けたのかもしれません。もう少し大きくなったらちゃんとするつもりだったのに。

 きっとどこかでさなぎになっているはず、と思うのですが、今のところ見当たりません。残念。ちょっとその辺り整理整頓したらどうかな? いやいや気づかずにつぶしたら大変ーと言うわけで、足の踏み場もない一角でいつかチョウに出会えたらいいなあと思っている私です。

 そうそう、

 抜け殻には卵の抜け殻だってあるんです。

 この間から、家の中を小さなヤモリがちょろちょろしています。多分ここで生まれたんだと思うけど・・・

 図書室と呼んでいる、今はほとんど出入りしない部屋で、孫に読み聞かせする本を探していたら、なにやら異臭が。 このあたりかなと積み上げた本をどけてみました。そうしたら小さなヤモリがぴょんと飛び降りました。もう1匹は死んでいました。異臭の元はこれだったようです。

 いったい何匹生まれたんでしょう。このヤモリは外へにがしてやりました。

ところが別の日に、洗面台のなかに

 大きさからいってこの間のやもりの兄弟か?

 

 
 これもなんとか袋の中に追い込んで外へ出しておきました。窓の外にはすでに大きいヤモリがいましたので、別の窓の方に逃がしました。ヤモリが家の中で生き延びられるかそれが心配なんですけど。外なら窓にたくさん蛾など集まってきますから。

 
 ところが、まだいたのです。戸の隙間に。

 これは逃げられました。多分家の中にいるはず。だいじょうぶかなあ?  (ヤモリのミイラに出会うことを心配している。) 

 生き物って大きくなるまでに命を落とすものもたくさんいるし、無事に羽化・孵化したらしたで危険がいっぱいなんですよね。

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草むらの虫

2021-08-29 09:13:03 | 生き物

 雨が続いたと思ったら今度は晴天続きです。最後に雨が降った翌日からは、 夕方にウォーキングを短縮して草刈りや草引きにいそしんでいます。というか追われています。

 草むらで見つけた虫たち。

 すみません、名前は間違っているかもしれません。違っていたらご指摘くださいね。

 カマキリ。 多分ハラビロカマキリ

 





 まだ羽が短く、大きなお腹丸出しです。

 こちらはほっそりのカマキリ。オオカマキリになるのか、コカマキリになるのか、わたしにはまだわかりません。羽はやはり短いです。

 



 こちらをにらんでいます。この小さな体で、私の全体像は見えるのかな?

 

 羽の短いのはバッタも同じ。ツユムシかキリギリスか、鳴く虫の仲間だと思います。

 

 
 ショウリョウバッタ



 

 これはカメムシかな? 背中に顔がついているみたい。

 たくさんいたのですが、散らばってしまいました。意外と行動が早い。





 これは完全にカメムシ。 草むらからビニールプールにやってきました。ウマオがびびって「ばあちゃん、のけて。」というのでその辺の葉っぱにのせてまた草むらに捨てました。そう、カメムシは「捨てる」んです。「ばあちゃん、臭かった?」と聞くので「いいや、臭くなかったよ。」

 うっかり踏みつけたり触ったりしたら臭いんですよね。

 
 調べてみると、白いのも黒いのも同じ「ホオズキカメムシ」ではないかと思います。白いのはまだ幼体らしいです。
 
さて、

 これからはイモムシです。嫌いな方はご注意ください。私が目にするイモムシの中でも不気味さで言えばベスト5に入ります。 もう、毎年のことなので、見慣れたというか、どんなに大きいのを見つけても、ドキッともしなくなりました。 

 ヘクソカズラに、

 
 
 ちょっと形が変。じつは小さいのと大きいのと2匹が折り重なっているんです。 
 
 あれ? 違う種類のイモムシかな?




 
 大きいのはホシホウジャク?

 他にも中くらいのが2,3匹いて、貧相なヘクソカズラは過密状態でした。この間、ものすごいヘクソカズラのかたまりを夫が、絡まれた南天ごと切り捨てましたから、卵を産む場所がなかったのかも。

 ここまでは、モンシロチョウの青虫が大きくなったくらいでかわいげがあるんだけど・・・

 

 嫌いな方はここまでにしておいた方がいいかも

 

 ノブドウには


 
 名前がわかりません。

 

 地を這うのはセスジスズメ。 まだ地面に下りるのは早いと思うんだけど
 

 

もう少し大きくなったの。同じイモムシです。地面に潜って蛹になるはずです。



 

 気持ち悪さでは1,2を争います。

 ナカグロクチバ?



 すごいでしょ?
 
 こんなイモムシも成虫になればなかなかおもしろい羽の蛾になります。
 
 どうもナカグロクチバの成虫のようです。間違っていたらごめんなさい。


 きれいな羽です。
 
 
 こちらもプールに飛び込んでいたのですが、羽がシックな紫で、元気であればきれいだったと思われます。
 
 
 こんなふうにいろいろな虫が見られるのですが、夜きれいな声で鳴いているスズムシやカネタタキには一度もお目にかかったことがないんです。
 
 それどころか、今日はトホホな目に遭いました。
 
 柿の木の下をくぐったのがいけなかったのか、背丈ほどの草を刈ったのがいけなかったのか、ちょっと腕がちくちくするなと思ったら
 


 
 アレチノギクのしっかりした茎で一気にふるい落とし,水道で念入りに腕を洗いましたらちくちくは収まりました。1時間くらいしたら赤みは残っていますが痛くも何ともありません。
 
 はあ~ イラガの発生する時期になったのね。これからの草取りは油断が成りません。
 
 
 

 

コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の至宝がクローン文化財で甦る

2021-08-26 23:39:51 | お出かけ

 とても珍しい美術展が新居浜市のあかがねミュージアムで開かれています。

「素心 伝心 ー東京芸術大学スーパークローン文化財展」

うたい文句は

「世界の至宝がクローン文化財で甦る」

 パンフレットを要約すると、現在劣化が進行しつつある、あるいはすでに失われてしまった文化財を、過去の写真や記録を元に再現して未来に繋げようという試みらしいです。その再現技術は東京芸大が独自に生み出したもので、その技術を用いて復元された文化財をクローン文化財と呼んでいるようです。

 失われた文化財を本物に近い形で見るーこれを不要不急の外出とみるか・・・自己判断でいいんですよね? 某大臣の見解によれば。大勢引き連れて銀座へ繰り出した某国のお偉いさんに比べれば、これくらいは許してもらえるでしょう。一人で行ったし、美術館開いていて来るなと言ってないし、展示場はがらがらだったし。(ついつい皮肉っぽい言い方になる)

 結論から言えば、

「行ってよかった。コロナで閉館してなくてよかった。見られてよかった」しかも、写真撮影OK、SNS投稿OKなんです。

 今回の展示は5つのエリアに分けられていて、シルクロードの9つの遺跡が復元されて展示されていました。

 



 

 

 まず第1展示場

 

 入り口からは読経の声が響き、まずは法隆寺の修復場面がスクリーンで紹介されていました。そこを抜けると

 いきなり圧倒されました。

 



 

 中央にどーんと展示されていたのは、教科書で見覚えのある「釈迦三尊像」このお顔のモデルは聖徳太子だそうです。

 周囲の壁には壁画が張り巡らされていました。法隆寺の金堂を再現した部屋です。

 仏様のお顔って柔和で美しいですね。



 で、次の狭い空間に行くと

 あれ? これって先の?



 椅子に座っていた係の女性がにこやかに説明をしてくれました。

 作られた当時、釈迦三尊像は金ぴかだったんですって。

「どちらが好きですか?」と聞かれて、正直に

「あちらのほうかな?」と答えてしまいました。今金箔はほとんどはがれ落ちていますが、わずかに残っていました。

 

 第2展示場は、北朝鮮の高句麗古墳群と、中国の敦煌莫高窟。そしてウイグル自治区のキジル石窟。こんな機会でもなければおそらく一生見ることはないものでしょう。

 

 古墳は、昔韓国の慶州でみた古墳と同じような形をしていました。

 キジル遺跡の壁画は大半を第2次世界大戦時のドイツ軍が持ち去り、戦火のベルリンで焼失したそうです。

 この壁画は、「人類の英知によって作り出された文化財が、略奪と紛争によって奪われ破壊された歴史」が今でも繰り返されていることを伝えるために復元したそうです。



 

 クローンのいいところは大きさも実物と同じということ。莫高窟にはミニチュアにはない臨場感がありました。

 



 

 第3、第5展示場は洋画と浮世絵のちょっとしたお遊びの技術が展示されていて

 風に草木がなびいたり

 



 

 夕立に、通行人が走り出したり

 



 

 浮世絵から花の香りが漂ってきたり

 「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」は巨大壁画になって展示されていました。こんなに大きくしても、実物と変わらない緻密さというのがすごい。

 



 



 ここではクレヨン作りなどのワークショップも開かれていたのですが、今は感染拡大防止のため中止。残念。

 さて、ここを出ようとしたら、また椅子に座った女性が、「あの裸の女性があったでしょ?」

 ああ、アングルの「泉」ね。

 「横から見るのと正面から見るのとスタイルが違うんですよ。」

 わたし、動くというのにどこも動かないので不思議に思って何度も見返してたんです。

 出口に向かう途中見てみたら

 


 
 正面から見ると
 


 そういうことだったのか。

 

 さて、時間もあまりないので最後の展示場へ

 ここはウズベキスタンのアフラシャブ遺跡(コロナが収束したら絶対行きたい国)から出土したゼウスの足(本当に足だけ)や、タジキスタンのペンジケント遺跡の壁画などが展示されていました。そこを抜けると、アフガニスタンのアイ・ハヌム遺跡から出土したゼウス像。

 



 

 そしてバーミヤン石窟。

 ここへ来て、神とは、つくづく考えさせられました。

 タリバンによって破壊された石窟の大仏。その天井には天かける太陽神(ギリシア神話)の絵と,多くの仏像が描かれていて、シルクロードをへて東西の文化が融合したことを物語っています。アフガンの人々が父、母と慕っていた大仏を、タリバンは破壊しました。二度とは戻ってきません。

 



 
 その大仏がいかに巨大であったかを物語る部屋がありました。

 それは模型でいうとこういう姿なのですが、

 
 頭上の光が当たっている部分が天井画になっています。頭の上に人がたっているのがわかるでしょうか。
 
 これが実物の大きさ
 

 目の前に広がるのは、大仏の目が見たであろう,実際のアフガニスタンの景色。

 鑑賞していた人の誰もがこの前でたたずみ、静かに離れていきました。

 わたしの脳裏に、ニュースで見た最近のアフガニスタンの惨状がつぎつぎと浮かびました。人々の苦しみをすくうために宗教は生まれたのではなかったのか。このように人々に犠牲と戒律を強いる神とは何なのか・・・・

 ただでさえ、全世界が新型コロナで苦しみ、未だ経験したことのない大災害で苦しんでいる、その上に戦火に追われその日の食べ物さえ口にすることのできない人がいる。失われた大仏は今の世界をどう見るのでしょう。

 この部屋でわき上がったのは、感動という言葉では表現できない複雑な感情でした。

  

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニラの花

2021-08-26 09:15:00 | 野菜・果物・料理など
 ニラの花が咲き始めました。


 
 一つ一つは小さいですが、群れて咲くと、とてもきれい。


 子どものころは、栽培したものなど売ってなくて、そのへんの田んぼの畦から採ってきて食べていました。たまにはイネ科の
葉っぱがまじっていたりして。
 野生のニラは、葉っぱは細いのですが、かおりが強かったように思います。が野生のニラなんてもう、見当たりません。今うちにあるのは、多分、野菜として改良された品種だろうと思います。わたしが植えたのではないので、わかりません。あちこちに広がって野生化してます。
 で、今の時期しか味わえない、ニラの味覚があるのです。それは、





 つぼみを食べること。それも、花が開き始めるまでの。
 茎を下の方から手でしごいていくと、あるところでプチンと折れます。そこから上が食べるところ。





 上向きのつぼみはもう硬すぎて食べられません。ちょっとだけ開いていますよね。これだけでだめなんです。

 では、わたしの食べかたを。

 酒、みりん、砂糖、醤油で下味をつけた牛肉に片栗粉をまぶし、油で炒めます。牛肉は安い細切れでいいのです。
 肉に火が通ったら、ニラのつぼみを入れて、さっと炒め、残ったつけ汁を入れて、さらに数秒炒めるだけ。



 牛肉のレバニラ風。財布に優しい、簡単料理。ニラの茎がシャキシャキして、葉っぱとは違った食感です。





コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セミに刺された話

2021-08-24 22:35:10 | 生き物

 ポチと散歩してたら、道に、きらりと光るものが。

 これはもしや?


 ひっくり返してみました。やっぱり。
 タマムシでした。頭と腹のない死骸。これがセミだったら写真にもとらなかったのですけど・・・不気味な写真をお見せしてすみません。
 というのも、私にとってタマムシは相当珍しい虫で、10年に一回、見るかどうか。それも、生きたのは一度も見たことがないのです。



 珍しいには違いありませんが、このあたりにもいるということですよね。それがとてもうれしかったのです。
 
 ポチはセミが大好きで(食べ物として)こんなの落ちてたらあっという間に口に入れてしまいます。でも、タマムシには無反応でした。
 
 
 ここからが本題。
 セミがひっくり返っているのは珍しいことではありません。
 ポチと一緒じゃなくて良かった。せっかくだからお腹をしっかり見ておきましょう。
 
 
 ええとー 卵管がなさそう。腹弁も大きいようです。オスかな?
 次は背中をーと触ろうとしたらわずかに動きました。
 まだ生きている。
 そこで私はそっと人差し指を差し出しました。こうすると、セミは指にしがみつくのです。普通はそれで木にとまらせておくのですが
 
 
 いたたた・・・・
 
 あろうことかセミは私の指に針のような口吻を突き刺そうとしました。いや、本当に突き刺したのです。
 
 もう、助けてあげたのに~ 命の恩人に向かってなんてことを・・・・
 
 なかなか離れてくれませんので、何とか証拠写真を、と思いましたが、何しろ片手なのでピントが定まりません。痛いのをこらえてがんばってみたのですが、セミも何度突き刺しても樹液がでないのであきらめたようです。
 
 そこでようやく口元の写真が撮れました。
 
 

 
 足の間に注射針のような細い管があります。これが口です。これを木の幹に差し込んで樹液を吸うのですね。先ほどまで、私の指にほぼ直角に差し込もうとしていたんです。幸い、穴もあかず血も出ませんでしたけど。私の指は木よりも堅い?
 
 せっかくだから羽も大写しに。

 
 羽に穴が空いていました。それでうまく飛べなかったのでしょうか。
 
 頭も大写しにして



 近くの木にとまらせておきました。 アブラゼミです。
 


 私の子どもの頃はこのセミが一番多かったように思います。これより大型のクマゼミを捕ると、うれしかったですね。今はクマゼミの方がよく鳴いています。南方系のセミが勢力を広げているらしいです。
 ところが珍しいことにきのうはミンミンゼミの声が聞こえました。
 ミンミンゼミって、山の方でよく鳴き声を聞きます。ちょっと涼しいところにいるイメージです。タマムシもわたし的には山手の生き物というイメージだったのですが、
続けて珍しい虫に出会いました。どうしてでしょうね。
 
 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねっこ !!

2021-08-22 23:40:08 | 植物
 お盆からこっち、ずっと雨でした。新型コロナの感染者は増え続けて、市をまたぐ不要不急の外出は自粛するよう、朝晩の放送で呼びかけています。なのでどこにも出かけず、半径1キロメートル以内の自然観察。写真で言えばマクロ撮影のようなちまちましたことですが、おつきあい願います。
 
 ようやく晴れ間が覗くようになりました。 雨の間、自由奔放に伸びた草を何とかしなくては。
 
 
 草を積み上げる場所を作るために草刈りをする・・・なんのこっちゃ。
 
 アレチノギクは、長いのは2メートル以上ありました。

 
 草刈り機で刈っていたのですが、残った短い茎が案外固くて危ないです。


 
 雨上がりの軟らかい土。刈るより引き抜いた方がよかったんじゃない? というわけで途中から、茎を持って引き抜く作戦に変更しました。
 見かけは木のように頑丈そうですが、根っこは案外小さくて、簡単に抜けました。
 


 
 やっかいなのはむしろこちらのほう。細くてなよなよとした猫じゃらし(エノコログサ)
 


 節から長い根っこが出ていて、地面を這っています。抜きにくいです。
 これも
 

 
 オヒシバ? たった一株なのに、難儀してやっと抜いたらごっそり土がついてきました。地面に穴が空きました。
 
 節ごとに根が生えて横に広がっていく植物は他にもあります。
 最近急激に増えてきたマルバツユクサ
 
 
 昔からあったツユクサより葉が丸く、花の色が薄い水色です。(わたしは、元々のツユクサの方が好き)



 これは根っこは抜きやすいのです。ただ、
 
 
 地中花といって、地面の中にも花を咲かせるんです。ということは? 種も作ります。
 これがそうかな。


 青い花にも種ができますから、
 
 地面の上から、横から、地面の下から、3箇所から攻めてくるんですから、広がるのは当たり前。この図々しさが私は気に入らないの。
 
 
 節ごとではなく、茎のどこからでも根っこが生えてくる植物と言えば?
 
 センダングサですね。センダングサは花を咲かせる前にわりとこまめに抜いていましたから、あまりありませんが、でも、次から次へと生えて来ます。
 


 このセンダングサを抜こうとして、茂っていたコスモスをかき分けてびっくりしました。
 
 
 コスモスの茎から根っこが! 前々から分かってはいましたが、それは倒れた茎の、地面に近いところだけだと思っていました。しかし、これはー
 
 空中に根っこがある。


 この根っこ、どこに到達するつもりだったんでしょう。
 倒れたコスモスからは、どこまでも根っこが続いていました。
 
 
 
 
 あまりにも伸びすぎて邪魔になるコスモスを切ってしまいました。それらを捨てに行くのですが、集めたらこんなになりました。これ、全部、茎の途中から生えた根っこです。
 
 
 どれもこれもすさまじく根っこが伸びているのは1週間以上雨が降り続いたからに違いありません。これに土をかぶせたらどうなるかな? もしかしたら活着して起き上がるかもしれません。わたしは、捨てたところにざっと土をかけておきました。これで雨でも降ったら確実ですが、しばらくは晴天が続きそうです。何とも極端な・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一度に落ちた

2021-08-21 23:38:26 | 野菜・果物・料理など
 いやになるほど雨が続きました。2,3日前、パッションフルーツが一度にどっさりと落ちました。
 


 全部で8個。色が薄いです。特に左下のはこれから腐っていきそうな色をしています。せっかく順調に育っていたのに晴れ続きで実が落ち、雨続きで実が落ちー 今年はついてないなあ。
 茂った蔓の中を探しましたら、葉っぱの陰で全く日が射さない場所にもう一個成っていました。が、このまま蔓についたまま腐っていきそうな、色の悪い実でした。(今日4個落ちていましたから、見逃していたんですね)
 パッションフルーツには日光不足は堪えるのかもしれません。以前植えたときも秋になって日光も温度も足りなくなってからのは十分に熟しませんでした。
 未熟な実を追熟しても、やはりおいしくはなりませんね。ただ、たくさん採れたので、フルーツソースとかドレッシングとか、他のものをプラスしたら食べられそうです。
 
 マンゴーは、雨になってから、なかなか色が変わりません。一番最初に大きくなっていたマンゴーがやっと網の中に落ちました。それから小さなマンゴーが2個。
 


 右の二つは、袋かけの時に落ちて、そのまま置いておいたもの。色は大夫赤くなりましたが、結局酸味が強いままです。
 
 さっそく収穫したのを食べてみました。小さいのはあまり期待してなかったので、やっぱりなあ、という味でした。けど、去年は小さくてもおいしかったのです。 
 そして、親指を立てたげんこつみたいな大きいのは?
 
 
 親指みたいな所にも種があってびっくり。
 細いきれいな手の人の親指くらいの種でした。
 
 
 
 
 大きい部分は、色も、果肉の柔らかさも申し分なかったのですけど・・・
 
 水っぽくて甘みが少なくて、おいしくなかったです。
 
 ろくにお世話もしない素人栽培だけど、去年は、味だけはプロの味だったんですよ。
 結局日照時間の差でしょうね。そうそう、晴れが続いてやけどしたようになったマンゴーは、やけどしたところがスポンジのようにすかすかで食べられませんでした。とにかくお天気が極端なんですよね。
 
 おいしくないのはこれだけではなくて
 
 
 ブルーベリーは雨でつぶれています。
 形のあるのも、食べてみると全然甘くも酸っぱくもない。おいしくないと言うより、はっきり言って
 
 まずいです。



 先日、弟が、「雨の中で育ったんはおいしくない。」と言いながらくれたトウモロコシも、今までで一番おいしくなかったです。
 
 今日の夕方やっとお日様が見られましたが,夜には一雨降りました。ぐずついたお天気はまだ続くのでしょうか。日照不足は野菜にも影響しますしね。野菜が高くなりそうー
 
 
 
 
 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスウリ

2021-08-19 14:45:26 | 植物

 

 これ! パッションフルーツにそっくり。 葉っぱにもう少し切れ込みがあればね。



 

 雨続きでいつもの散歩道を歩いてなかったのですが、なんとか雨が上がったとき行って見たら見つけました。もう、カラスウリの実がなっていたのです。

 



 

 パッションフルーツに似ているのはキカラスウリ。 

 普通のカラスウリは始めは白い縞があります。イノシシの子どもをうり坊と言いますが、食べる瓜よりもカラスウリの方がうり坊に似ていると、いつも思うんです。

 



 

 ブログを始めた頃はカラスウリを見つけるとうれしかったものですが、最近はあちこちで見かけます。それも、木全体、畑地全体を覆ってしまうほどの。

 この10年で、果樹園はずいぶん荒れてしまいました。









 

 カラスウリって、夜咲くのですが、開くスイッチは何なのでしょう。 夕方の明るさかな? ある光量になると開き始めるとか?

 全部同じ開き具合のカラスウリ

 







 

つぼみの状態もほぼ一緒。



 

 今年は家でじっくり見てみようと1本採ってきました。カラスウリとキカラスウリです

18時44分

 黄カラスウリの花

 
 
 カラスウリの花


 

 

 しかし、開く速度がー 以下、上に黄カラスウリ、下にカラスウリを載せています。

 19時00




 



 

 遅い。

 どうしてかな?

 

 赤々と電灯をつけていたからか?

 消してみました。

19時22分 





 

 やっぱり遅いです。

 時期によるのかもしれませんが、カメラを取りに行くのが間に合わないほど開くのが早かったときもあるのに。

19時37分





 

 結局、ここでギブアップ

 20時16分





 

 カラスウリの花の開く様子は前にも書きましたので、興味のある方はこちらをご覧ください。

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たった1日で・・・きえた?

2021-08-17 23:20:15 | 生き物
 イモムシの嫌いな方、ごめんなさい。今日はイモムシの写真しかありません。
 
 今から10日ほど前のこと。
 夕方娘やウマオと一緒に散歩に出て見つけました。
 
 鳥のフンのような幼虫。
 多分アゲハチョウの幼虫でしょう。
 
 
 
 これって何回か脱皮を繰り返して大きくなるんですよね。他にもいないかと探したら・・・・
 
 いました、いました。いろいろな大きさのが4,5匹。せっかくなので小さい順に並べます。
 
 小さいです。生まれてあまり日にちがたってないと思われます。
 
 
 脱皮して一回り大きくなったところでしょうか。脱いだからがそばにありました。
 
 
それから鳥フン時代がつづいて
 

 
 
 ぼけてますけど

 
 
 そして鳥フンとは全く違った姿に。

 偶然ですが、お墓掃除の時車を停めたすぐ横の木で、鳥フンから青虫になったばかりのを見つけましたので、その写真を載せます。
 
 


 
 色が黒っぽいので死んでいるのかと思ったのです。だけどお墓参りの時も生きていました。鳥フンも色が黒いようですね。
 追記  えーと、これも多分ナミアゲハ。色よりも、模様重視で。
 
 さて、こちらの木では
 たった1匹、青虫になったのがいました。これを見ると、ナミアゲハの幼虫のようですね。
 
 
 
 
 
 一昨日、久しぶりにわたしたちはこのみかんの木を見に行きました。というのは、雨続きで、いつものポチの散歩道は草ぼうぼうで足元が濡れてしまうのです。ポチも草がお腹に触れて濡れるのをいやがるので、雨の日はこの木が見られる道にコース変更しています。で、ちょっと立ち止まって木を観察。
 
 


 
 鳥フンのはいなくてこんなのが4,5匹いて
みかんの木は





 やわらかいおいしそうな葉っぱは全部なくなっていました。この木だけ、どうしたんだろうね?娘は「全部ナミアゲハだ。」とがっかりしていました。他のアゲハの幼虫もいたら良かったんですって。
 
 
 そして、雨の降った昨日も見に行きました。
 
 ところが
 
 いない!? なんにもいません。たった1日でどこへ行った? 鳥に食べられたか? この木の持ち主さんに気づかれて捕殺されたか? それともどこかでさなぎになったか?
 まだ、前蛹(蛹になる前の幼虫)のようには見えんかったけどーと娘。
 
 けど、蛹になるんだったらこの木じゃなくて他の所に行ったかもしれん、と辺りを見回してみたら
 
 うじゃうじゃいました。別のイモムシが。
 
 
 ここには4匹しか写っていませんけど
 


 娘がセスジスズメとか言ってましたけど? ヒメエグリバとちがうかな?
 
 ほかにも




 ドクガの仲間? 毛虫類は手にとってしげしげと見るわけではないので、どうも判別しにくくて(言い訳)
 
 毛虫を狙っているのかどうか分からないけど
 
 
 網の向こうじゃ、捕まえられないよ~
 
 
 そして今日、あきらめきれない私は、ポチを散歩させた後、もう一度見に行きました。
 
 すると!
 


 
 ビニールハウスの破れたビニールに、さなぎがくっついていたのです。ただ、これ1匹しか見当たりません。8月始めに青虫になっていたあの幼虫だけがさなぎになれたのかもしれません。あとの幼虫は行方知れずのままでした。
 しかも、きのうあんなにたくさんいた黒のイモムシとドドクガらしいの幼虫が、今日は1匹もいなくなっていたのです。たった1日で。雨でどこかに避難したのかもしれませんけどね。
 
 そして、10メートルくらい離れた端っこの木が虫に食われた跡があったので見てみましたら 
 
 あきらかに色の違う青虫が2匹




 
ナミアゲハと
 
 
 
クロアゲハーええと、これもナミアゲハだっていうんですけど。
 
 
やったね。じゃなかった?実際のところ、羽化するまで飼ってみないと、素人のわたしにはわかりません。そこまでやる?自問自答。
 
 追記   模様をよく見ると、ナミアゲハの可能性が高いです。クロアゲハはいるのですが、見かける回数はうんと少ないので、クロアゲハであってほしかった。や
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする