あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

コンテナ5杯分の柿を

2021-11-30 20:31:49 | 野菜・果物・料理など
 柿の木1本分丸ごと
 コンテナ5杯分の柿の実を、やっと始末しました。
 
 まずは焼酎抜き
 傷のない柿を選んで作りました。
 去年、夫が渋抜きをしたのですが、十分抜けなくてすべて捨てました。
 
 渋抜きには、アルコールで抜く方法と、ドライアイスを抜く方法、があります。いままでわたしがしたことがあるのはアルコールで抜く方法です。が、ことしはドライアイスと併用することにしました。 わたし失敗しないのでしたくないので。
 ドライアイスの量が分からなかったので、ネットで調べてみました。 柿10キログラムにつきドライアイス501キログラム1キログラムというのが多かったです。
 この時期、農業資材専門店に行くと、渋抜き用の厚手のポリ袋やドライアイスを売っています。農家さんだけでなくうちのように一般家庭でも渋抜きする家があるからです。ドライアイスを買いに行くと、100グラム99円(消費税抜き)
 え~ 1キログラム買ったら1000円もする。ホワイトリカーだって1000円以上するし、なんかすごく高くつくことない?
 ところが、お店のおばちゃんは柿10キログラムに対してドライアイス100グラムっていうんですよ。うわあ~ほんとはどっち? 心の中でパニック。でも、最終的に、おばちゃんのいうことを信じました。だって、プロにも売っているおばちゃんが間違えるはずはない、それに、安くてすむし・・・10分の一だもんね。
 
 まず、袋に新聞紙を敷き、へたのところをホワイトリカーに浸した柿を並べます。全部枝付きで採っていましたが,根元から切り落としました。 ある動画ではいちいち綿棒でへたのところにつけていたけど、手間がかかってしょうがないです。ホワイトリカーはたくさん使いますが、お椀にホワイトリカーを入れて、柿のへたをどっぷりつけるのが早い。
 
 
 5キログラムきちんと計ってしていたのですが、とちゅうで計ることもやめました。ドライアイスは100グラムずつ新聞に包んでくれています。 うまくいけば10キログラムの柿は大丈夫のはずです。5キロを越えたって問題なし(自己判断)。
 
 最後に掃除機で袋の空気を抜きます。できるだけ真空に近い状態になるように。一人で空気を抜いて即紐で縛るのはなかなか難しいです。けど、一人でもこのくらいは抜けました。
 
 
 
 しばらくすると、ぺちゃんこだった袋がふくらんできました。あれれ? 縛り方が緩かった? 
 そんなことはありません。これは多分ドライアイスが融けて炭酸ガスが充満してきたのだと思います、このやり方で5袋、キロ数にして多分30~40キログラム。 ドライアイスを500グラムしか買ってなかったのでこの日の作業終了。
 生協の配達日に、冷凍食品に入っていたドライアイスを使って一袋つくりました。あと少し柿が残ったので、これはアルコールだけで抜く方法で一袋つくりました。まだ味見をしていませんが、違いはどうかな?
 
 そのまま置くこと1週間。 90%成功。 だけどまだ渋が口に残るので、またアルコールをつけて紐を縛って空気を抜いて2,3日置きました。今度は成功しました。 予定より時間がかかってしまいましたね。
 
 思うに、取り入れが少し早かったのだと思うのです。まだ青いのもけっこうあったのに、せっかちだから・・・・
 農家さんはわたしたちが収穫して2週間後ぐらいに愛宕柿の収穫をはじめて、まだ終えてない畑があるくらいですから。 青い柿は渋が多くて抜けるのに時間もかかるし、甘みも少なくおいしくないし、やはり採り時というのがあると思います。来年への教訓。
 
 さて、残った柿ですがー
 こちらは干し柿に。
 はじめは一人で夜なべをしていましたが、らちあきません。そこで、孫たちだけでお留守番しなければいけなかった夜、柿剝きを手伝ってもらいました。
 
 まず、ウマオにへたを取ってもらいます。
 
 次にわたしがへたのまわりをぐるっと包丁で剝きます。
 
 
 さいごにトラオがピーラーで全部を剝きます。



3人の連係プレーで、楽しくおしゃべりしながらこれだけの柿が剥けました。やく1時間の作業でした。



 なかにはこんな剝き残しもありますけどね(^-^;)ご愛敬
 
 
 わたし、柿のれんにあこがれているのですが、経験も何もないもので自己流で吊していたらやたらと時間がかかりました。 
 

 あきらめて、いつものように紐の両側に柿を巻き付けて、振り分けに干しました。

 
 いいお天気が続いたので、早くも食べられそうなのがあります。ほどほどに乾いたのを弟にあげましたら、弟が昔のことを言い出しました。
「ばあちゃんは(母のこと)枝を残さずに切って,ここに(柿の実のへたに近いところ)穴をあけて、シュロの葉を通しっよったけどー 穴のまわりにべったりカビが生えてのう・・・」
「それよ! わたしカビが生えるんがいやで、わざわざ枝を残したんよ。」
「枝の先を切ったらいかんと思うとったんじゃろ。」
「選定がてら切り落としてもいいんよねえ? 古い枝には来年は成らんけん。」  
 
 母の仕事はわりと雑で、(わたしだって手伝ってはいたんですよ)へたのまわりの皮もたくさん剝き残しがありました。そうすると食べるところが少なくなるんです。だからわたしは端までむけるようにウマオにへたを取ってもらったのです。へたのまわりをきれいに剝いておくとピーラーも入りやすく(柿の皮は固いですから)全体がきれいに剥けます。さらにカビを防ぐため熱湯につけてから干すのですが、今回はホワイトリカーを干した柿全体にスプレーしておきました。もうね、熱湯沸かして、一つ一つどっぷり、10秒くらいですけど、つけるのがしんどかったのです。
 
 これだけ残しました。
 鶏の卵大の柿。干したら一口大くらいにしなびちゃう。



 鳥獣被害を増やさないために、作物を畑に放置しないようにといわれていますが、どこの農家も木の根元に捨てています。どこにもやりようがないですからね。
 
 こうしてコンテナ5杯分の柿の処理を終えました。 が、ほうぼうに配ってもまだまだある柿。たくさんあるのも考えようです。来年はちゃんと摘果して大きい実を少しだけ成らすようにしなければ。二つ目の課題が見つかりました。
 そしてー 柿剝きをした翌日からめまいが。多分疲れからメニエール病を再発したのではないかと思いますが、病院に行くほどの重症でもなく、1週間ほどぐうたらと過ごしてよくなりました。


 
 
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紅葉狩り3連発 その3 松山城二ノ丸史跡庭園

2021-11-29 01:05:04 | お出かけ
 今日の新聞に、新居浜市の慈眼寺が結婚写真に人気だという記事が載っていました。先日はテレビで住職さん自身が出演していましたし、なかなかPR上手な方とお見受けしました。 けど、数年前までは拝観料が要りましたが今は無料です。
 
 慈眼寺に行った翌日、松山城の二ノ丸史跡庭園に行ってきました。ここも紅葉の季節には必ずマスコミに取り上げられる場所です。
 
 これは11月初め、県展を見に行ったときに写したものですが
 


 写真の右下に写っている屋根、ここが二ノ丸跡です。
 黒門登城口から、魅力的な石垣の間の道を歩いて数分。
 

 
 パンフレットによるとー
「二ノ丸は本丸を防備するための施設で、南と西側には内堀があり、高い石垣と強固な櫓や門、それらをつなぐ塀によって囲まれ、その内側には藩主の生活や政務のための二ノ丸邸がありました。」
 
 
 しかし、明治時代に火災によって焼失し、表御殿跡は柑橘・花草園として、裏御殿跡は流水園として整備されています。
 
 聚楽亭 

 
 ここからは流水園が見えます。

 
 表御殿の間取り通りに通路が作られ、部屋に当たる場所に水を張っているだけなのであまりおもしろくはありません。けれど山際の林泉庭は
 
 



 
  この奥には小さな滝があります。



 
 自然と一体化した美しい池。紅葉はやや見頃を過ぎたというところ。
 向こうに見えるのは観恒亭。
 
 
 池は小さな流れとなって観恒亭に続いていました。
 
 


 観恒亭

 
 慈眼寺がウエディングフォトスポットとして人気と書きましたが、ここも負けず劣らずの人気のようで、平日にもかかわらず花嫁花婿姿のカップルがーなんと3組も!
 
 1.6ヘクタールもの庭園ですが、中ほどはだだっ広いだけなので見所はこの池付近と建物でしょうか。どこへいってもカップルに出会うので、きれいな花嫁姿をちらちらと見せていただきました。だけど邪魔をしないように気も使いましたね。
 
 裏御殿跡の果樹園には柑橘がいろいろ植えてありました。みかん王国愛媛ですからね。
 なつかしいこみかん。 中予では正月の注連飾りに、玄関は橙ですがその他の入り口の注連飾りには、このみかんをつけるのです。東予にはどうもその習慣はないように思います。

 
 一部屋に1種類ずつ。これは伊予柑だったかな? そうそう、入り口で入場券を買ったら(200円)みかんをくれたんですよ。園内でとれたものですって。こういうわけだったんですね。 

 
 庭園のまん中に深い井戸
 ここはもとのまま残されているそうです。



 
 再び池のところまで回ってきて、山へ向かう道を上って行きます。木々に囲まれた石段は、まるで登山道のよう。




 勝山亭
 ここでも写真を撮るカップルが。

 
 勝山亭からは公園全体が見渡せました。

 
 わたしはこの道を下りていきましたが、順路としてはここが登り道だったかもしれません。 重い打ち掛け姿で上がってくる花嫁さんはなかなか大変そうでした。

 
 庭園から本丸まで登城路になっています。以前一度だけ上ったことがありますが、市の中心部とは思えない静かな山道で、また上って見たいなあと思いました。けど、今日はここまで。
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紅葉狩り3連発 その2 慈眼寺

2021-11-27 20:09:13 | お出かけ
 お寺のお庭を見に行くんならもうすこしおしゃれをして行きたかったけどー
 ウォーキングのかっこうのまま、新居浜市にある慈眼寺に行きました。毎年このお寺のもみじ祭に来ているような気がしてたけど、実際は一昨年と、まだ父が生きていた頃でした。
 印象深い駐車場の大銀杏
 
 
 落ち葉が掃き集められて、子どもたちが落ち葉を振りまいては遊んでいました。もちろん、ヨウコとケイタも。ぜんざいを食べるという目的がなかったらいつまでも遊んでいたかも。
 
 
 
 本堂の前の庭。改めて見てみると、なんとカラフルなこと。
 
 
 結局同じ場所を写真に撮ってしまうのですが・・・・

 
 宝物殿もきらびやかな造りです。 これで、禅宗ですって。

 
 紅葉は今が見頃でした。 松の緑との対比があざやか。木々も計算して配置されていると思いました。



 
 ぐるっと回って本堂の裏へ

 
 山の斜面を利用した庭で,お茶室や待合を回れるようになっています。
 
 
 
 
 
 
 変化に富んだ危なげな道が子どもには楽しいようで、飛び石や石段を行ったり来たり。
 
 
 池に落ちないでねえ。
 
 
 
 見ている方ははらはらします。一昨年、まだ赤ちゃんだったケイタはずっとだっこされてたのに、それが、木と石しかなくても楽しそうで、こんなに走り回って・・・・孫の成長をうれしく思う反面、もうあのぷよぷよした赤ちゃんはいないんだと思うと寂しくもありました。
 
 
 夜はライトアップもされるそうで、あちこちにライトが設置されていました。
 
 
 ただわたし、夜は見に来たいとは思わないのですよ。青空に映える紅葉が好き。それより何より、寒いでしょう?
 
 落ち葉もたくさんありましたが
 
 
 まだまだきれい。ちょうどいいときに来ました。
 
 
 お庭巡りを終えて、大広間でぜんざいを頂きました。大人たちはケイタパパのおごりでお抹茶も。
 先ほど歩いてきたお庭を見ながらゆったりとした気分でーといいたいところですが、人の少ない大広間は、また、子どもたちには魅力だったようで、長い廊下や部屋の中をうろつくので



 早々に帰ることにしました。予定外の紅葉狩りのはしごで、美しい紅葉を堪能しました。
 お昼までの外出のつもりが、帰ったのは夕方。ポチが首を長くして待っておりました。
 
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紅葉狩り3連発 その1

2021-11-26 21:36:11 | お出かけ

 出かけたついでにちょっと歩こうかな。どうせなら紅葉のきれいなところを。というわけで本谷温泉公園に行きました。

 ここは渓流にかかる赤い橋のたもとが1番きれいなのですが、

 



 去年は、小さかったケイタのお守りがてらここに来たっけ。ケイタは下の川の流れを、首を突き出して見ていました。あれから1年。日々が過ぎ去るのがなんと早いこと。

 きょうはあえて橋ではなく駐車場から階段を上りました。ありゃ、ちょっと遅かったかな? 広場のまわりのニシキギはもう葉が散っていました。

 



 

 広場を横切って、池のある方へ。するとここでも

 





 落ち葉をきれいに掃き清めるのが好きな人もいますが、わたしは落ち葉の敷き詰められた道を歩くのが好き。風情があっていいものです。

 はだか木もありましたが、紅葉もまだまだ残っていて







 

 池に映った景色もきれい。

 







 

 池の畔に季節外れのカキツバタ?が咲いていました。

 



 

 ぐるっと池のまわりを一周して、

 

 山のほうへ行ってみました。

 フォレストアドベンチャーという施設ができて、歩ける範囲が狭まったような気がするけど、逆に人は増えたかな? この日もジップラインから下りてきた小学生とお話しました。

 



 公園の外れの山道を歩いていると電話がー

 下の娘から、新居浜の慈眼寺に行こうというお誘いでした。

 もちろん、もちろん。あそこで食べられるぜんざいがおいしいのですよ。

 そこですぐウォーキングを切り上げて、家には帰らずそのまま娘の家に行きました。わずか30分足らずのウォーキングでした。

帰り道、

 来るとき家のまわりをきれいに掃いていたおばさんがまだほうきを持っているのを見ました。片側が大木だらけの道ですから、ここの落ち葉をきれいにしようと思ったら、こりゃあ、一日中ほうきを持って立っていなくては・・・余計なことを考えながら通り過ぎました。

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大型いもむし

2021-11-25 23:53:12 | 生き物
 今日は、イモムシ嫌いの人全員を敵に回してしまいそうなほどの強烈なイモムシオンパレードです。文章構成の都合上、写真を最後に回すなどの配慮はしていませんので、ここでお引き取りいただく方が無難かも、です。すみません。また、わたしイモムシにはあまり詳しくありませんので、名前など間違っていたらすみません。ご指摘くださるとうれしいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 クサギの実を探していて見つけたのはクロチクだけではありません。
 
  
 
 最近、こうしたちょっとした違和感がすぐ目に付くようになりまして。
 
 生まれて初めて見た不気味なイモムシ。

 
 頭と角のところに白い点々があります。

 
 わたしは初め、寄生バチにやられたのかと思いました。 じつは寄生バチに喰われて体の一部が黒くなっているイモムシも見つけたのですが、さすがにそれは写真も載せる気にはなれません。自然界の摂理とは言え、生きた体に卵を産み付けて、孵化した幼虫がその体を生きたままじわじわと食べて成長していく、その食性のあり方は、他の肉食動物に比べてもあまりにもむごい気がして、やはり正視に絶えません。
 このイモムシも、ハチに寄生されて黒くなったのかと思ったんですね。でも、念のために調べてみたら、これは
「シモフリスズメ」のようでした。まわりの草木が枯れてくるとそれにあった色合いになるらしいです。不思議というか、すごい知恵というか・・・・
 
 別のクサギでこんなのも見つけたんですけど
 
 頭のところに白い突起。たぶんこれが褐色のシモフリスズメです。

 
 足がかわいい。枯れかけたクサギの葉っぱをもりもりと食べていました。

 
 もう一匹いましたよ。こちらは緑色系のクロメンガタスズメでしょう。 枯れ葉の中にいると緑が輝いて見えました。
 
 
 だけど、シモフリスズメより一回り小さいです。これで終齢虫?寒くなる前にさなぎになれるのかしら。
 前に見つけたメンガタスズメはもっと丸々していました。色も緑の葉に溶け込んでいましたけどね。
 
 
 
 クロメンガタスズメには緑型 黄色型 褐色型とあるらしいのですが、
 ずいぶん高い所にいる黄色型を見つけました。わたしのはるか頭上にあるので細かい観察ができないのが残念。

 
 黄色って初めてかも? 最近記憶が怪しいので、以前見たことがあるかもしれませんがー
 
 さらに、
 以前も載せてはいるのですがもう一度
 
 
 コスズメ
 
 
 こうなるとスズメガコレクションになりますね。
 
 最近見つけたイモムシ。アオツヅラフジにいました。これがセスジスズメだと本当にスズメガコレクションだけど、おしりの突起が見つかりません。ヒメエグリバかもしれません。尺取り虫のような動きをしていました。


同じ頃、柿採りの時枝にいた、これは毛虫かな?
 


 後で調べてみたらどうもゴマフリドクガのようなのです。刺されると痛いんですって。あぶなかったあ。


そして、庭仕事の時見つけた謎のさなぎですが
 
 なんと、小さく黒く縮こまってしまいました。これはさなぎになる途中だったの? 地面に潜ったスズメガのさなぎのような形なんですが、地上でこの姿で冬を越すって???? ちょうちょ? いや、わたしの知っているチョウのさなぎの姿ではありません。 無事に冬を越してどんな蝶(蛾)が現れるか楽しみです。
 
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くさぎの実を探して

2021-11-23 22:54:37 | 植物
 本題に入る前に
 
 久々に旧友とランチをしてきました。和食料理店「両忘」の 霜月の彩りランチ
 
 
 プラス豚汁とぴかぴかの新米のごはん。これで2人前



 もう20年以上のつきあいになる友人4人。その中の一人が今住んでいる家を処分して生まれ育った町に帰ると言います。といっても隣の市なので、湿っぽい別れではありません。
 ご主人をなくした後、高齢のお姑さんのお世話をしながら暮らしていましたが、お姑さんが安心して暮らせるよう取り計らい、家財道具も思い出の品々も、業者に任せることなくいっさいを一人で処分して、事務的なことも一人で処理して、あとは不動産やさんに家を処分してもらって引っ越すだけだとーその話を聞いていると、潔い身の振り方に心打たれました。断捨離とはこういうことを言うのだと思ったわけです。
 
 わたしには、断捨離どころか、単純に不用品を処分するのでも容易ではないです。
 わたしもぼちぼち要らないものを整理してはいますが、つくづく思うのは、不要なものはまだ誰かのお役に立てる間に手放すべきだったということ。
 衣類は比較的処分しやすいのです。仕事で着ていたスーツなどはもう着ません。着れません。ははは、サイズがちがうから。なのでそれらは作業所がしている不用品回収に持っていきました。そして、よそ行き→近場へのお出かけ着→普段着→作業着 とだんだん格下げ役割を変えていって最後には掃除などで一働きしてもらって捨てます。そうやって大夫数は減らしたのですが、一つだけ処分に困っているのがあってー
 袖がレースになった白のブラウス。お出かけ着には少しみすぼらしくなってしまったけど,普段着にするにはまだもったいない、という感じです。まだ着てもいいんだけど、最近白があまり似合わなくなってしまって・・・・ そうだ、自分で染めてみようと思い立ったわけです。コーヒーの出し殻でベージュに染めれるかしら。だけどベージュの服はたくさんあるし、そうだクサギの実でブルーに染めてみよう、と思いました。 
 
 夏、たくさん咲いていたクサギの花。
 時々様子は見に行っていたのですが、青い実はいつも数えるほどしかなくて、まだ早いのかなあ、と思っていました。
 
 
 この手前の草がくせ者でねえ。
 
 考えてみれば、クサギってたくさん花が咲きますが、一斉に咲くというわけではなく、ばらばらと咲くんですね。だから実も時間差で成るわけで、マメに採取しなければならなかったのです。
 


 実が次々に成ったであろう頃には、種をつけたコセンダングサに阻まれて、クサギに近づけなくなりました。よその土地ですからさすがに勝手に草刈りをするわけにはいきますまい。
 
 別の場所。うちの土地との境にずっとクサギが生えていました。
 背の高い木、向こうまで全部クサギ。
 
 
 こちらは、クズとカラスウリとに覆われて、木が見えなくなっていました。



 かろうじて木が見えるところには、実どころか花さえもまばらでした。
 
 そうこうしているうちに、偶然にクサギがあるのを見つけました。
 
 うちの近くのとは違って、花のように鮮やかな赤い色。
 
 
 そう、クサギは萼が赤紫で、実が深い青で、とても綺麗なのです。が、残念、ここにも実はありません。

 
 きれいな実はほんの数個でした。
 
 
 実は数個しかありませんでしたが,一つ発見したものがあります。
このクサギの生えていた場所は竹藪でした。



 茎が黒い竹! ああ、これがクロチクか。白猪の滝近くの山の店で、たけのこの中では1番おいしいと言っていた竹です。やっと見つけました。
 
 帰ってから、わたしは、まだ出していたブラウスを夏物のケースの中にしまい込みました。
 
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紅葉寺 西山興隆寺

2021-11-22 13:43:47 | お出かけ
 晴天続きの1週間でしたが、月曜日からは雨の予報。 
 晴れの日の最後の日曜日、紅葉の寺として人気の西山興隆寺に行ってきました。
 駐車場には色鮮やかなカエデ(イロハモミジ)?が何本も植えられていますが、1本だけひときわ鮮やかに色づいていました。
 
 ここ、帰るときにはこのちょっとしかないスペースにも車が停まっていました。
 
 
 みゆるぎ橋の向こうに赤い色。ここからお寺の参道になります。
 
 

 
 山門近くまで紅葉は下りてきていました。

 
 
 興隆寺には古い由緒ある建物が多く、この山門もよく見れば彫刻が美しいです。

 
 おおわらじ

 
 山門をくぐってもまだまだ坂道は続きます。
 
 
 石段も多いです。



 
 たまたま人のいないときに撮れました。恒例のもみじ祭は2年続けて開かれていません。でも、人は多かったです。
 
 上のひときわ赤いところが本堂のある場所。

 
 今朝の新聞に、興隆寺の本堂とその前の紅葉との美しい写真が載っていました。さすが~ 撮影日は18日。わたしが行ったのは21日。写真の木はすでに茶色く枯れかかっていました。わたしのは、写真はなし。
 
 おもしろいと思ったのは、木の切り株に屋根が付いていたこと。この前来たときあったかなあ。何度来ても新しい発見はあるものです。
 ここへ来るまでに樹齢1000年の杉の切り株があって、それが朽ちかけでした。もしかしたらこの屋根は、雨水から切り株を守るためだったのかもしれません。

 
 県の重要有形文化財 三重の塔



 階段は60段あります。わたし、何とか一息で上がりきりました。
 


 
 本堂を見下ろします。

 
 階段だけでなく迂回路もあるので、下りるときは山道を通りました。
さらに本堂の横にまわり、細い道を下ります。
 
 
 
 
 
 

 
 この石垣と紅葉の取り合わせが1番好きな場所。参道を来ると石垣を見上げるようになりますが、脇道を通ると見下ろすようになります。今ちょうどきれいな時。

 
 
 さらに細い道を下って

 
 いつもならこの場所で湯豆腐を食べたり精進料理を食べたりできるのですが、今は柵が閉じられていました。ここだけ静けさが漂っていました。

 
 お座敷側からは周桑平野が見下ろせるようになっています。残念ながらちょっと空気が湿っぽく、はっきりとは見えませんでした。

 
 手前の方の紅葉。



 興隆寺は駐車場と本堂とに標高差があるため、紅葉は徐々に下へ下りてきます。わりと長い間、どこかで紅葉が楽しめるところです。ちなみに本堂までの石段は300段ほどだそうです。三重の塔へ上がるいしだんと併せて360段、よく上ったねえ。わりと体は軽かったです。
 もっと体の不自由そうな方でも、若い人に励まされながら休み休み上っています。紅葉の美しさに忘れそうになりますが、ここは信仰の場所。どこの神社仏閣でもそうですが、信仰者に試練を与えるように作られているような気がしました。だから体のえらいのを我慢してお参りすることには大きな価値があるのかもしれません。
 
 この客殿の裏に駐車場があって(お寺関係者の)そこから車道を通って帰りました。
 
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小春日和の庭仕事

2021-11-20 23:59:16 | ガーデニング
よく晴れた暖かな日が続いています。
♪ こんな小春日和の穏やかな日は・・・・・ 
 
   庭仕事!
 
 家の中もぐちゃぐちゃですが、今年こそは、外の掃除を暖かいうちにやってしまおうと思います。
 
 いつの間にか山茶花が満開でした。
 


 
 この花をくれたかつての後輩は、9月に突然亡くなりました。

 
 退職してからも孫同士が同じ保育園だったために時々顔を合わせていましたが・・・わたしよりもずっと若かったのに・・・・これからはこの花を見るたびに思い出すことでしょう。あまりにはびこったので少し減らそうかなと思っていましたが、根絶やしにしない程度にとどめておきます。

 
 ここ数年実をつけなかったセンリョウが
 


 
 とびきり綺麗な実をつけました。不思議です。

 
 ミョウガの葉が枯れてきましたが、ここはあまり触らないでおきます。
 
 ワイヤープランツの花がまだ咲いていました。小さくて地味で、ふだんは花が咲いていることさえ気づかずに終わってしまうのですが、今年は春から初夏にかけて咲いてい琉のを見つけていました。それからずっと咲き続けていたのかな? 



 
 しかもこれ、種ができているのではないでしょうか。
 
 こう暖かいと虫もまだ元気です。
 一見、花のように茎にくっついています。これもカイガラムシの仲間。

 
 この小さいのは、もしかして子ども?
 これもはがすと赤い汁が出るんです。あれはちょっといや。



 さて、落ち葉をコンテナに入れたまま置いていたのですが、小枝を燃やそうと畑に持っていきました。よく乾いた小枝はすぐに炎を上げました。底の方にたまっていた枯れ葉も火の中に投げ込もうとして、泥も多いのに気づいてやめました。そしてその辺に捨てたら・・・・
 
 カブトムシの幼虫が出てきました!
 なんとまあ、カブトムシって落ち葉なら何でもいいのね。 これ、ほとんどが松葉だったんですよ。
 
 
 
 大急ぎで前に使っていた飼育箱を持って来ました。以前椎茸を栽培していた場所の土を中に入れて幼虫を入れました。
 やれやれ、仕事が一つ増えましたというか、ついつい仕事を増やしてしまいました。べつに朽ちた椎の木のところに放っておけばよかったんですけど。
 
 もう一つのコンテナには、落ち葉の上にツユクサが生えていました。これも抜いて、枯れた中の葉を燃やそうとよくよくみたら
 



 これは危うい。冬になったら枯れてしまうツユクサの葉に糸をくくりつけてぶら下がっています。多分さなぎで越冬するつもりでしょうが、しおれたツユクサとともに下に落ちてしまうのではないでしょうか。
 どんなチョウが生まれるか見てみたい。コンテナの整理をあきらめて、軒下にいどうさせました。
 
 と、いろいろ気が散って、半日働いてどれだけきれいになったかな? 達成感のない作業でした。
 
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今夜は月食

2021-11-19 23:48:00 | くらし

 今夜は皆既月食に近い部分月食とかで夕方の月を気にかけていました。天気は晴れ、雲がほとんどありません。

 夕食を作っておいてから納屋の前で柿の選別(渋抜き用と干し柿用)などをしながらしばらく外に出ていました。

 17時26分 昨日までほぼまん丸だった月が三日月になっていました。手ぶれを気にしながらスマホで撮りました。

 


 17時55分 約30分後 赤い月が見えました。

 

スマホではこれが限界。




 17時59分

 18時

 


 18時3分 たしかこの頃が最大にかける時間だったはず

 
 スマホではちがいがはっきりわかりませんねえ。



 18時12分

 
 明るい部分が増えてきました。



 

 18時22分

 



 

 18時44分 気になるのはここから 月の右下に何か?

 



 

 18時45分 妖しい光 かなりのスピードであちこち動きます

 



 

 数秒後

 



 

 18時47分

 



 

 18時48分

 



 円形運動のようでもあるけど、時折変則的な動きをしています。

 夜トラオの家で孫たちとお留守番。そのときトラオにこの写真を見せました。

 トラオ「UFO?」

 わたし「動き方がね、月の周りを回ってるみたいだろ?」

 トラオ「人工衛星かなあ? そうだ、惑星?」

 わたし「こんなに大きく見える?」

 トラオ「けど、それしかないことない?それとも幽霊とか?」

 二人でちょっとぞくっとしました。

 わたし「カメラのせいかもしれん、ほら。」

 光のハレーションが入った写真を何枚か見せました。

 トラオ「光の入り方が全然違うじゃん。」

 わたし「だけど色がね、ほら、こことそっくりじゃろ?」

 結論が出ないまま「アナと雪の女王Ⅱ」が始まりました。

 家に帰るとき、空を見上げると丸いお月様が煌々と照っていました。

 22時20分 謎のオーブはまだありました。肉眼では見えませんが、カメラのファインダーには写っています。

 



 

 22時21分 大夫ぶれてますけど

 



 

 やっぱりね。カメラのせいだと思います。月食が終わりかけて光が多くなったので、いきなりこんな現象が起きたのだと思いますが、どうでしょう? 

 さて、晴れた日の多かったこの秋、ポチの散歩に出る頃に綺麗な夕空を見ることがたびたびありました。その都度、ポチを待たせて写真を撮りました。(ポチは一般的なわんちゃんたちのする待てとはちがうけど「待て」ができるんです。先先歩くのをやめて、その場で待っています。)

 せっかくなので、ここからは今までに見た夕方の空を貼り付けます。

 太陽ではありません。月です。



 














 
 
上 9月26日 17時36分
下 11月12日 17時34分

 この記事の1枚目が11月20日17時26分

  暗くなるのが早くなりました。

 

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ポチの脱走

2021-11-18 21:29:39 | ペット
 ポチがいなくなりました。
 ポチは外で飼っています。鎖を車庫の梁からぶら下げているのですが、ぶら下げるためのワイヤーが金属疲労で切れてしまったのです。鎖をつけたままいなくなってしまいました。
 特に心配もせず、お腹がすいたら帰ってくるだろうと、えさだけ入れておきました。今までは、夜遊びしても朝ご飯の頃には申し訳なさそうに帰って来て(ほんとうにしおらしく)そのままおとなしく鎖に繋がれていたのですが・・・・
 10時近くになっても帰ってこないので心配になってきました。上から鎖を垂らしている関係で、鎖は普通の2.5倍の長さにしてあります。藪の中に入り込んで鎖が絡まっているにちがいないー 
 私は探しに行くことにしました。今の時期、柿やキーウィの収穫で畑には人が大勢います。大声で「ポチー」と叫びながら歩くのは恥ずかしいですが、仕方ありません。とりあえず、いつもの散歩コースを歩いてみることにしました。すると、名前を呼んで数メートル歩いただけで、遠くからワンワンと吠える声が。
 このあたり、あちこちで犬を飼っていてどこの犬もよく吠えるものですから、ポチかどうか判断しにくかったのですが、多分あれはポチの声。
 声を頼りに柿畑の中を歩いてみました。 
 ところが
 ポチのおばかさん、私の声を聞きつけたとたんに吠えなくなってしまいました。まだ見つけた訳ではないんだよ、ちゃんと居場所を教えてくれなくちゃ。
 たしかこちらの方から聞こえたよね。もう、他所の家の近くまで来てしまいました。困った。人の家の敷地に勝手に入るわけにはいきません。と? 近くでかすかに息づかいがー
 
 草に埋もれて、鎖を枝に絡ませてポチがしっぽを振っていました。ぎりぎりセーフ。家の裏側ではありましたが、敷地の外でした。ひとんちの裏側を覗くなんて、なんだかドロボウでもしているような気分。
 今、ここの人は仕事にでていないよね。裏口からひょこっと出てきたらどうしよう。絶対仕事のはずよね。おそるおそる近づいてみるとー
 
 
 
 
 これって、ボタングサギ?
 この間から、どこかに生えてたらうちに持って帰りたいなあと思っていたところでした。
 ボタンクサギはかなりはびこっていて、向こうの方にはまだ花が咲いているのが見えました。

 
 やったあ。この場所は、柿畑の端っこで、ボタンクサギも雑草のはず。黙っていただいても問題ないでしょう。でも、この日何もしません。最近晴れ続きなので、雨が降ったら数本頂いて帰るつもりです。
 
 新しくワーヤーを作り直し、これでしばらくは安心です。
 
 ところが、またポチが離れてしまいました。夫が散歩に連れて行こうとして離れているのに気づいたんだそうです。今度は首輪が切れたんだと言います。自由に動けることが分かったポチは大はしゃぎ。飛び跳ねて家の中にまで入り込んで捕まえられません。首輪がないから持つところもなく、おとなしくだっこされるはずもなく。
 とりあえず紐か何かを、と言われてもねえ。何がいいかしらと考えている間にいなくなってしまいました。
 
 そうだ、革ならいっぱいある。
 本格的な首輪は間に合わないのでとにかく、それに似たものを。
 
 
 
 まず、ろうけつ染めの作品の端切れを細長く切りました。暑さ、1,3ミリのヌメ革です。一方の端にリングを取り付けました。
 
 もう一方に穴を二つあけ、リボンを通しました。このリボン、花を頂いたときに飾ってあった幅広のリボンです。これで結べばとりあえず首輪代わりにはなりそうです。
 
 
 長さは残っていた首輪と同じくらいにしました。あの丈夫な首輪がどうして切れたのかと思いましたが、切れたのは首輪に鎖を繋ぐ細いベルトの部分でした。もう10年も同じ首輪でしたから、元の色がなんだったのか分からないくらい真っ黒でした。
 
 首輪はできたけど、肝心のポチは? 
 またしてもわたしは
 「ポチー」と大声で呼びながら歩かなければなりませんでした。けれど自由を謳歌しているポチが返事をするはずもありません。仕方ないので首輪とリードを持って自分自身のウォーキングをすることにしました。
 歩き始めて間もなく、全速力で突進してきたポチ。少しいやがりはしましたが、無事に捕まえることができました。
 
 こんな感じです。
 
 リボンなんて初めてつけたねえ。女の子だけど、おしゃれなんて無縁の飼い方だもの。
 
 今朝見たら、まだ外れてはなかったです。
 
 
 蝶ネクタイみたいで案外かわいい・・・・しみじみと写真を見たら、顔つきがずいぶんお婆さんになっていました。
 
 もちろん首輪は新しいのを買いました。それにしても、ほんの10分足らずで即席の首輪を作るだけの道具と材料を持ち出してくるわたし。使い古しのリボンまで。これだから家の中がまったく片付かないのですよ。
 
 
 
 
コメント (2)
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