あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

希望の光を

2011-05-31 09:12:05 | レザークラフト
 修復に失敗したー 
 
 革ろうけつ染めにパッキンをして半立体的に仕上げた作品「春の兆し」
 春の県展に出品した作品です。

 

 美術館に飾られているとき、少し印象が違うなと不思議に思ってはいたのですが、持ち帰って改めて見てわけがわかりました。 色が落ちてしまったのです。 光の輪は慎重にぼかした薄い部分が消えてドーナッツみたいになっているし、柿畑を取り巻く茶色と紫の微妙な色が、薄緑になっています。濃淡もメリハリがなくなっているし・・・さっぱりだわぁ

 色落ちは染めの場合ある程度しかたのないことではありますが、
 ああ~、毎度のことながら仕上がるのがぎりぎりだったため、写真を撮るのを忘れていました。 出来上がり当時の色をお見せできません。
 なんとか元の色に近づくよう、修復を試みましたが・・・・
 オイルワックスをたっぷり塗りこんでいるため、染料がはじかれて革にしみ込みません。
 まあ、これでもいいか。 何年か時が過ぎたら、また染料を吸い込みやすくなるでしょう。その時まで待つことにします。

 春の県展に向けて構想を練り始めたのは1月の終わりのこと。 その時は、今回は柿畑の雪景色でいこうかなあとぼんやりと考えていたのですが、その後2回も大雪が降って、柿畑が真っ白になりました。



 これはもう、やるしかないでしょう。

 雪は雪でも、真冬の厳しく寒々とした雪景色ではなく、空気に温かみの感じられる春の雪景色にしたいと思いました。あえて現実とはちがう光を描いたのはそのためです。
 構図を決め、色のプランを立てて、大下図を描き・・・そこまでの準備をしておいて出かけた東京で、あの大地震。

 東京から帰って本格的に制作にとりかかりましたが、構図も色も計画通りではあっても、気持ちは全く違いました。
 雪の中にもやがて来る春の兆しが見えるように、絶望の中にもかすかな希望の光が見えますように、わたしなりの祈りを込めて光の輪を描きました。

 
 冷たい雪の下で耐えた柿の木は、約束をたがわず若い芽を吹き、ぐんぐんと葉を広げました。

 

 地面には一面にマツバウンランの花が咲き、





 やがて柿の木にも花が咲きました。



 柿畑はこれから豊かな実りへと勢いを増していきます。
 先の見えない苦しい生活を強いられている被災者の皆さんにも、希望の光がみられますように。 そして、元気を取り戻す日が早く来ますように。

 そうそう、いつもの娘たちの批評です。
 「でかい鳥じゃねえ。 実際にはこんな鳥はおらんじゃろう。」ははは、そういわれればニワトリくらい大きい鳥ですねえ。
 「う~ん、なんだかさびしいねえ。秋にはもっとにぎやかなのにしてよ。」はい、そうするつもりです。

 娘たち、それぞれ別々に作品を見て感想を言ったにもかかわらず、そっくり同じことを言う・・・・おそるべし。


 
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はびこってる!

2011-05-27 09:13:49 | 植物
 ハウスの中に突然にぎやかな花が咲きました。



 義母が「イモ草」と呼んでいた「ムラサキカタバミ」です。その名の通り、球根で増えるので、抜いても抜いても球根を始末しない限り増え続けるので嫌われています。でもわたしはそれほど嫌いではありません。根の張りは弱く、けっこう簡単に抜けますから。それに、よくよく見れば、その花のかわいいこと。園芸植物と比べても遜色ないではありませんか。



 しかし、こんなに見事にはびこったのを見たのは初めてです。 ふつうは、こんなにたくさん花をつけないのです。ハウスの中がよっぽど気に入ったのでしょう。

 庭には、仲間のオキザリスが、これまた一斉に花開いてお祭りのようになっていました。



 いつの間にこんなに増えちゃったんでしょうね。はじめは小さなプランターにちょっとだけ植えたのです。 それがプランターから飛び出してあちこちに。 それでも去年はこんなに生えてなかったはず。 さすがイモ草の仲間。繁殖の勢いはすごいです。手前のほうにあったガーベラも、奥のほうにあったオダマキも、姿が見えません。
 でも、こんなにかわいいと、引き抜いて捨てる気にもならず・・・・ このエリアはオキザリスにあけ渡さなくてはならないようです。

 もう一つ、しばらく見ない間にすごいことになっているものがありました。



 子持ちセンベルなんですが、面白い姿にひかれて育て方もわからないまま購入したものです。こんなにぎゅうぎゅうになって・・・・ 植え替えするとつぶしてしまいそうで怖い

 よい季節になって何もかもがすごい勢いで伸びています。花だけならいいのですけど、一番すごいのは雑草で、畑が牧草地になったんですけど・・・・

  
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さわやかなドライブ

2011-05-23 00:23:27 | お出かけ
 1年ぶりに帰省した義弟を案内して、初夏の山道をドライブしてきました。
 桜三里から黒森峠を抜け、面河ダムへ、さらにもみじロードをとおって石鎚スカイラインへ。
 お天気も良く、山々の緑は、食べてしまいたいようなやわらかい黄緑色。気持ちのいい山道でした。

 スカイラインの終点、土小屋付近の駐車場は車でいっぱい 来る道々ほとんど車に出会わなかったのに、いったいどこからやってきたのか不思議なほどでした。 道端のわずかなスペースに車を止めお弁当を広げているグループもありました。
 カメラを持っている人のお目当ては多分これでしょう。

 

 去年初めて見に来て感激した、あけぼのつつじ。 これをカメラを趣味にしている義弟に見せたかったのです。

 道端に車が止まっていたらそこが撮影スポットですね。







 たしかここだったと思うのですが、崖の向こう側にけもの道ほどの下り道があって、そこからあけぼのつつじの向こうに瓶が森が見える絶景スポットなのだそうです。居合わせた地元の人らしいおじいさんが教えてくれました。
 見るとそこは断崖絶壁の先端、わたしはパスしましたが、義弟は果敢に挑戦しておりました。

 今年はわりと近くの花を写すことができました。





 優しいピンクで大ぶりの花です。

 ある場所で車が何台も止まっていると思ったら、そこははるか遠くまで見渡せる景色のいいところでした。そしてその道端には


 西洋タンポポの群れ! こんな高い山まで進出しているとは。 そしてミツバチが盛んに蜜を吸っていました。



 もう一つ、驚いたのは、遠くから見えた白いものの正体でした。



 なんと、雪が残っていたのです。車を降りてみんな思わず駆け出していました。 今年はやはり気温が低いのかしら。
 雪はほかの場所でも見られました。

 「四国山地も捨てたもんじゃないねえ。」
 30年以上山に来てなかった義弟は、本当に楽しそうでした。よかった~

 瓶が森林道を抜けて寒風山に下り、高知県の道の駅「木の香」でちょっと休憩。
 秋に来たとき、素晴らしい紅葉がみられた山は、今はみずみずしい緑に覆われていました。



 そして、川にかけられた小さなこいのぼりたち。



 これが、そよ風が吹いただけで一斉に上流に向かって泳ぎだすのです。みんな川と並行になって元気よく。ちょうどメダカの群れが流れに逆らって泳いでいるような感じ。

 めちゃくちゃかわいい

 しばらく鯉を眺めて、ソフトクリームを食べて帰りました。

 
 
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ちょっと遅かった

2011-05-17 00:54:53 | お出かけ

 先週の日曜日、少し時間ができたので両親を連れて近場へドライブすることにしました。

 山の奥にある牡丹園。 相当前に行ったことがありますが、様子はそのときの記憶とは大分違っていました。 ただありがたいことに道幅も広くなっており、わずかながら駐車スペースもあったので行くのは楽でした。


 牡丹園の奥にはどぶろく工房ができており、まずそこでどぶろくアイスを食べました。 ほんの少しお酒の香りがするアイスでした。 


 遠目にはまだボタンが見頃のように見えますが
  



 残念、ほとんどがもう終わりかけて、きれいな花を探すのが難しかったです。 もっとも一般的なピンクの大輪には見るべきものがありませんでした。
 でも、人が少ない分ゆっくりと楽しむことができました。


 ボタンらしく豪華な花といえばこんなところかしら。



  珍しい黄色のボタンも全体の姿はちょっと元気がないので、花心だけを。



 清楚な白い花には、花心と同じ色をした虫が休んでいました。



 ボタンと言えば花びらが幾重にも重なって重たいほど大きく豪華なイメージがありますが、こんな変わり咲きもあるんですねえ。



 一番気に入ったのはこちらの花。 やや遅咲きなのでしょうか、生き生きとした花がたくさん残っていました。 ボタンらしくないと言えばそうだけど、一重咲きに近い少ない花びらがバランスよく開いて、実際の色はもっと暗い深紅です。 おしいことにどれもうつむき加減に咲いていました。



 「一週間遅かったなあ。」と、母はとっても残念そう。 「いっつも、ちょうどええ時に行ったことがない・・・・」
 ははは、塩が森の桜も遅かったしねえ 
 そして母の関心は、ボタンよりも蕗やわらびの生えていそうな場所に移っていったようです。
おまけに父の足腰の弱いことと言ったらー ついつい、「もっと運動せんと、どこにも行けんようになるよ」とお説教したくなります。

  
  牡丹園からは、田植えの準備が始まった棚田が見えました。



 そして、汗ばむほどのよい天気のもと、ひっきりなしに聞こえてくるうぐいすの声と、さわやかな新緑の木々。 とても気持ちのよい散歩を楽しみました。

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やがて実がなる・・・・

2011-05-12 08:29:10 | 植物
 公園でおもしろい花を見つけました。これなんですけど

 こんなの



 どうもヤマモモのようです。実は大好きですからいつも注目していますが、花を見るのは初めてです。花というより、ゴミのような、虫のような・・・・


 調べてみましたら、ヤマモモは雌雄別株で、これはどうも雄花のようです。そういえば去年この木には実がなっていなかった・・・
 しまった! 実がなっていた木(雌株)の花を写しそびれました。雄花がこれだけ盛大に咲いているのですから、雌花もたくさん咲いていたでしょうに。
 今年は忘れずに実の熟れる頃に来てみましょう。

  もう一つ虫のような花を



 わらび採りに行って見つけた桑の花です。 おもしろいことに、もうすでに実の形をしてるんですね。 うちにもありますが、うちのはもっと実が大きいように思います。
やがてこれが暗紫色の甘い実になるのです。


 
 ハウスの中でもこんな花が咲きました。

 

 マンゴーの花ですよ。

 ハウスの中には4年前に種を蒔いて育てた木がありますが、これにはまだ花が咲きません。 なんでも実がなるには5,6年かかるそうな。
 花が咲いたのは、接ぎ木した苗を買ってきて植えたもの。一時は葉も落ちて、もうだめかと思ったときもありましたが、なんとか元気を持ち直したようです。ただー
 マンゴーは虫媒花なんですって。蜂でもがやってきて受粉してくれなければ実になりません。 でもいまのところ虫の姿はなし。 わたしが手で撫でてあげたけど、こんなんで大丈夫だろうか。地味で香りも何もない花だけど、虫さん、枯れてしまわないうちに気づいてね。

人知れずひっそりと咲いて、やがておいしい実をつけてくれる、縁の下の力持ちのような花たち。これからはもっと注目してあげましょう。  
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花いっぱい

2011-05-09 08:32:09 | 植物
 ゴールデンウィークも終わりましたね。
 仕事を辞めてからはゴールデンウィークも行楽とは無関係の日々ではありましたが、今年は訳あって、西に東に走り回ることに。(遊びではありません)

 そんな中で見つけた花々。 忙しいけれど写真くらいはね。



 この鮮やかな濃い紫は、アヤメかな。水辺ではなく、造成地のような乾いて固い土地に植えられていましたが、元気でした。

 

 国道を走ればー



 畑いっぱいに花菱草が。



 このオレンジ。元気が出ます。

 田舎道を走ればー

 時期外れの菜の花畑?



 これ、ブロッコリーなんですよ。



 こうしてみると、食用だったころの名残が。 あのこんもりした森のようになっていたつぼみが全部開くのですから、そのにぎやかなことと言ったら・・・・

 そして山道を走ればー



 ヤマフジの花です。 藤の名所の花に比べると、花穂は短いですが、自由奔放に伸びたそのつるは魅力的。でも、桜に絡んだ藤はちょっと心配。 すさまじい勢いで木を覆ってしまいますから。



 桜の後も次々と花が咲いて、いい季節になりました。 
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わらびとり

2011-05-06 01:00:32 | 植物
 母がわらび採りに行きたいというので、山の中のため池に行きました。
 めったに人も来ないらしいその場所は、し~んと静まりかえって、うぐいすの声がびっくりするほど近くで聞こえていました。


 この池の土手は、こんな急な斜面です。

 土手の上から見たところ、すでにシダになったようなのばかり。わらびを採るにはもう遅いようでした。
 しかし、母はこの急斜面を下へ下へと降りていきます。よく見ると草や野ばらの間に食べごろのわらびが顔をのぞかせていました。母は、わらびを見つけると採らずにはいられないんだそうです。
 わたしは一回分食べられたらいいかあ、と思って、わらび採りを早々と切り上げました。だって・・・・


 野イチゴがいっぱい咲いて、くまばちが夢中で蜜を吸っていましたし、花弁の散った野イチゴの花はとっても面白い形。

 初めて見る名前のわからない小さな草花や


 私の背丈にも満たない小さな木なのに、一人前に花を咲かせているカシの木(多分)や

 魅力的なものがいっぱいだったからです。

 池の水はきれいに澄んで、水の中に張り巡らされた石垣まできれいに見えました。
 そして!!!
 まあ、すごい数のオタマジャクシ!
 真っ黒な体は、多分カジカガエルのものでしょうね。これらが全部カエルになるわけではないでしょうが、それでも相当のカエルが誕生することでしょう。そのころ、この池ではどんなきれいな鳴き声が聞こえるのでしょうか。聞いてみたいものだと思いました。
 
 さて、わたしが採ったわらびはこれくらい。

 
 さっそくあく抜きをしてわらびごはんにしました。 
 母は、これの2倍は採っていました。そして言うことには、
 「山に来たら元気が出る。こんなにさびしいとこじゃなかったら、一日中でもここにおるのに・・・・」
 それはよかった。 母は最近少々気分がすぐれなかったらしいのです。
 わたしも、久々にゆったりした時間を過ごせました。 ただ、

 行きはよいよい、帰りは恐い

 道端に車を停めたのですが、方向を変えようにも狭い空き地は雨でぬかるんでおり、入り込むとダイヤが滑って出られなくなりそうでした。 そこで、車を方向転換させるためにわたしは狭い道で何度も切り返しをしなくてはなりませんでした。
 なんとか無事に実家まで帰ってきたところで、今度は、用水路にタイヤを落としてしまった!
 お店の若い男性スタッフ3人が担ぎ上げてくれました。
 
「あんたの車には恐ろしゅうて乗れん。」

 母は、もう乗っているだけでぐったり疲れたようでした。 さらに

 家に帰って気が付いたのですが、落としたタイヤではない別のタイヤがパンクしてました。あの山の中でパンクしたらどうなっていたかしら。確かにおそろしいことではありました。
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パッションフルーツその後

2011-05-01 08:51:39 | くらし

   ぬくぬくとしたハウスの中で20個以上も実をつけたパッションフルーツ。 その後です。


 2月下旬頃から次々と色づいて



 あちこちに落下したのを拾い集める日が続きました。

 完熟してもすぐには食べられないそうで、表面がしわしわになるまで置いておきます。



 一斉に熟れて一斉にしわしわになってくれるといいんだけど・・・・ずいぶん年齢差があるのでちょっと困る。 
 というのは、一つひとつの実からはほんのちょっとしか中身が採れないので、一度にたくさんの実が食べ頃になってほしいのです。 でも、実がなるときから時間差があったから・・・・
 できるだけ多くの実が食べ頃になるようにぎりぎりまで待って中身を取り出しました。



 半分に割った姿は、なかなかブキミでしょう? この見かけと言い、酸味のきいた味と言い、あまり人気がないというのも肯けますが、長所と言えば「かおり」がいいこと。 マンゴーかパパイヤか、そういった仲間の果物のような香りがします。
 
 そのままではあまりにもすっぱいので、砂糖を混ぜて煮てみました。 おもしろいことに、煮ても生とあまり味も見かけもかわりません。
 小さなジャムの瓶ほぼいっぱいのパッションフルーツソースができました。



 さっそくヨーグルトにかけて食べてみました。 
 この黒い種さえなければ、マンゴーソースのようでしょう? この種がくせものでして、噛むと、ぷつぷつとかなり固い歯触りがしてじゃまくさい、かといってこれを取り出すと食べるところがなくなりそうです。
 
 においはいいんだけどねえ。


 結局わたし一人で始末しました。 酸味が強いせいか、1ヶ月たってもカビも生えませんでした。


 このパッションフルーツの種を蒔いて、10本以上の苗が育っています。 花屋の甥っ子に、あげようかと言ったら
 「パッションフルーツは、実がついた鉢物でさえ売れんのに~」とあっさり断られてしまいました。

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