あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

オレンジフェリーに乗ってー冬の京都旅行

2020-01-28 11:41:15 | 旅行
 昨日は大荒れの天気でした。昼過ぎから風が強くなり、停めていた車が地震の時のように揺れました。そして夜には激しい雷雨となりました。近くでバリバリとすさまじい音がしたときはてっきり落雷したと思いましたが、どうだったのか?
 
 京都の街歩きの時こんな天気でなくてよかった。それに、オレンジフェリーが欠航したら帰れなくなってしまう・・・
幸い、わたしたちバス旅行の一行は無事にオレンジフェリーに乗り込むことができました。
 
 夜の大阪南港

 
 バスを降りて乗船口から入ります。
 
 入ったところがすぐロビー。ここで部屋の鍵をもらって
 
 
 
 わたしの部屋は1番向こうの端でした。レストランへ行くには大夫歩かないといけません。まあ、ここに来るまでバスの中で一寝入りしたので少しは体力を回復していましたが。
 せっかくなのでここで遅い夕食をとりました。ちなみに朝食つきのツアーでしたので、朝食もここで食べました。
 
 
 一部二人部屋がありますが、ほとんどが一人部屋です。
 このオレンジフェリー、夜乗り込んで起きたら目的地。なので関西方面に行くにはとても便利でよく利用していました。ただ、昔の船は雑魚寝が主で、それがいやなわたしは追加料金を払って8人ベッドの女性部屋か4人部屋の一等船室かを利用していました。古い船の一等船室に近いのがこのスタンダードな一人部屋。
 
 
 
 必要にして十分な設備。トイレと風呂場は別ですが、展望浴場があります。トイレもきれい。
 
 二階へも上がってみました。
 
 
 大きな壁画
 
 
 吹き抜けのまん中にあるステンドグラス
 
 
 豪華客船に比べたらそりゃあ簡素ではありますが、わりと構造が似ていると思いました。
 ただ安く移動できればいいという時代から、ゆったりと船旅を楽しむ時代になったのだなとつくづく思いました。そして、京都へのバス旅行と言えば早朝に出発して深夜に帰宅というパターンだったのが、このフェリーを利用したおかげで夜まで京都を楽しむことができたのです。とてもいい企画だったなと、満足のバス旅行でした。
 
 
 ただ、この話にはおまけがあって・・・・
バス旅行の2日前ウマオがインフルエンザになって、帰ってみたら患者が二人(トラオ)に増えていました。その後お正月まで、娘の代わりに外出禁止の二人をかかえてわたしは買い物にも行けない日々だったのです。
 
 その間にウマオは壮大な工作を。
 一昨年、まっさらのこの船でおばあちゃんちへ行ったウマオは、そのときの感動をいっぱいお話ししてくれたのですが、なんせたどたどしい説明で理解しがたいこともいっぱいありました。
 ばあちゃんのわたしがオレンジフェリーに乗ってきたというので、ウマオのフェリー熱が再燃しました。
 
 テレビの梱包材で作ったオレンジフェリーと、港へ続く長い道(カレンダーをつなげて約5メートル)車を誘導する矢印もあります。
 
 
 オレンジフェリーのターミナルには待合室があって、そこから乗船口を通って船に入るとそこはフロントロビーです。(古い船は、乗船してからエスカレーターでロビーに上がったような記憶が)ヨウコが乗船している人を描いてくれました。
 自家用車で乗船した人は車を降りてエスカレーターでロビーまで上がるんだそうです(ウマオの説明)なので車が乗船するゲートも作ってあります。
 冬休みの間ひたすらオレンジフェリーごっこをしていて、ばあちゃんも遊びの輪にはいれるようになりました。 
 
 
 
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嵐山花灯路

2020-01-26 11:10:47 | 旅行
 冬の京都旅行、続きです。
 嵐山周辺で冬のイベントが行われていて、最終日でした。名付けて「嵐山花灯路」
 
 
 光とぬくもりのおもてなしといったところかな?
 
 車中でパンフレットをもらい、添乗員さんからいろいろ説明を受けて何となくイメージが湧きました。主要な道が露地行灯で照らされ、生け花で飾られて、寺社や商店、電車の駅などでいろいろなイベントが行われています。できれば全部回って見たいけどそれは無理。時間も限られているのでなるべく遠くを回って、時間があれば近くを回るといいですよ、と説明を受けて、歩く順路を決めました。
 
 渡月橋付近のレストランの駐車場でバスを降りて天龍寺へ向かう商店街を歩きました。
 
 和傘のライトアップ
 
 手前に無粋なビニール傘。ありゃ。
 人が多いんだからしかたないですね。
 このあたりは時間があったらまた来よう。いくつかのイベントどころを通り過ぎました。
 左に入って嵯峨野の竹林に向かう道。途中野宮神社があって奉納演奏をしているらしかったのですが、入り口を通り過ぎてしまいました。それからは一方通行なので引き返すことを断念。
 
 いよいよ竹林。
 
 
 人が多いと言っても思ったほどは多くありません。もう10年近く前紅葉を見に来たとき、嵐山は大変な混雑で商店街を歩くのも必死だったことを覚えています。それに比べれば・・・
雨が降りだしたのが幸いした? それとも夜の観光客はこんな物?
 
 一方通行の道だけど逆行する人もけっこういて、でもあまり邪魔にはなりませんでした。
 
 竹林の中はさすがに道も狭く人も多くて、あちこちで写真を撮る人が立ち止まるのでスムーズには進めませんでしたが。
 
 
 
 幻想的な雰囲気でしたが、歩きながら撮ったものですからあまりきれいには撮れていません。立ち止まってゆっくり撮ったら良かったんだけど。落ち着かなかったわけは・・・・
 おかしい。 小一時間前にトイレに行ったばかりなのにまた行きたくなった。はやくどこかのお寺か神社にたどり着かなければ。だけど竹の小道の人の列はゆっくりゆっくりと進んでいきます。
 幸い、分かれ道に案内所があって、そこでトイレの場所を聞くことができました。案外すぐ近くにあって良かった~ だけどこのあと、トイレを見つけるたびに入いる羽目になって、これはどうしたことかと考えてみましたら、
 スイーツビュッフェの飲み物かあ
 チーズティーだのノンアルコールカクテルだの、片っ端からためして、甘いケーキを食べるために2杯もコーヒーを飲んで、そりゃあねえー これも反省点。
 
 さて、一方通行に従って歩いて行くと小倉池に着きました。
 
 
 池の畔に友禅柄の2メートルくらいある灯籠。着物ってきれい。京都らしい灯りですね。
 池の様子はあまりわかりませんが、枯れた蓮の葉っぱの間にカモらしき鳥が泳いでいました。
 
 
 夜も賑やかで迷惑かも?
 
 この道は所々に大きな生け花が飾られています。これは?
大河内山荘庭園の前だったかな?夜間は開館されてなくて門の前に花があるだけでした。
 
 
 やがて常寂光寺の山門前へ
 ここにも花が飾られていました。
 
 
境内はライトアップされ、京都の夜景も見られるとのことでしたが、たしかここは石段がたくさんあったような記憶が・・・なのでパス。
 
 道なりに歩いて行くと田んぼの中にふわふわと光の風船が
 
 
 
 一つ一つに模様があるのですが、遠くからだとただ光のかたまりにしか写りません。後ろに見えるのが1番大きな行灯かな?中に浮いています。
 
 すぐ左手には落柿舎がありました。江戸時代、松尾芭蕉の弟子であった向井去来の草庵。
 
 
 小さな庵だけど贅沢な空間ですね。
 
 
 縁側に光のしずくが絶え間なく落ちてきます。
 田んぼの巨大行灯も含めて、嵯峨美術大学の学生さんの作品らしいです。
 
 落柿舎を出ると、まだ奥に続く道があって、なにやら明るい。
 
 
 静かに音楽が流れて色とりどりの光。
 何だろうと思いつつ横を通り過ぎました。後で確認したところ長神の杜というところで、足元に和歌が映し出され、それに触れると四季をイメージした映像が地面に広がるとのこと。入ってみれば良かった。だけどわたし、もうかなり疲れていたのです。来た道を引き返すには遠いし。道なりに大回りして、出発点に戻るしかありません。
 
 ここの分かれ道にも案内所があって(所々にありました)カイロと花の種をくれました。ラッキー
 聞けば、奥が二尊院とのこと。
 二尊院! こんなに遠くまで来るつもりじゃなかったのに。どこで道を間違えたか。だけどはっと思い出してパンフレットで確認しました。
 やった! 二尊院から無料のジャンボタクシーが出ている。それに乗ると、渡月橋近くの駐車場まで戻れるのです。
タクシーは、待つ人が10人になれば出発です。さほど待つことなく乗れました。そして10分もしないうちに渡月橋まで帰って来ました。
 
 時間はまだ1時間以上あります。そこで渡月橋を渡って中之島公園へ行ってみることにしました。こちらには花灯路総合本部があっていくつかのイベントが行われているはずでした。
 
 渡月橋をバックに生け花
 
 
 
橋桁がきれい。
 
 嵯峨中学校の生徒たち、近隣4校の小学生たちが作った行灯が公園内に並べられていました。
 





 そして行灯作りの体験コーナーがあったり、創作行灯の人気投票コーナーがあったり、法輪寺では「デジタル掛け軸」と賞するプロジェクションマッピングがあったり、興味をそそられる物はあったのですが、さらっと流してバスの待つ嵐山レストランに帰ることにしました。
 というのも、散策の間はずっとこぬか雨で気にならなかった雨がここに来て雨足が強くなり、水たまりができはじめたからです。
 駐車場から歩いて10分ほどのところにある「宝厳院」の庭園とか、反対方向の嵐山駅の「キモノフォレスト」とかまだまだ見たいものもありましたが、暖かい店内に入ったらすっかりその気が失せてしまいました。
 歩いた歩数1万歩越え。お土産も少しは買わなければ。
 
 漬け物とお菓子を少し買ってバスに乗り込む頃、雨はけっこうひどくなっていました。今回の旅も、雨はアンラッキーの中のラッキーかな? 大事な時は小降りになってくれるのです、なぜか。
 
 
 
 
 
 
 
 
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冬の京都へ

2020-01-24 10:23:21 | 旅行
 去年のクリスマス前のことですが、思い出のためにUPしておきます。
 
 バスで京都へ行き、ホテルのスイーツビュッフェを食べて夜の嵐山を散策し、オレンジフェリーで帰ってくるというバス旅行。なかなかおもしろそう。オレンジフェリー、乗りたい!
 
 日程的に行けるか?行けないか?ぎりぎりまで様子を見ていましたが、出発3日前に申し込んで行ってきました。
 集合場所に行くと、なんと昔の職場の同僚にばったり。しかも、お連れさんがインフルエンザでキャンセル、ということで、席も隣の席に座らせてもらって、思いがけず賑やかな旅になりました。おまけにお菓子の詰め合わせまで用意していて、キャンセルした人の分を分けてくれました。相変わらずこまごまと気がつく人です。
 
 予定ではおやつタイムくらいに京都のセンチュリーホテルでスィーツビュッフェと頂くとのことで、途中で軽食を買って食べてしまいました。これは失敗?
 
 ホテルはクリスマス仕様
 
 
 たしか、90分ごとにお客さんの入れ替えだったかな?わたしたちは団体なので別室に通されました。
 
 お出迎えのスィーツを頂きました。
 
 
 サンタっぽい雪だるま。これにシロップをかけると
 
 
 雪が溶けました。とっても甘い雪だるまでした。本体はマシュマロですものね。白い雪は綿飴、その上にさらに甘いシロップ。いやあ、これを完食したのは失敗だったかも。甘い物はすぐおなかがいっぱいになってしまいます。
 
 バイキングなので無料ですが、注文しないと出てこない飲み物を頼みました。
 
 チーズティー
 上の白い部分がチーズで、下のピンクや鶯色は抹茶やラズベリーのお茶。田舎もんには初めての味。これを早い段階で飲んだのは・・・・やっぱり失敗か。早くもおなかがふくれてきました。
 
 様々なお菓子がきれいに盛りつけられていて、
 
 クリスマスと言えば、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家。だけど、これは見るだけ。
 
 きれいに盛りつけられたお菓子はすべて一口サイズ。
 
 
 
 見るだけでテンションあがるけど・・・・
 
 これはトマトとチーズです。甘くない。
 
 
 始めに選んだのはこれだけです。
 
 
 あと、お替わりもしたけど(笑)
 それに飲み物は
 
 
 ノンアルコールのカクテル。右の瓶に、色とりどりの飲み物を選んで入れます。瓶の中のはタピオカかなと思ったのですが?不明。そしてコーヒーを2杯。ソフトドリンク1杯。
 
 ケーキ類はどれもおいしかったです。昔食べたケーキバイキングは甘い甘いケーキであまりたくさん食べられなかった。ここのは上品な甘さでした。だけどー
 チョコはやっぱり甘いし、マカロンも甘さ控えめではあったけど甘い。チーズケーキはおなかに重い。なるべくチョコやチーズは避けて取りましたがやっぱりおなかいっぱいになりました。
 お隣さんが食べていたカレーがおいしそうだったので少し取ってきて食べてみたら、これがおいしいの。別腹で食べました。
 がんばったけど90分もは食べ続けられません。早めに席を立ってホテル内を散策。スィーツビュッフェのポスターを見たら、一人3500円ですって! もちろん旅行費用に含まれていますから払ったわけではありませんが。
「3500円かあ。元とれてないよねえ。」みんなでそんなことを言いながらバスを待ちました。田舎ではランチでこれだけ出したらフレンチのコース料理が食べられるもんねえ。だけど、今時400円以下の飲み物なんて田舎でもありませんから、5杯も飲めば2000円以上、やっぱり元は取れてるかな?
 バスの中で軽食をつままなければー
 ウェルカムスィーツを完食しなければー
 チーズティーを半分にしておけばー
 もっと食べられた。
 でも、もう来ることはないでしょうから反省点は活かせません。
 
 お腹いっぱいになってうとうとしながら次の場所に着きました。
 
 
 今年(2019年)がいのしし年だったのでお礼参りと言うことでした。わたし無信心者なので、あまり神様にお願いすることもなく、お礼をすることもなく、ただ皆さんと同じに頭を下げておきました。それよりも

 
 龍の代わりにいのししなんですねえ。
 
 こちらはうり坊かしら、とってもかわいかったです。

 
 出発の頃には降ってなかった雨が降っていました。ちょっとついてなかったかな?

 
 ホテルからここまで30分もかからない行程のはずでしたが、渋滞にひっかかって1時間以上かかりました。先が思いやられます。(続く)


















 


 
 
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ハウスのなかで

2020-01-20 23:48:19 | 植物
 大寒ですね。
 夜寝ていると、ハウスの暖房機にスイッチが入ったり切れたりする音が聞こえます。けっこう頻繁についたり切れたりしていますので、夜の冷え込みは去年よりきついんじゃと思ったりします。(あくまでもわたしの感覚ですが)
 さすがに外は寒々とした景色です。暖かいハウスの中を紹介しましょう。
 温度計を見ると、最低温度は8度、最高温度35度を指していました。温度差が大きすぎて植物にはかわいそうかなと思います。今年は試しに胡蝶蘭の鉢を室内とハウスと両方に置いてみました。なんとなく、暖房を入れてない室内の方がコンディションがよさそう。(これもあくまでもわたしの感覚です)
 
 大きく育ったポインセチア。 どうも日がたつとピンクが薄くなるようです。
 
 
 手前の枯れた花がそのまま残っているのは,アナナス?
 株が増えてぎゅうぎゅうなのでことしこそは植え替えてやりましょう。
 
 葉っぱですけど、花のように豪華でしょう?
 
 
 こちらも負けじと華々しいピンク。ブーゲンビリアです。

 
 ぽつっと白い花が咲いています。これがまあ、呆れるほど丈夫で、去年の根元近くまで春徹底的に切り込んだのですが、今では
 
 
 予想もしなかった茂りようで、ちょっと困っています。というのは、茎に鋭いとげがあって、それがバラどころではない痛いとげなんです。切っても後の始末が大変。右手のハイビスカスとけんかしそうです。
 
 
 ピンク ピンク ピンク・・・・
 
 こちらはオレンジ オレンジ オレンジ
 
 
 ほったらかしなので枯れた部分が汚いですが、1番花が咲いた頃はきれいなんですよ。
 
 
ところで、気になるパイナップルは?
 
 
 作り物のように変化がありません。食べられるようになるんだかどうだか・・・
 周りに茂っているのはサツマイモ。勝手に領地を広げているのですが、好き勝手に伸ばしています。そのサツマイモに
 
 
 花が咲いていました。短日植物で、もう芋掘りが終わった季節に咲くらしいです。だからうちの方で見ることは滅多にありません。過去の記事はこちら
 
 そしてマンゴーにつぼみが
 
 


 今年もたくさん成ってくれるかな?

 いつの間にか、こんな花も咲いていました。


 
「タビビトノキ」とラベルがあったのですが、素人さんの育てた物だから疑わしい? わたしの知っているタビビトノキはこれとは全く違います。もう10年近くも同じ鉢で生きています。株が増えてぎゅうぎゅうです。今年こそは株分けしてやらなくては。と思う花が多くて我ながら困ったことです。今年は有言実行を目指そう。
 それにしても、おもしろい花です。
 
 
 いかがでしたしょう。寒い時期ですが、せめてもの南国気分をお届けできたでしょうか。
 






 
 
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とりのこされた柿

2020-01-18 09:15:45 | お出かけ
青空に柿の朱が映えてきれいです。
 
向こうに鈴なりになっているのは?
 
 
そう、この畑だけ収穫されずに残っているのです。
 
 
多分摘果もされなかったのでしょう。びっしりと実がついています。
 
収穫を終え枝ばかりになって寒々とした柿畑が広がる中、こんな畑が所々で見られます。
 
 
 
多分甘柿にもこんな畑があったのでしょうが、それは早々と鳥が食べてしまって、渋柿だけが残っているのです。あちこち探せば、鳥が食べてしまった甘柿(富有柿)の畑も見つかりますが・・・
 どうやって見つけるかって?
 鳥が食べた木は、柿のへたが枝に残っているのです。人が収穫したのは、すっきりときれいな姿です。
 渋柿は、もっともっと赤くなって柔らかく熟したら、徐々に食べられていくと思います。
 
 そんな畑の中で、気にかかる場所がありました。ここは幹線道路の脇にあって、車からよく見えるのです。
 
 
 ここも秋には実がびっしりでした。そろそろ収穫かな、と思っても一向に採る気配がなく、それでも収穫用のコンテナが運び込まれたのを見たとき、よかった、やっと採れるんだね、と思ったのです。
 
 しかし、次々と実が歩道に落ち始め、木になった実はまばらになり出しました。こうなると収穫はできません。
歩道の実はいつの間にかなくなって、畑の中に少々落ちた柿が見られました。落ちた実はどうなった?
 
 
 
 
 

 
 じつはわたしはこの畑に少々思い入れがありまして、毎年通りかかるたびに様子を見ていたのです。
 
 もう10年ほど前の暮れ、若いお兄さん(といっても40に近かったか?)に渋抜きをした柿を箱ごと売りつけられたことがあるのです。(この記事、是非読んでください。話の流れがわかりにくいので)
 ここからけっこう遠い場所に住んでいる人で、両親と三人で柿を作っているようでした。
 そのお兄さん、夫の知り合いだったらしく、新しく野菜の栽培も手がけようとしていたと言うことを聞きました。ところが初めてのその野菜は、出荷してお金になるほどの出来ではなかったようでした。そして程なくそのお兄さんは亡くなったのです。あまりにも突然だったので、自殺したのではないかと疑われていましたが、そうではなく、病気だったそうです。
 それ以来、わたしは一度会ったきりのあのお母さんを密かに応援していました。もはや道ばたで柿を売られることはありませんでしたが、収穫だけはされていたのです。息子さんを亡くした悲しみに負けず、柿作りを続けておられるなとー
 それが、ついに収穫もされずに放置されてしまいました。両親のどちらかに何かあったのか? コンテナを用意しているところを見ると、収穫する意志だけはあったのでしょう。もしかして収穫がおそくて柔らかくなりすぎたのであきらめたとか?
 10年の歳月の重みを改めて感じます。そして、ふだん何気なく目にする光景の奥にはそれぞれの家族のドラマがあると、つくづく思うのです。


最後に

 
 我が家の1本の愛宕柿も、

 忙しさにかまけて放置したままです。干し柿作りにまだ間に合うかしら?

 
 
 
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奄美大島への旅7 番外編

2020-01-13 21:17:21 | 植物
 2年越しの投稿になります。 奄美大島の旅で紹介しきれなかった植物を集めました。
 
 名前のわからないのもありますが、わたしの興味関心のままに・・・
 
 あやまる岬は、広々とした原っぱの丘でした。そこにいっぱい咲いていたのが
 
 サイヨウシャジン。ちょっと葉っぱが細いんだそうです。それと
 
 
 サイヨウシャジンとの色の取り合わせもいいのですが、名前を聞き逃しました(ガイドさんから離れていたので)
 
 海が見える場所まで行く途中にあったのが、2メートルくらいの木なんですが
 
 実がね、うちのガジュマルそっくりだったんです。葉っぱも似てるんだけど、うちのは葉も枝も実ももっとまばらなもんで、やっぱり違うかな?
 
 野生の花で心に残ったのは
 
 かわいい。なんだかうちの方にもあるような・・・・
 
 えらく花の大きいシロノセンダングサ
 
 
 ウインターコスモスを少し小さくしたくらい。花びらもきちんとついています。もしかしたらうちの方にあるのはすべてコシロノセンダングサで、これがシロノセンダングサか?
 白い花びらにばかり目がいったせいでしょうか、花びらのない、うちの方で普通に(というか大量に)見かけるセンダングサは見ませんでした。
 
 園芸植物も普通に大きいのでびっくりです。
 
 
 ポインセチア。2メートルくらいあります。弟がよく、「ポインセチアをクリスマスの花にしてしまったせいで、クリスマスが過ぎると全く売れん。」と怒っていましたが、わかります。売れ残ったら廃棄するしかありませんものね。本当はこんなに大きく立派になるのです。
 
 アサガオの仲間? 野生なのか園芸種なのかー
 
 
 
 葉っぱはどれ? 5つに分かれたのがそう? 上の濃い紫の花もそうですが、わたしのなじんでいるアサガオの葉とは違うようなのです。単に隠れて見えないだけなんでしょうか?
 
 
手前のピンクはハイビスカスですが、向こうのアサガオらしき花。やはり葉っぱがどんな形なのかよくわかりません。
 
今が花盛りだというサキシマフヨウ
 
 
 この木は植えられていたものですが、バスの窓からは山や道ばたに咲いているのをたくさん見ました。まるでムクゲのように大きな木ばかりでした。
 
 
 向こうにもハイビスカスが見えますね。 いろいろな色があってきりがないので撮りませんでした。
 
 これは
 
 
 マンデビラ? 
 
 名前のわからないのはたくさんありました。
 道の駅で売られていた花。
 
 
バックヤードというか、通り道に置かれていたソテツの実
 
 
こんなのが3,4袋あったかな? 何に使うんでしょう。
 
名前が思い出せません。うちのほうでは園芸種として小さな鉢に植えられている物
 
大きくて見事ですよ。
 
 
パパイアの木と。
 
 
 
そしてゲットウ。名前がすてきですよね。月桃ショウガ科ハナミョウガ属
 
 
 
 
 実がなっていました。奄美パーク、教会の庭、カヌーをしたところ、いろいろなところに植えられていました。わたしの背丈ぐらい大きい植物です。
 お土産に月桃茶を買って帰りました。お湯を注ぐとふんわりとショウガの匂い、飲んでみると、ミントとレモンバームを合わせたような匂い。
 
 で、ゲットウに似ているのですがうんと小さいこの植物は?
 藪の中に咲いていました。野生の植物のようです。
 ああ、ハナミョウガだ、と思ったんですよ。ところがガイドさんは「アオノクマタケラン」とおっしゃる。
 わたし、よく似た植物を「ハナミョウガ」として記事にしたことがあります。もしかして間違ってた?
 気になって、帰ってから確かめに行きました。
 
これが、わたしがハナミョウガだと思っている植物の実。実の付き方がアオノクマタケランよりは密でした。そして実が、ちょっと細長くて先に爪楊枝のようなのが突き出ていました。アオノクマタケランの方が実が丸かったです。

 
 葉っぱ
 葉脈が、アオノクマタケランのほうがくっきりしていますかね。

 
 すると、これはハナミョウガでいいのでしょうか。ちなみにゲットウもアオノクマタケランもハナミョウガもショウガ科ハナミョウガ属でした。よく似ているはずだ。

 野生植物に戻ります。展望台の頂上で咲いていたスミレ。

 秋冬に咲くのはパンジーくらいだと思っていました。




 最後に、ホテルから海岸に降りるところの草原。
 
 


 他の場所でも見ましたが、チガヤの穂波です。11月も末だというのに。
 うちの方ではこういう姿は5月に見られます。なんだか季節感がおかしくなりそう。
 
 松山空港に帰って来て、市内を車で走っていて思いました。「奄美大島とは街の色が違うねえ。」
 そしてはっと気づきました。
 木々の紅葉がまだ残ってる。
 そう、青々とした色の島からたそがれ色の街へ帰ってきてやっと旅の終わりを実感したのでした。
 
 実は奄美大島で見たカラスのこともご紹介したかったのですが、長くなるのでやめます。何かの機会があればUPしますが、ボツにするかも。
 長い旅行記におつきあい頂いてありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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相反する2日間

2020-01-10 11:08:13 | くらし
1月7日 七草の日でした。冬休み中のトラオと七草を探しに行きました。
 
 わたしが行くいつものところ。ほぼ放置された畑。
 



 
 訳のわからない菜の花がびっしり生えています。アブラナ類は交雑して変種が多いとのこと。それをトラオに説明するのは難しかった。それに、ここに足を踏み入れるのは、トラオは気が進まないようでした。
 だけど
 「ばあちゃんはここが好きなんよ」
 「どうして?」
 「いろいろな草が生えてるだろ?農薬も撒いてないし、犬も散歩してないし・・・」
 「なるほど。」
 
 これ、ゲンノショウコですよね。まだ生き残ってたんだぁ。
 
 
 
 
 芹は、やや茶色っぽくなっていました。ヨモギがみずみずしくておいしそう。



 
 
 いつかヨモギ団子作りたいね。最近では、田舎といえども安全安心なヨモギを見つけるのに苦労します。
 
 家の周辺でハコベとナズナを調達し、庭でハハコグサ(ゴギョウ)を採って
 
 買ってあった大根と蕪(スズナ スズシロ)の柔らかいところをちぎって
 
 
 これじゃ、六草じゃない?とトラオは言いましたが、ホトケノザはどうも自信がないので採りませんでした。
「花が咲くとわかるんだけどねえ。訳のわからない草は食べないことよ。」この辺、しっかりと教えておかないと。最近相次いでスイセンの誤食があったようですしね。
 
 いつもなら生の葉っぱをそのまま刻んでお粥に混ぜ込むのですが、青臭さが残るのはいやだろうと、一手間かけて塩ゆでしたのを刻みました。
 
 
 
 だいぶ吹きこぼしてしまいましたのでご飯っぽいおかゆになりました。おまけにおこげも。
 
 一口食べたトラオは
 「おいしい!」
 そしてぺろりと平らげた後
 「おいしかった、ごちそうさまっ」
 トラオは、何を食べても、どう? と聞けばおいしいと答えてくれますが、自らおいしいと言うことはあまりないのです。
 
 ただ塩で味付けしただけのお粥をこんなに喜ぶとは。
 温かい日差しの中で、心も穏やかに過ぎていった日でした。
 
 と、ここで終わりにしようと思っていたのですが、翌日があまりにもすさまじい日でしたので・・・
 




 台風なみの大風のためにあちこちのマルチが飛んで




 
 
 わかります? 電信柱に真横にひっかかっている鰻みたいなマルチ。
 
 公園の木も折れたらしいです。(大風の翌日撮影)
 
 
 
 我が家のキュウリハウスのビニールがまた破れたと夫はがっくり。ああ~また修理の手伝いね。
 
 そんなとき、娘から電話。雨風からかばうようにケイタを抱いていたら、腰がぎくっとなって動けないと。
 娘に替わってヨウコを迎えに行く途中、上の写真のような光景があちこちに。そして道路のまん中に、灯油用のポリタンク、枯れ木。とあるおうちでは大きな物置がひっくり返っていました。
 
 幼稚園でも、木が折れたそうです。そして近くの田んぼに積んでいたすくも(籾殻)の覆いが飛んで、農家の人がかぶせ直しているのですが、なんど重しをしても飛んでしまう。ヨウコを連れて車に乗ろうとしたら、籾殻のつぶてがばらばらと飛んできてほおが痛かったです。
「ヨウちゃん、めをつぶって!」いがいがのとげがある籾殻が目に入ったら大変。
 ヨウコは目をつぶったまま車に乗り込みました。
 ヨウコを送り届けて大急ぎ小学校へ。今日は始業式、下校時刻が幼、小、中、ほぼ同じなのです。自転車の中学生は果敢にペダルを漕いでいましたが、押して歩く姿も。
 まずい、トラオの帰宅に間に合わないかもしれない。
 案の定、トラオは家の前で怒りながら立っていました。 「待った?」「3分くらい」
 ごめんね、乗せて帰ろうと思って回り道をしたのがあだになったみたい。
 
 午後は強風の中、新居浜市まで行かなければなりませんでした。いつも停まっているオレンジフェリーの姿が見えません。強風で運行が休止になっていたのでしょうか。
 
 そしてようやく風か収まりかけた夕方、キュウリハウスに、壊れた暖房機の煙突の修理に、それが終わると家の趣味のハウスの煙突を修理に・・・・昨日とは真逆の大荒れの一日を過ごしたのでした。 つかれたー
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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始動

2020-01-07 21:32:50 | いろいろ
 あけましておめでとうございます
 
 しめ縄を炊きあげるためのとうどうさん。 年末には用意万端できあがっていました。。先日の日曜日にはどの集落もできあがったはず。
 さあ、そろそろ冬眠から覚めなければ。
 
 今日、お正月があけて初めて買い物に行きましたら、小さなみかんが大安売り。
 
 中予ではお正月には欠かせない、お飾り用にみかんです。小さな柚子よりもまだちいさいみかん。
 
 
 わたしの実家では、玄関飾りや床の間の鏡餅には橙を飾りますが、その他の出入り口や、小さい重ね餅にはこれを使っていました。だけど結婚して初めての年、これが売られているのを見つけて買ってきたら姑はひどく機嫌を悪くしました。聞くと、こちらではみかんを飾るのは巳正月にお墓に飾るものなんだと。だけど、それは普通の温州みかんで、これとは違うのです。小さいけれど甘くておいしいのでわたしは好きでした。余ったみかんは競争のようにして食べたものです。懐かしくてつい買ってしまったけど・・・・
今日食べてみたら、昔ほどおいしくはなかったです。もっともっとおいしいみかんが出回るようになったんですね。種もあるしー 孫たちは多分食べないでしょう。
 たしかに、こちらでは小さなみかんはあまり売られていませんでしたが、最近はよく見かけるようになりました。お正月の風習も中予、東予入り交じって地域の独自性が薄れてきているように思います。
 だからね、少々違う飾り方をしたって、間違えていたってそんなに気にすることないのよ。それで悪いことなんて起こりませんから。というのがわたしの考え方。
 
 結婚してからこのかた、お正月と言えば忙しくてしんどかった思い出しか浮かびません。具体的には書きませんが、腹が立つほど忙しかった・・・・よくがんばったと今頃になって思います。
 お正月がくるたびにいろいろなことが思い出されて、もういいや、お正月くらいゆっくりしようという気になるのです。今年はその気持ちが特に強くて、インフルエンザにかかったトラオとウマオのおもりをしながら年末をぐうたら過ごしました。
 
 しかも、ぐうたらを後押ししてくれるような言葉にであったものですから・・・ 
 
 で・あ・い
  で(でたらめ)
  あ(あきらめ)
  い(いいかげん)
 
 まあ、ずぼらさんにはもってこいの言葉です。
 
 毎年地元の餅米を買って知り合いの和菓子屋さんについてもらいますが、今年は店頭に並んでいるのを買いました。(買い物に行けなかったんだもの)
 鏡餅もするめや干し柿を飾るのはやめて、だいだいとウラジロだけ。(でたらめ)
 年賀状が1日に届くように出すのは早々にあきらめて(あきらめ)
 おせちも出来合のおせちとオードブルに、足りない分だけお煮染めと焼き魚と松前漬けを作って・・・毎年作っているきんとんを作るのを忘れた!(いいかげん)
 
 掃除はお座敷と子どもたちの遊び部屋を片付けるだけ。あとは温かくなってからやる。
 おおみみそかは紅白を見ながらせっせとクルミを剝きました。紅白はね、必ず見ます。過ぎ去った1年間のトレンドをこれで知るのです。微妙にずれてます。
 
 クルミとかえりちりめんとで田作りを作りました。
 
 ちりめんが小さくて少し形が崩れましたが、娘がおいしいと言って三分の一くらい食べてしまいました。よかった。
 
 元日は、トラオとウマオが県外のお父さんの実家に行ってしまったので、ヨウコの家族とパズルをして楽しみました。お正月はそれだけ。
 普段、孫4人が大騒ぎしてばあちゃんは疲労困憊するので、お正月くらいは静かにすごしたい・・・・なんだか世間様とはちょっとちがう?
 
 そうそう、お天気が良かったので、最後のチューリップを植えました。暮れから時間を見つけては少しずつ植えていたのですが、花も咲かないような小さな球根をとりあえず、土の中に埋めてやりました。かわいそうに、もう芽がでています。暖冬で良かったです。
 

 
 あとは・・・・暮れから作りかけていたこれを



 試行錯誤の上、やっと完成させました。 前に作ったリバーシブルのトートバッグ-自分が持つつもりだったけど、なかなか評判が良くてお嫁入りが決まりました。その際、ポケットを作り替える約束をしていたのです。ろくにものが入らない飾り物のポケットではなく、うんと実用的なものを。
 
 -縦にならべてスマホと財布が入ればいい-
 
 
 目から鱗のアイデア。
 でも突っ込むだけというのも・・・・念のためにふたをするようにしました。縦に突っ込むという手軽さを生かすためにふたはマジックテープでとめるようにしています。ファスナーだと開閉がめんどうだし、マグネットはスマホの近くには使いたくないので。
 サイズは、彼女のスマホと財布に合わせて、完全なカスタマイズです。これが手作りのいいところ。
 さらに一工夫して二つ折りでポケットだけでも持てるようにしました。
 
 
 実は裏側をスナップで止めるようになっていて取り外しのできる短いベルトを着けています。
 
 ふたのマジックテープは少し長めにつけて、厚みの調節ができるように。
 

 
 右、きっちりしめたとき 左、ゆとりをもってしめたとき。これだと厚めの財布でも入ります。
 そうこうしているうちに、早くも七草がゆの日。 明日から子どもたちは学校や幼稚園に。今日は子どもたちが勢揃いして大騒ぎでした。そしてわたしもやっとエンジンがかかりました。今年はあちこちで出展依頼があり、合唱団の結成20周年の記念コンサートも控えています。忙しくなりそう。
 相変わらずの変則的な更新になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。


 どうでもいいことだけど・・・・
 おもしろい数字が並びました。
 ブログ開設から 4567日
 昨日までの閲覧数 トータルで1717177  いつの間にか百万超え! ありがとうございます。

 
 
コメント (2)
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