大学時代の同窓会をするという電話をもらいました。
わたしは後悔の多い人間なので、過去にタイムスリップするような集まりはどうも気が進みません。 でも、親しかった友人の熱心な誘いに負けて、とうとう参加することにしました。
案内状には「カジュアルな服装でおいでください」とありましたが、カジュアルと言ってもねえ。まさかはやりの薄いチュニックにジーパンと言うわけも行きますまい。 同窓会ってなぜか服装にも気合いが入るんですよね。
間際になって、スカートとおそろいのコサージュを作ってつけていきました。 花心にベージュのスウェードを巻き、花びらはタイシルクを使っています。
バッグは、着せ替えバッグのグレーバージョン
行ってしっかり宣伝してきました。
女性の皆さん(ほとんどが校長です)それぞれにすてきな恰好で・・・・ほらね~。
参加者は20人ほどで、少なかったです。 卒業式以来一度も会ったことのない人もいて、誰だったか思い出せない人もというより、ほとんど思い出せなかった
今日はお料理の写真を撮るつもりはなかったのですが、次々と美しい料理の盛られたお皿が運ばれてくるのでブロガーとしましてはやはり撮らなくては気が済まなくなりました。
途中からですが、
夏野菜の炊き合わせ。 右側のは冬瓜を薄く切って海老をのせ、丸く巻いていったもの。 手間をかけています。
手前のローストビーフだけが大写しになっちゃってー。
きれいにもられた前菜。 写真の写し方が悪くて、後ろの方の黄色いパプリカの上にパスタを載せ、2食のズッキーニをあしらったものがちょっとしか写っていません。 見た目にもとてもきれいだったんですよ。 でもね、これ、ソースをかけ忘れたんじゃないでしょうか。
強烈な紫色はドラゴンフルーツです。
溶けかけた薄氷の間から、野菜がのぞいています。 天ぷらの盛り合わせなのですが、ちょっとした演出でとても涼しそうです。
トマトの中には、いくらや細かく切った野菜をゼリーで固めたものが入っています。 外のトマトまで全部食べてしまいました。
まだ他にもあったのですが、とにかく野菜がふんだんに使われ、しかも手の込んだ調理がされていて、ヘルシーでおいしい。 残さず食べてしまいました。
おいしい料理を味わいながら、一人一人の近況報告を聞きました。 ひとり1分だというのに1分で話し終える人は一人もおらず・・・・だいたい先生って自分も含めて話が長いのよね。 今に分かったことじゃないけど、やっぱり子どもは退屈してたんだろうなあ。
そうするうちにだんだん、若い頃の面影を見いだして、共通の思い出を思い出して、それぞれが歩んできた道のりを思い浮かべて、歳月がどの人にも等しく過ぎていったことを実感いたしました。
わたしたちが大学に入った年、大学紛争が激化し、2ヶ月間の大学封鎖と警察による実力排除を味わいました。 過激な政治運動に走る者、既成政党の団体に入り政治活動を行う者、ノンポリと呼ばれる無関心派、政治に関心は持ちつつも行動にはいたらないシンパと呼ばれる人々、何もなかったら多分穏やかに仲よく過ごしたはずの大学生活は、この紛争で個々の学生の本性をあらわにしてしまいました。 だから互いに全く口をきかないばかりか露骨に敵対するクラスメートもいたりして、個人的には仲の良い友人もいましたが、全体としてはみんな仲良しの楽しい学生生活、とは言えなかったように思います。
長い歳月を経て、もう、こうしたわだかまりは捨てる時期が来ているのかもしれません。 学生時代あまり話をしなかった人ともたくさんお話できて楽しかったです。