あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

秋のロングドライブ 早明浦ダムからUFOラインへ

2023-10-26 10:37:00 | ダム巡り
 秋晴れの日曜日、トラオと母はコンサートに、ウマオと父はドライブに出かけました。私はウマオについて一緒にドライブしてきました。これがー
一日を終わってみると、とんでもなく長いドライブになっていたのです。
 
 ウマちゃん、どこへ行きたい?
 早明浦ダム。即答。
 今頃なんで早明浦ダム?
 
 早明浦ダムは、渇水期には必ずニュースになる、四国の水瓶です。湖底が見え出すと、わざわざそれを見に行ったりしますが、まだ渇水もそこまでではなく、紅葉には早いし、すでにダムカードはもらっているし、ウマオの考えることは分からないなあ。が、希望通りに行くことにしました。

 参考までに地図を載せておきます。

 
 ウマオパパはわざわざ高速道路で行きました。地図の水色の道です。時間的には最速ですが距離的には青い道の倍はありそうです。赤い点はわたしがつけた、道の駅木の香あたり。
 早明浦ダムからは山の中の青い道を赤い点の所まで帰ってきました。もうこれだけで相当走っていますが、ドライブはこれだけではなかったのです。

 大豊のインターで高速を降りて山道を走っていますと、細い橋のようなものが見えました。ダムのようには見えません。が、ウマオはそこへ寄りたいといいます。すでに通り過ぎていたのを引き返してきました。
 古くて細い橋のように見えますが、これがダムでした。ウマちゃん、なんでこれがダムだと知ってたの?

山崎ダム




 早明浦ダムの下流にあって、下流の水量を調整するためのダムだそうです。
 こうしてみると古い橋にしか見えないけど



 横から見ると、赤いラインが緑に生えてなかなかいい姿です。



 水がきれい。






 なおも山道を行くと早明浦ダムが見えてきました。
 こちら側から見るのは初めてかもしれません。ダムの側に公園とクライミング施設がありました。


 そこの駐車場に車を止め橋の上からダムを眺めました。


 なんだかすっきりとしてかっこいいダムでした。

 しかし、左の方に足場が組まれ、クレーンが見えています。工事中で管理事務所まで行くことができませんでした。ダムカードをもらうためには、ダム湖の反対側に行って道の駅でもらわなければなりません。


 早明浦ダムは貯水湖が竜のような形をしているらしいです。上空から写したカードもあるようです。参考までに見てみますと確かに竜のような形です。



 湖岸がまるで竜の棘のギザギザになっています。それが白いのは、湖岸の岩が剥き出しになっているからだと思われます。
 実際湖の景色を見ると
 ちょうどいい場所で写真を撮れなかったのですが


 山がプリーツを折りたたむように入り組んでいるのがよくわかります。


 道の駅早明浦でダムカードを貰いました。 へぇーラッキー
 今ダムの1部を改修中で、特別仕様のダムカードでした。





 そのままダム湖に沿って走り、194号線の道の駅木の香まで走ってきました。
 木の香は先月も瓶ヶ森林道へ行くときに寄りました。馴染みの道の駅です。ここで昼ごはんを食べ、さらに寒風山登山口へと続く道に入ります。
 寒風山登山口に駐車場があります。車でいっぱいでした。瓶ヶ森林道、いわゆるUFO LINEはここから始まり、土小屋までを言うようです。ウマオパパは、瓶ヶ森付近の紅葉がいい感じになっているのではないかと言うことです。素敵、ドライブ大賛成。
 しかし、今日は車がとても多いとか。

 去年秋のフラワーウォッチングではまだ色付いてなくて、咲残った花などを観察したのです。瓶ヶ森の紅葉を見るのって初めて。
 道端の木がきれいなのを見て、期待が高まります。


 しかしー

 土小屋方面に向かう私たちに対し、反対から降りてくる車のすごかったこと。もう周囲の紅葉を見るどころではありません。午後3時近く、山を降りる車とおそらく100台近くすれ違いました。

 県外ナンバーばかりだねえ。
 僕らだって県外ですよ。
 あ! ここは高知県か。

 すれ違うといっても簡単ではありません。車のCMで一躍注目された、あの、素晴らしい眺めの道はほんの数キロ(2.3キロ?)あとは鬱蒼とした森のトンネル。軽の車同士ならへ何とかすれ違える場所もあれば、どうしてもどちらかがバックして譲らなければならないところもあります。サイドミラーを折りたたまなければすれ違えない時もありました。

 CMで流されたのはこんなところだけね。




 やってきた道はというと




 これがトンネルを抜けた所です。

 それでもこれだけ車が降りてしまったら、見晴らしのいい場所はきっと空いているに違いないと期待していきました。

 景色が良くて車を止めて写真撮影できる場所は限られています。なので、1番綺麗なところを写すと言うわけにはいきませんでした。

 私は結構きれいだなぁと思ったのですが、毎年山の紅葉を移しに来るウマオパパに言わせればいまいちなんだそうです。
 これでも?


 
 右下に工事用のショベルカーが見えました。偶然なのでしょうが、重機の色も紅葉の景色に溶け込む、赤と黄色。
 
 そう言われてみれば、道より下はもう少し後かな?という感じ。





 が道の上は、色づいているんじゃない?



 石鎚山連峰では紅葉は上から降りてきます。垂直に変化が見られるのが面白いと、去年のフラワーウォッチングでききました。



 本州の山々の壮大な紅葉に比べると、スケールはうんと小さい。そのかわり、針葉樹の緑と、多様な紅葉樹の木々の色が織りなす繊細な景色が魅力だと思います。



 向こうに見える烏帽形の山は、子持ち権現。


 道は、石鎚山登山口のある土小屋まで続きます。そして、中予側から土小屋に通じる石鎚スカイラインへとつながっています。


 所々で車を降りて写真を写しましたが、ウマオパパはカメラを出すこともせず、運転手に徹して走ってくれました。
              続く
















コメント (4)
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ぐるぐる回って面河ダム

2022-10-20 10:04:13 | ダム巡り
 面河山岳博物館を出たのが午2時半ころだったでしょうか。45分くらい走ってここまで来ました。ダム湖と遠くに橋が見えます。後で調べたところこれは白い吊り橋で、周りの風景と調和させるために柱がないのだそうです。
 
 
 ダムの説明の看板もありました。
 
 
  面河ダムは中予と東予に分水され重要な農業用水として使われています。西条市西部の周桑平野では大きな水路が引かれていますし、夏の渇水時、果樹園へのスプリンクラーでの灌水もここの水が使われています。そして桜三里の途中にある発電所もここの水が使われているのです。
 とてもとても大切なダムなのに、ダムの場所すら知らなかったとはね。
 



 仁淀川水系のこのダムは、高知県の人たちの了解がなければできなかったと書いてありました。「感謝の用水」であると。
 
 しかし
 
 その先は「関係者以外立ち入り禁止」
車が入れないようにコーンまでおいてあったのです。そしてダムの堤体は?
 
 見当たりません。おかしい、ここじゃなかったのかな? 二人で地図を見ながら首をかしげました。湖の反対側なんだろうか。仕方なくダムに寄らずに帰ることにしました。なぜなら、黒森峠を明るいうちに抜けたかったからです。ウマオもしぶしぶ納得しました。
 
 20分ほど走ると、左手にダム公園の見える交差点に来ました。きれいに整地された広場や遊具が見えました。
 ああ、ここは見覚えがあります。以前ウマオパパとウマオと3人で来たことがありました。あの時もかなり山道を走ったのにたどり着けなかったんだっけ。あの時は後の予定があったのでやむなく引き返したのです。
 まっすぐ行くと帰り道、左へ折れると、ダム湖の周囲をぐるっと回ってさっき来た方向へ行くことになります。娘は迷わず左に折れました。そしてすぐに「面河ダム」という看板を見つけました。
 
 やったー、これでダムへ行ける。
 
 それからダム湖が見えたり見えなかったりするグネグネ道を、多分30分走りました。見覚えのある道でした。あのときウマオパパは、もしかしたら向こう側へ回らないといけないかもしれない、とやや不安そうでしたが、ダム湖をぐるっと回る道があると確かにどちらへ行けばよいか迷います。つながっていれば問題はないのですが、地図で見るとダムの近くでどちらかが行き止まりなのです。
 
 立ち入り禁止のところから走ること約50分
 着いたのはー
 「関係者以外立ち入り禁止」となっていたあの場所! 訳わからん。
 
 あとで何度地図を見返しても走ったルートがわかりません。
 もう、行ってみよう。管理事務所があったらごめんなさいと言ってダムの場所を聞こう。

  
 この字があの白い橋から見えるようになっているのかな? きっとそうですよね。こちらからは白い橋が見えたもの。
 
 あった!





 
 なあんだ、さっさと入ってくればよかった。 管理事務所に車はありましたが電気が付いている様子もなく、しんとしていました。
 
 天端に勝手に入っていいのかしら。
 
 
 
 
 遠慮しながら歩いてみました。
 あの建物は?

 
 面河第一発電所と大きく書いてありました。ウマオの言うには面河ダムは第1、第2、第3まであるんですって。知らなかった~

 
 その先は



 高い山々に囲まれた渓谷。その向こうは高知県かな? あちらからくる水を集めているのか。
 
 ダム湖
 
 あいにくの曇り空でしかも夕暮れ近くで墨絵のようですが、晴れた日には青空が水に写ってきれいだろうと思います。
 
 よかったよかった、無事に来られて。ウマオに聞くとここにはダムカードはないそうなので帰ることにしました。
 
 管理事務所のところに金網が張ってあったので覗いてみたら
 かもが3羽。人慣れした様子でのんびりとしていました。
 あ、もしかしてこちらを見てる?
 
 
 それにしても、立ち入り禁止になっていたのはどうしてか。いろいろ調べても、入ることはできないという記述はなかったのです。日曜日だったから?
 また、私たちはどこをどう通ってあんなにぐるぐるまわるはめになったのか。私としてはどうしても納得いかないので地図を何回も見て確かめました。地図も何種類も見て。 どうでもいいことなのでさらっと読み飛ばしてください。
 
 
 下の黄色い道(国道494号線)を来て左の草色の道に左折、同じ道を引き返して赤い国道を行って、ダム公園(トイレ)を見ながら左折。国道とは反対側のダム湖に沿ったグネグネ道を行って、また草色の道に入る。 
 


 
 赤い道を引き返して、公園近くの交差点を左折、青い道を道なりに行くと東温市に入ります。上のほうの、小腸のように曲がりくねった道が黒森峠です。その名の通り昼間もうっそうと暗い道がつづきます。
 
 とちゅうで霧が出て、数メートル先も見えないほどでした。
 
が、黒森峠は思ったほど暗くはありませんでした。ところどころ道の拡張工事が進められていて、以前ほど暗くもなく離合しにくくもなかったです。
 
 家の近くの交差点まで来て、酔い止め薬でぐっすり眠っていたトラオが目をさましました。
「あれ? 行くときあっちへ行ったよね。帰るときはこっちから帰ってきたん?」
「そう!」
「ぐるっと回ってきたわけ?」
「そう、西条から、石鎚のふもとの高い道をを中予まで走って、そこから低い道に下りて桜三里を通って東予まで帰ってきたの。」
「ふ~ん、ガソリンようけ要った?」
 
 トラオはダム湖の周りを1周半したことは知りません。
 
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高知県のダム巡り2 杉田ダム 吉野ダム 永瀬ダム

2022-09-26 02:06:26 | ダム巡り
 ダム巡りはまだまだ続きます。次は「すぎたダムね。」誰もがそう呼んでいましたが、道の道路標識に「すいた」とありました。杉田と書いてすいたと読みます。
  
 穴内川とは別の物部川に造られています。
 杉田ダム 

 今までになかったゲートの形
 なんだか巨大なバケットのついた重機が並んでいるような

 
 手前の草むらの上のほうに空き地があってそこに車を止めて坂を数メートル下りてきました。

 
 手前の施設も物々しいというか、厳重そうというか、なかなか重厚なイメージのダムでした。
 
 
 無骨だけど黄色のラインがよく目立って派手に見えます。
 
 

 左手に今登ってきた下流。

 
 真上から覗き込むの好きなんです。

 
 右手にダム湖
 昔アラスカで見た景色みたい。きれいです。
 


 ええと・・・ここは平日じゃないとカードがもらえなかったかな? たくさん行き過ぎてわからなくなりました。

 そろそろお腹がすいてきたので食べるところも探しながら行きました。この杉田ダムの湖畔に素敵なカフェがあったのでそこで昼食を食べました。このお店については次回に。

 

 おなか一杯になったところでさらに上流を目指します。

 ナビが「到着しました、お疲れさまでした」って言ってるのにダムがない?でも駐車場はここだよねえ、と降りてみました。なんか、民家とは違う建物がいくつかあるのですが、ダムが見当たりません。その辺をうろうろしてみたら

 あった!


 ダムははるか下のほうにありました。
 今まで行ったダムは道路と同じ高さもしくは一段低くなった場所にあったのですが、このダムは

 
 いくつもの鋭角に折れ曲がった石段と坂道とをこんなにも降りて行かなくてはなりませんでした。
 



 
 上から見ると、巨大な巻き上げ機が並んでいるような、今まであまり見たことのない姿でしたが、横から見てもやっぱりロープを巻き上げるような機械。
 
 
 多分あのゲートを引っ張り上げて開くのだと推測しましたが、
 
 
 反対側はこうなっています。天端を歩いて対岸から見ています。
 
 ダム湖
 
 ダム湖。同じ物部川にあるので、景色が似通っているんですよ。


 
 そして帰りは、当然のことながらー
 あの、建物があるあたりまで上がっていかなければならないのです。
 
 
 もと来た道は左へ行く石段ですが、私一人右の坂道を歩いて行ったら、薄暗い森を抜け建物をぐるっと回り、田んぼと田んぼの間を通り抜け、車でやってきた道のはるか下手のほうに行ってしまいました。仕方なく娘に電話して車で迎えに来てもらいました。
「よかったじゃない、トレーニングができて。」と娘。
 実は石鎚の山頂荘に泊まる予定があったのです。(残念ながら台風14号に直撃されてキャンセル)
 
 私を拾った車はUターンしてさらに上流へ向かいました。
 
 ウマオが一番行きたかった永瀬ダム

 
 今度はオレンジ色
   
 ダム湖は奥物部湖と言います。


 
 だけど、ダムの全様を見られる場所がなくて、
 
 天端を歩いてみました。
 


 ここの天端は車が通れるくらい広かったです。



 向こうまで歩いて行ったら、やっときれいなダムの姿が見えました。
 


 杉田ダムに似た構造でしょうか。
 そしてここでは唯一、直接ダムカードをもらえたのでウマオは大満足でした。
 
 事務所のそばにあった、ダムの銘板というのかな? 年季と貫録を感じました。
 
 
 帰って調べたところ、このダムは下流域の洪水調節と発電と農業用水の供給とを兼ねた多目的ダムで、戦前から建設計画があり、戦後着工して完成したのは昭和31年だそうです。
 
 私が小学生の頃ですね。ダムで思い出すことがあります。
 愛媛県にも面河ダムと発電所ができて、ダム湖に沈んだ笠方村の人が近所に引っ越してきました。子どもだった私には何のことやら・・・でしたが、すぐに地域に馴染んで暮らしていたのではないかと思います。
 田舎の学校には珍しく転校生が来たこともありました。その子はお父さんの仕事の関係でたびたび転校しているらしく1年もたたずにまた転校していってしまいました。中学生の時にもお父さんが何かの工事関係の仕事をしているとかということで転校生がきました。いずれも、面河ダムができたことに伴う発電所関連のお仕事だったのかなと思います。
 それから私が教師になってから出会った子どもですが、両親を亡くしおじさんに引き取られたもののおじさんはダム工事の仕事をしておりその関係で転々と学校を変わらなければならず、里親に預けられることになりました。幸い、その子は里親に大切に育てられて成人し、とうとう本当の養子縁組をして幸せに暮らしています。
 ダムを作る人やその家族、ダムのために故郷を離れる人・・・ ドラマがあったのは黒部ダムだけではありません。どのダムにも知られざるたくさんのドラマがあったにちがいありません。
 ふいにわたしは父のことを思い出しました。
 父は電気工事関係の仕事をしていて、時々山奥に出張に行くことがありました。今でも心に残っているのは、久万町への出張のお土産が、生きたクツワムシだったこと。そんな何もない山奥へ何をしに行ったかというと、まだ電気の通ってない村々に電柱をたて電気を送る仕事だったんですね。その仕事も、四国電力の発電量が増えたからこそだったのではないかと思います。
 日本中の人々がより良い暮らしを求めて頑張っていた昭和30年代。自分が働くことが人々の幸せにつながり、自分もまた良い暮らしを得られるー働くことの意義が目に見える幸せな時代に父は働いたのだと思います。もっとも、あの頃はよかったと手放しで懐かしむ気はありませんけど。
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高知県のダム巡り1 重藤ダム 穴内川ダム 休場ダム

2022-09-23 23:08:13 | ダム巡り
 そろそろ9月の大イベントについて書いておこうと思います。
 
 トラオ兄弟がとっても楽しみにしていた日曜日
 トラオは修学旅行(コロナ禍にもかかわらず、一人もかけることなく参加できました)
 ウマオは、トラオのいない間にダム三昧(トラオはダムが嫌いなので、一緒に行くとどうしても文句たらたらになる)
 ばあちゃんも来て、というので一緒に行きました。今回はコースもウマオの言いなりです。しかも
「僕の参加できん話はしないこと」というお約束。
「そんなこと言うたって、ばあちゃんはウマちゃんの話についていけんよ。」
 そう、ダムの構造とかゲートの種類とか、ちょっとずつわかってはきましたが、ダムを見てそれを見分けられるかというとーちんぷんかんぷんです。私の関心はもっぱら周辺の動植物と、ダムの造形のおもしろさ、自然と調和した姿の美しさ。なので、ダムの解説には全くなっていませんのであしからず。
 
 まずは重藤ダム
 しげとうえんてい なんですね。 多分正式にはダムではないのだと思います。
  
 
 
  
 天端を歩きます。すっきりとした空間。

 
  ダム湖ではなく貯水池。あの島は何だろう。この池は後で行く穴内川ダムの下部貯水池なっているそうです(なんかわからんけど)




 
 なぜかクレーン


 うちにもある多肉植物なんだけど

 美しい緑です。

 貯水池側から


 ダムカードはもらえませんでした。新型コロナが流行しだしてから、直接のカード配布はせず、証拠写真を送って郵送してもらうようになっているそうです。

 次に、同じ穴内川水系にある、穴内川ダムへ
 
 車を降りるとウマオが
 「僕が説明するね。」
 「堤体の真ん中へんに穴があるじゃろ?あの中は空洞になっとるんよ。中空重力コンクリート型ダムなんよ。」
 「どうして?」
 「このダムを造るころ、セメントの値段が高くて、節約のために中を空洞にしたんよ。」ーなるほど。
 「けど、どうして穴を開けるん?」
 「・・・・・」ー ははは・・・深く追求したらダメだったのね。
 「穴があるのに穴ない川ダム」
 「・・・・・」ー 通じなかったか。
 
 


 天端は中央で出っ張っています。あの高いところへは上れません。

 
 今まで道路と同じ高さのダムばかりだったので、道路より天端が低く階段を降りるというのが新鮮。
 
 出っ張ったところで階段を上がり、また降りて、また上がる。縦に横に複雑でした。
 
 
 
 ゲートの真上から。ジャンプ台みたいねえ。
 
 
 水の上を渡る蔦。 対岸までロープが張られていました。なぜ?
 

 穴内川ダムもカードはもらえませんでした。
 
 次は?
 ウマオが、近くにもう一つ「休場ダム」があると言います。
 
 ここも天端は道より少し下。苔むした堤体に貫録を感じます。




 反対側、ダム湖

 
 確かめたい花があってここまで下りてきました。(降りられるようになっています)
 




 
 なんのことはない、カクトラノオでした。


 なんかわからない施設がいろいろありますね。
 
 
 ここもカードはもらえず。 
 
 3基とも所有は四国電力で、発電が主力のダムでした。この時点で時刻は11時前。わたしたち、ウマオの計画に従って朝7時半に家を出てきたのです。
                            ー続くー
 
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新学期もダム巡り

2022-09-15 02:12:08 | ダム巡り
 ついに「ダム巡り」のカテゴリーを作りました。夏休み、10近くのダムへ行ったウマオ(私が行ってない場所はブログに書いていません)それなのに、新学期早々またもや行きたいダムがあるというのです。さすがに母親は今度の日曜日は掃除をしたいと言います。「だったらばあちゃん、連れて行って。」とウマオ。
 行き場所は 新居浜市にある鹿森ダム。道の駅「マイントピア別子」からもう少し奥へ行ったところだそうです。 マイントピア別子はについてはこちら
 
 「ここから30分くらいよ」と娘はいうけれど、さすがにそれはないでしょ。
 「前は高速で行った。」
 「幼稚園遠足でマイントピアに行ったときだって高速使わずに行ったでしょ。」   (子供向けの施設もあります
 「そうか、ナビに高速で行くように連れていかれた。」
 と、相変わらずの珍問答の末、午後からでもいいというのでしぶしぶ連れて行きました。
 
 マイントピアは何回も行ったけど、その奥はあまり行ったことがありません。
「マイントピアに行く橋を渡らずにねえ、まっすぐ行ったらループ橋があって、それを渡ったら見えるんよ。」
 ループ橋! 聞いたことがある。
 場所までしっかり覚えているほど最近行ったらしいのになぜもう一回行きたいかというと、新しいカードがもらえるからなんだそうです。
 
 マイントピアを過ぎて10分も走らないうちに
「あ! 早着いた!」
「ああ、ほんと。近かったねえ。」
 
 ダムに近づくにはぐるぐると橋を渡らなければなりません。
 一度車を降りて、下から橋を見上げました。
 こういうのを見上げるとなかなか面白いんだけど・・・・
 
 ダムの管理事務所があるところに車を止めて、橋を歩きました。
 鹿森ダムは途中までしか天端を歩くことができません。最大限近づいてまずはダムを下に見てみました。

 
 反対側、ダム湖
 もう一度振り返って、ループ橋(青龍橋)



 橋を少し下るとダムが見えました。



 
 もっと下って、そそり立つ角度から
 
 こういうのを見ると、なんとなくウマオがダムが好きなわけがわかるような気がします。人間の力と技はすごい。 建設から年月を経たダムは周りの山々に溶け込んで、力強くて古城のような風格があります。自然好きを自認している私としては矛盾しているようではありますが、わたしもダムを見るのはきらいではありません。もっとも私はダムの機能や構造よりも外観第一ですけど。
 
 鹿森ダムは下流域にある工業都市新居浜市を洪水から守るためと、立ち並ぶ工場への水供給と電力供給のために作られた多目的ダムだそうです。

 ループ橋の全様がわかりづらい。
 


 ダムが正面に見えるところまで歩いてきました。

 
 大きく口をあけた鬼の顔みたい。
 橋の上から撮るとダムは橋の上にしか映りませんが、
 
 
 来るとき道路から写したのは、ダムが橋の中
 
 そしてゲットしたカードの写真は

 ぐるぐると回った橋の上に、放流中のダム。さすがにいいところを映していました。こんなダム写真めったにありませんもの。ウマオが欲しいはずです。
 


 念願のカードを手に入れたウマオは、マイントピアに寄って遊ぶとも言わず、一目散に家に帰りました。
 
 
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夏休みダム巡り3  須賀川ダム

2022-08-21 10:41:00 | ダム巡り
 野村シルク博物館を後回しにして、この日最後のダム見物をレポートします。
 
 須賀川ダムは、河口から四㎞ほどしか離れてない、宇和島市街に非常に近い場所にあります。これまで巡ったダムが主に治水目的なのに対し(一部発電にも)須賀川ダムの60%は飲料水に使われているそうです。いわば宇和島市民の水瓶。
 
 途中ブドウの直売所が何カ所かありましたが、その一つに寄ってみました。
 
 色とりどりのブドウがパックに詰められて500円。
 まるで宝石のようにきれい。
 
 こんなにたくさんの種類があるんですね。
 もちろん贈答用の箱入りもありましたが、わたしは色とりどりを2パック買いました。どれにしようかと選ぶのも楽しかったです。
 
 

 さて、寄り道時間を含めて約一時間、須賀川ダムに近づいてきました。とある交差点で、ウマオが
「まっすぐ行ったらダムカードをくれるとこがあって、こっち(左)に行ったらダムが正面から見えるんよ。」
 へえ~、じゃあ正面の方から先に行こうか。とハンドルを左に切って道なりに進みました。大きくカーブを回ったところで前を見たら
 
 
 おお~ 本当にあった!
「ウマちゃん、どうしてあの道しっとったん?」
「ユーチューブ見たんよ。」
「ユーチューブ見たって、あの信号を曲がるってどうしてわかったん?」
「もお~、覚えとったんよぉ」
 大人達の矢継ぎ早の質問に面倒くさくなったみたい。
 
 ダムへ続く小道の脇は小川になっていて,魚がたくさん泳いでいました。ここで生き物好きのトラオの目が輝き出しましたよ。
 
 これは素早くてやっと撮れた一1枚
 
 


 
 
 岩にくっついているはぜ? ヨシノボリ?

 カニもいたのですが、写せず。
 こちらは罠にかかったカニです。ひっくり返っていますが生きていました。

 
 道はダムの真下まで続いていました。
 下から見上げるダムは、要塞のようでかっこいい。



 
 このあたりは年中しめっているのでしょうか、岩肌を這うマメヅタがおもしろい模様を描いていました。

 
 



 
 ふたたび先ほどの分かれ道まで引き返し、今度は管理事務所のある方へ。ここには駐車場にダムカードとおなじ写真が撮れるフォトフレームがありました。
 
 


 
 
 駐車場から天端を望む
 
 
 
 ダム湖

 
 天端のまん中辺りから。
 左に見えるのが先ほど来た道かな? 橋の上に立つとダムがほんとうに真っ正面から見えるようです。ウマオと母はもちろんそこまでいっていましたが、そのころわたしとウマオは生き物探しにまだ川のそばでした。
写真の切れる辺りに町並みがみえます。やはりずいぶん市街地に近い場所だと思います。

 
 ダム湖には「若山湖」という名前があるようです。



 今度はわたしも事務所までいき、ダムカードをもらいました。
 
 再び宇和島市内に戻ったわたしたちはきさいやひろばでお買い物。いろいろなところに道の駅があるので、結果的には道の駅巡りのようになって、わたしと娘はそのたびにお財布をもって車を降りましたが、男の子達はさほどね。
 ダム巡りの〆は、きさいやひろばにあるロイズのお店でソフトクリームを。これが、あまりの暑さに溶ける方が早くて食べるのが間に合いません。どんなに急いでもぽたぽたと落ちてしまいます。衣服や手を汚さないようにするのが精一杯で、ゆっくり味わう間もありませんでした。
 
 
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夏休みダム巡り2  野村ダム

2022-08-18 23:57:35 | ダム巡り
 鹿野川ダムの次は野村ダムの予定です。
野村町まで約一時間、食べるところがなかったらコンビニおにぎりでいいや、と言っていたのですがそのコンビニがない。二,三年前、大野ヶ原から間違って野村町へ下りてしまい,大回りしてうちに帰ったことがありました。あのときは豪雨災害の爪痕が残るさびしい道でした。あの寂しい道が心に残っていましたので、野村町には乙亥会館があったんだーということを大きな体育館のような建物を見てやっと思い出しました。
 乙亥会館とは伝統の乙亥相撲が行われるところです。毎年、大きな力士さんが一歳の赤ちゃんを抱いて土俵入りする写真がニュースになります。まるで巨人に宙づりにされたようなその赤ちゃん、たいていは泣いているのです。
 その乙亥会館のそばに小さな飲食店が三軒並んでいました。そのうちの一つ洋食屋さんに入りました。テーブルは三席、シェフが一人で切り盛りしている小さなお店でした。が出てきたカレーは
 

 でっかい!!

 ウマオは半分しか食べられませんでした。壁にはここを訪れた力士さんの手形入りサイン。お相撲さんも食べるんだもの、ボリュームがあるのは当然か。わたしも新鮮なアサリ入りのパスタをなんとか食べきりました。
 お腹がいっぱいになったところで野村ダムへまっしぐら。
 
 あ、ついた。
 
 ダムらしき姿の見えないままいきなり駐車場に着きました。きれいに整備されたところでサルスベリが色鮮やかに咲いていました。
 
 
 で、ダムは?
 
 駐車場の左に管理事務所、真っ正面にダムの天端。わたしはずんずん天端を歩いて行きました。ふと気づくとトラオたちがいない。以下、みんな気持ちがバラバラで行動がバラバラで、パンフレットはおろかダムカードまでもらい損ねたわたしは、ダムについて語る資料が何もありません。訳の分からないまま撮った写真を順番に載せていますが・・・ ダム好きの方々、全くレポートになっていませんのであしからず。
 
 天端を歩きながら左右を眺めます。
 右、ダム湖。ゴミがいっぱい。あ、ゴミと言っても、流木などですから。
 このダム湖は朝霧湖と呼ばれているそうです。ダム周辺では春、夏、秋と大がかりなイベントで賑わうそうなのですが、コロナ禍になって以来中止されたイベントも多いようです。
 


 左、放流された水が流れる道。遙か向こうまで山、山、山

 
 天端の真下。下の方に放水されているのが見えました。

 
 どこかへ続く道が見えました。このあとわたしたちはこれとは反対の道をぐるっと走ってみました。
 

 
 天端のまん中辺りで朝霧湖を見ると
 
 なんだかやっとあちこちで見たダムらしい風景に出会えたような気がしました。

 
 木で文字が書かれていました。


  
 その下に浮いているように見えるのは?
 もしかしたら本当に浮いている? 水上ステージのように見えますが・・・
 
 来た方を振り返ると
 これ、何処なのかなあ。

 
 駐車場に引き返し、きれいな東屋の中に入ってやっと家族と会えました。ウマオ達、すでにダムカードをゲット。(これが最優先だったのね)一緒に行かなかったわたしはもらえなかったというわけです。
 東屋には掲示板があって



 
 
 ダムの大きな役割として洪水調節がありますが、2019年の豪雨では、流入した水によるダムの決壊を防ぐため、緊急放流がなされ、その結果下流に死者まで出る洪水を引き起こしたということがありました。簡単に洪水調節と言いますが、近年の想定以上の豪雨に対しては、これまでの規定による放流では対応しきれないということでしょう。今は、鹿野川ダムのように構造を改造たり、放流規定を見直したりしているようです。 
 
 
 すぐそばの木でミンミンゼミが鳴くものだから一生懸命探しました。ミンミンゼミの鳴き声はうちの近くでは全く聞こえません。少し山際まで行くと鳴いています。あまり気温の高いのは苦手なセミかも。その上羽根が透き通っているので姿も滅多に見たことがありません。
 
 これかしら

 


 
 セミを撮っている間にまたみんなとはぐれました。
 
 なにやらわあわあと言っているのウマオを見つけたのは、上へ登る道の下。
ウマオは登りたくない、母は行ってみたい、でトラオは? もう動きたくないので車の中だって。やれやれ

 
 わたしも上へ行ってみたかったのですが、ウマオがついてきてくれないし、一人置いておくのは気になるし・・・おかあちゃんはどこまで行ったのかしらねえ。わたしがいるからとあてにしてずんずん登っていったみたいです。なのでわたしはー
 ウマオが見える範囲で上へ上へと行ってみました。
 
 上から見る朝霧湖もまたきれいでした。向こうに見えるとんがり帽子は「野村学園」障がいのある人たちが暮らしていて、入所者の作る詩と版画とがすばらしいのでよく知られています(どろんこのうた)。
 
 
 そして・・・・
 後日ウマオに見せてもらったダムカードで知ったのですが
 
 


 
 ダムの法面には、四国で初めて、ここに自生する植物を植えたのだそうです。それを知っていればもう少し丁寧に植物を見ていったのにー
 
 
 娘から、登り切ったので下りるという電話。何があった?と聞くと、大きな牛があった、との返事。はて? 牛舎でもあったのかしら。
 
 下りていたらカナヘビがいました。



 ウマオとトラオはちゃっかり車で待っており、やっと全員が揃いました。結局みんなで行動したことがない、という野村ダムでした。けど、それではねえ。せっかくここまで来たのに、ダムの全容さえ見てないのです。
 
 駐車場にあった地図によると、野村ダム周辺にはいろいろ施設がありそうです。そこでちょっと周辺をドライブしてみました。
 


 
 
 が、
 
 ホワイトファームは営業しているのやらしてないのやら。レストランは完全に閉まっています。チョウの楽園は、ただの林のようだし・・・・網を持った親子連れが一組いただけでした。
「チョウにとっては楽園とは言えん。」と、トラオ。
道は下って遠くにダムが見えるところまで来ましたが、正面から写真を撮れる場所はなさそうでした。再び上り坂になってついたところは大きな牛のあるところ。なんだ、牛ってこれだったのか。
 
 そしてそばに立つ建物が「野村シルク博物館」でした。駐車場を見たところ、入場者はいないのじゃないかな。どこもかしこも寂しい限り。それでも入ってみようと(実はスタンプねらい)入ってみたのが思わぬ大ヒットでした。
                          ーつづくー
 
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夏休みダム巡り1 鹿野川ダム

2022-08-16 00:48:19 | ダム巡り
 夏休み、トラオたちと南予のダム巡りに行くことになりました。
 
 もともとトラオはダムがきらい(つまらない)ウマオは「今まで行ったことのないダムぜんぶ行きたい」と正反対の二人ですから道中を機嫌良く過ごすのはなかなかむずかしい。
 南予への高速道路は山とトンネルばかり。ふと思いついて提案した「出口あてゲーム」に夢中になってくれたのでよかったです。
 出口あてゲームとは、トンネルの中で目をつぶり、抜けた瞬間を当てるというもの。トラオは、明るさの違いでわかるというし、ウマオはシートに耳を当てたら音が違うといいます。二人とも見事正解しましたが、何回も飽きずにし続けました。
 トンネルがないところでは「くろといわないゲーム」
「シマウマの色は白と?」「ブラック」
「西条にあるアウトドアショップの名前は?」「交差点」お店の名前はクロスポイントといいます。
 こんな調子で、何とか黒を引き出そうとしますが、ひっかかるもんですか。そのうちわたしの答えにトラオが「ばあちゃん、アウト。」といいました。「ええ~、黒なんて言わなかったろ?」「ほら、黒って言うた。」
 まんまと罠にかかってしまい、わたしの負け。
 
 ああ~ 鹿野川ダムだ~ ウマオが興奮しだしました。
 
 
 


 
 ロボットが四人並んで座っているみたい。これをクレストゲートと呼ぶんだそうですが、ウマオ以外はチンプンカンプン。
 
 ダム湖は?
 
 思ったより小さかったです。おまけに汚い。
 
 
 中ほどで渦を巻いているように見えるのが取水口らしいです。
 訂正 曝気循環装置ー空気で水をかき混ぜ、水質を良くする装置
取水口は右後方の四角い建物でした。水をくみ上げて何処へ??? 河川環境維持のため低い位置から水を流しますが、そのとき湖底近くの冷たくて濁った水を流さないように、湖の上の方の温かく澄んだ水を、サイホンの原理で下に下ろして流すのだそうです。(パンフレットより)
 
 クレストゲートを真横から見てみました。

 
 
 
 天端から真下を見る。天端というのは厚みのあるダムのてっぺん部分。たいていは車も通れるほどの広さの道路になっています。
 下に見えるのは低水放流設備らしいです。

 
 いつもウマオから「てんば」と聞かされていましたが、漢字をどう書くのかわからなくて。
今回パンフレットをみてようやくわかりました。
 

 
 下へ下りる道がありました。このダムは事前に申し込めば内部まで見学させてもらえます。多分あの道も下りられるのでしょう。
 
 実はこの下流にある大州の街は昔から洪水被害の多かった場所。それを解消するために鹿野川ダムは造られたそうですが、それでもなかなか解消されなくて大洲市はたびたび洪水に見舞われています。そこで、構造を改修するための大工事が行われ2019年に完了したばかり。クレストゲートも低水放流設備も、大がかりなトンネル式洪水吐(こうずいばき)も構造改革によって造られたそうです。洪水吐という言葉はウマオに聞いて知っていたのですがこれもようやく漢字がわかりました。
 ところが、2019年7月7日に「西日本豪雨」。またもや大洪水になりました。このときには死者も出る大災害になり今でも記憶に新しいところです。鹿野川ダムはなんとなく聞いたことのある名前だと思っていましたが、そうか、あの頃ニュースでよく聞いていたのか・・・
 はあ~~~、事務所に並んでいたたくさんのパンフレトを頂いて読んだおかげで勉強になりました。
 
 地図で見ると小さな川が多いです。
 
 
 今、このすぐ近くに山鳥坂ダムが建設中です。せっかくだからそこも見てみようということになり、近くまで走ってみました。
 
 
 
 しかし、ここで行き止まり。
 


 現場を見ることはできませんでした。
 
 山鳥坂ダムは以前、その必要性が疑問視され、さらに貴重なクマタカなどの生息地が荒らされるなどの理由で建設反対運動が起きていたように思います。(曖昧な記憶で、間違っていたらすみません)。しかし再びゴーサインが出され今は治水対策をメインにした工事が進められているようです。完成したらまたウマオは来たいと言うでしょうね。
 
 「ばあちゃん、自分には興味のないところに連れて行かれるのはどんな気持ち?」やはりトラオは渋々ついて来たみたい。」
 「ばあちゃんは、どんなところへ行っても興味のあることを見つける主義なんよ。だからぜんぜんおもしろくないと思ったことはない。」
やんわりと諭したつもりだけど通じたかな?
 
 ダムのことも詳しく知ればおもしろいし、ダムは山の中だから珍しい植物や生き物を見つけることだってあります。
 
 イヌビワ?
 
何だかわからないけど




 園芸店で売られていたような気もする・・・・
 
 
 これも解らないけど、放射状についている花がおもしろい
 



 そろそろお腹がすいてきました。次の目的地、野村ダム周辺で食べるところを探すことにしました。

                               ーつづくー
 
 
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探検 志河川ダム

2022-07-28 12:14:39 | ダム巡り
 夏休みです。毎年のことながら孫たちをゲーム付けにしないために頭を悩ませます。
 ウマオは今ダムがマイブーム。近場でも、何度も行ったところでも、何回でも同じダムへ行きたいらしいのです。ただし、お兄ちゃんはダムヘはつきあってくれません。彼は彼なりに忙しいらしいので、私は運転手兼お守り役としてウマオに付き合っています。この夏休み、探検シリーズとして連載ができそうです。
 すでに夏休み初日に朝倉ダムに行ってきましたが、その時はブログに書く気もなく写真もわずか。資料不足で記事にできません。いずれまた行くことになると思うのでそのときに。

 お兄ちゃんが遊びに出かけ暇なウマオ、志河川ダムか、黒瀬ダムに行きたいといいます。そこで、何度も行ったことがありますが志河川ダムに行くことにしました。
 
 
 重力コンクリート式、灌漑用ダム。多分県内で一番新しいダムだと思います。
 「ばあちゃん、四国のダムは灌漑用が多いんよ。」「ふう~ん」まあそうでしょうね。特に愛媛、香川は雨が少ないもの。要するに機能性の高いため池か・・・私はさほど興味はないのです。ただ、ダムは必ず山の中にあるし、ローカルなダムに人はいないし、コロナ禍の夏休みにはちょうどいいお出かけ場所だと思います。 平地にはない植物もありますし。
 
 「ばあちゃん、下に秘密のトンネルがあるんよ、行こう。」
 ダムの上、何とかという道を通って下のふれあい広場まで下りました。そこに車を止めてさらに歩いて下っていくと
 
 
 ほら!
 
 すごいところがありました。

 奥に扉があるのですがそこは入れないようになっていて、手前にベンチと看板が。ベンチを乗り越えて近づいてみました。この丸いとびら、来る時にもありました。

 
 その看板によると、志河川ダムの建設にあたって事前に付近に生息するコウモリ類(益獣)の調査を行い、その結果愛媛県では1969年以来確認されてなかったヒナコウモリが37年ぶりに確認されたほか合計5種のコウモリが確認されたそうです。そして、コウモリ類を保護するため、ダム建設に使った仮排水トンネルを完成後もつぶさず、コウモリ類の生息場として利用しているそうなのです。
 西条自然学校の活動として聞いていた生物調査ってこういうことだったんですね。
 
 地図左、斜め上に走るトンネル
 

 
 ここからふれあいひろばに戻って
「小さい橋があるんよ。行こう。」
 ほんとによく知っていること。
 地図でいうと語らい広場にわたる橋のようです。その橋の上からダムを眺めました。
 
 少量の水が放流されていました。
 手前の細長いプールは「副ダム」だそうです。 

 
 排水は何段階にも分かれて調節されているみたいです。
 しばらく水紋の美しさに見とれていました。




 橋をわたるとそこは語らい広場。そこで私の目は右側の高い壁にくぎ付けになりました。
 この植物ー



 
 もしかして、道路わきにあったこのフウトウカズラ?
 
 上の道にあるフウトウカズラにはまばらに実がついていましたが、こちらの崖には見当たりませんでした。これがフウトウカズラなのか今後も目が離せません。

 
 それからこの間勉強したばかりのヤブマオ

 
 左下のほうにはカラムシ

 
 そして多分、コアカソも。(色の違う小さいの)
 
 
 こうやって茂っていると違いがよく分かります。ヤブマオの重鋸歯という葉の作りもはっきりとみられました。
 多分タラの木だと思いますが、花が咲いていました。
 
 
 植栽されたアジサイは秋色。私個人の意見としては、無理に園芸植物を植栽しなくても・・・と思いますけど。
 
 
 そのアジサイの葉に
 
 ジャコウアゲハに似ている!
 けどこれは多分アゲハもどきというガですね。
 
 
 触角が櫛型です(蝶は棍棒型)
 
 


 
 
 大きさも、以前一度だけ見たことのあるジャコウアゲハよりは小さかったです。
 
 私がダムに背を向けて草ばかり見ているものだから、ウマオが声をかけてきました。
「ばあちゃん、ダムよりも草のほうに興味があるん?」
 そうそう、
 
 やってきたウマオはすぐにこのガを発見
 




 黄色と黒のくっきりした模様がよく目立ちます。後で調べてみると「キンモンガ」ようでした。
 
 ウマオはダムを、わたしは山間の植物や生き物を見ることができて大満足。帰りに2人ともが欲しかったアイスを買って帰りました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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