稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

外国人記者たちの中国談義から

2017年02月02日 | 日々
 BS6で「外国人記者は見た プラス 『なぜ嫌われる!?中国』」

 英仏米各1名、中国3名の記者が出席。
 中国人の公共マナーやいわゆるパクリなどを論じた番組。

     

 とても興味深いものだった。

 最初に司会者から中国人のイメージが悪いことについて。
 中国記者の一人は外国からの「(新参者に対する)やっかみ」と評した。

 (なるほど)

 続いて、中国人旅行者が子どもにゴミ箱や電車の床に小便させるシーンなどの放映。

     

 中国人記者の一人は「中国では子ども第一。子どもに優しいんですよ」??。
 さらに「日本人だって同じ、電車内で化粧をするなど・・・」と反論。

 英国記者から日本人も30年ほど前、欧米でひんしゅくを買ったとの発言。
 公共の場で喫煙、ポイ捨て、大声で話すなど・・・。

 (なるほど)

 中国記者で比較的冷静な女性記者(環球時報)は
「中国政府は『マナーブック』をつくって啓発に乗り出しています。
 けれども中国の人口は日本の人口の13倍。伝わるのが遅いんです。
 だからもう少し時間をください」と。

 話題は「パクリ」に。

 例示されたのは先日問題になった「大江戸温泉物語」のコピー。

     

 さらにドラエモン、白雪姫、アンパンマン・・・」

     

 が、これについても中国記者からは日本だってものマネから始まったと。
 さらには遣唐使が中国から経典、仏像などを持ち帰り・・・と「知的財産のパクリ」に言及。

 さすが、このあたりになると、欧米の記者たちからは、知的財産の保護という考え方が
確立された今の時代と昔は違う・・・と。

 確かに考えてみれば、中国人のマナーを論じるぼくら日本人がその昔どうだったのか?
ということについては考えさせられる。

 パクリについても、確かに古来よりひたすら大陸からの導入で始まったのもそうかもしれない。

 が、今必要なのは知的財産保護のルールに照らしてということは当然のこと。

     

 それにしても、後味の悪い討論番組だった。

 批判に対してはとにかく否定あるいは弁解、さらにはウチだけじゃないという姿勢。
 それはおそらく中国人記者たちが国家の体面を背負っての発言に終始したからではなかろうか?

 記者個人の思考と発言であってこそ議論はおもしろいと思うのだが。

 
 (なお、3人の中国人記者のうち、環球時報の記者だけはより広い見識を感じさせたことを付記しておきたい。)
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