稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

新型コロナ臨調の報告から

2020年10月09日 | 日々
 10月8日、「新型コロナ対応・民間臨時調査会」が報告書を公表した。

 全体として、日本は死亡率を低く抑え、
経済の後退を抑えたものの、判断や対応は「場当たり的」だったとの指摘。

 そうかもしれない。

 もっとも、安倍さん以外の内閣ならどうだったか?
を考えればあまり変わらなかっただろう。

 いずれにしても、
政府は体系的な防疫策をもっていたわけではなかったようにみえる。

     
       ( 臨時調査会の発表模様 )

 日本は奈良時代あたりから天然痘などの疫病に見舞われてきた。
その後も江戸時代のコレラ、大正期のスペイン風邪など。

 こうした経験はのちの世にあまり引き継がれないものなのか?

 というのも、台湾での新型コロナ封じ込めの実績がぼくの頭をかすめるからだ。

 台湾では2013年のSARSでの経験から防疫策を体系化し、訓練もしてきていたらしい。
今回の成果はまさにこれによるものだという。

 新型コロナ対応はまだ終わらないが、
ぜひとも体系的な策を確立し、後世に残してほしいものだ。

 ところで、「新型コロナ対応・民間臨時調査会」なる機関。

 これはどんな性格のものなのだろう。

 よくわからないが、政府に対し、
第三者的な立場からモノ申しているように見え、説得力がある。

 そういえば、最近話題の「日本学術会議」6人の任命拒否問題。

     
          ( 6人の任命拒否をめぐる論戦 )

 政府は今も拒否理由を明らかにしていないが、
状況からは6人が過去に政府に異論を唱えたことがありそうだ。

 これに対し、
「学問の自由の侵害」という声もあるが、ぼくにはピンとこない。
 
 ただ、学術会議の存在意義のひとつは、
政府に対し耳の痛いことも提言できるということではなかったか?

 時の政府の意向とは別に、いろいろな考え方が許容される会議であることを望みたい。
コメント
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