詩篇５５篇９－１１節

55:9 主よ。どうか、彼らのことばを混乱させ、分裂させてください。私はこの町の中に暴虐と争いを見ています。
55:10 彼らは昼も夜も、町の城壁の上を歩き回り、町の真ん中には、罪悪と害毒があります。


ダビデは、自分の受ける苦しみだけを語って、主に助けを祈っているのではありませんでした。

町の中で行われている様々な罪悪と害毒とを見て、嘆き苦しみ、それを主に訴えたのです。

彼はその時「彼らの言葉を混乱させ、分裂させてください。」と祈りました。

それは、バベルの塔の事件の時になされた、主のみ業を期待する祈りのようでした。

人々に害悪を加える者達の言葉を乱すことによって、互いに理解が出来なくなり、意思の疎通が出来なくなるようにしてくださいと祈っているのです。

そのことによって、彼らの害悪をなくしてくださいと言っているのです。

彼は、自分のことだけでなく、人々の苦しみを覚え、また神の御名がないがしろにされていることを憂えて、主に求めと願いを祈っているのです。

神の義を覚える、熱心さです。