情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

もんじゅナトリウム漏れ事故虚偽発表自殺事件で、東京高裁が重要な証人を採用!

2008-08-04 23:51:06 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 高速増殖炉もんじゅのナトリウム漏れ事故が発生した際、現場を撮影したビデオが隠されていたことについて発表した担当者西村成生さんが死亡した事件については、これまでに何度か触れてきたし(※1)、NPJでも動画ニュースで解説した(※2)。西村さんが命を失うことになった隠されたビデオについてもNPJでほぼそのまま公開している(※3)。

 残念ながら東京地裁は西村さんの死についてもんじゅを運営していた旧動燃の責任を認めなかった。しかし、東京高裁は、西村さんの死の鍵を握る人物を尋問することを決定した。

 その人物とは、西村さんに、ある書類を渡した人物だ。

 西村さんは、記者会見で、動燃が「隠していた」ビデオが見つかった時期について、事実と違う回答をした。本当は事故のあった12月の25日には見つかっていたのだが、記者発表の日の2日前だと発表したのだ。西村さんがこのような「嘘」を述べざるを得なくなったのは、西村さんが記者会見に応じさせられる直前、理事長が記者会見に臨み、自分が知ったのは前日だという趣旨の「嘘」発言をしたからだと思われる。理事長が知ったと発表した時期に合わせて、見つかった時期をずらせたのであろう。

 ところが、そもそも、この日、動燃は、このビデオについて3回も会見をしており、1回目に答えられなかった質問について、回答集を作成していた。その回答集は理事長が「嘘」をつくことは想定しておらず、ビデオが見つかった日付は12月25日となっていた。

 


 そして、この回答集は、西村さんの会見の直前に科技庁に送信されていた。




 しかし、西村さんは、科技庁にこのような書類が送付されていたことを知らないまま、会見に臨んだ。その時点では理事長に合わせた日付を述べざるを得なかった。



 
 科技庁側は、回答集を手にして西村会見を目の当たりにして驚いたことだろう。




 事実を知った科技庁は、そのまま放置するわけにはいかなかった…これは間違いない。




そのことを知った西村さんには、もはや自殺以外に選択肢があったのだろうか…。




東京高裁で採用されたのは、西村さんにこの回答集を手渡した人物だ。




動燃広報室担当役は、いつ、どのようにして、この回答集を西村さんに手渡したのだろうか…。


西村さんの遺品には、科技庁に送られた回答集のコピーが残されていた。その回答集の「12月25日」の記載には、ぐるぐると鉛筆で塗りつぶした跡がある。そのとき、西村さんは、どのような気持ちだったのだろうか。そして、その西村さんの周りにはいったい誰がいたのだろうか。

勇気ある人たちによって西村さんの死の真実が明らかになることを切望する。

証人尋問は、11月6日午後1時20分、東京高裁809号法廷で行われる。


※1:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/90e8b1da7efa1cbcc910ed184bfadec1

※2:http://jp.youtube.com/watch?v=G7NbFMH_XZw


※3:http://jp.youtube.com/watch?v=Wm3yuygUXQ0



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