tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

勤労感謝の日、今日は何をする日?

2017年11月23日 10時50分14秒 | 社会
勤労感謝の日、今日は何をする日?
 今日は11月23日、「勤労感謝の日」です。 政府によれば、「勤労感謝の日」は、「勤労を大切にし、生産を祝い。国民が互いに感謝しあう日」だそうです。

 なんだか良く解りませんが、働くことは良いことで、みんなが夫々に働いていることの意義を認め、自分も含め、みんなの働いていることに感謝しましょうという事でしょうか。

 折しも今日は朝から雨ですから、毎日よく働いている自分に感謝し、今日はゆっくりしようというのには丁度いいようです。

 もともと日本では、秋に収穫を祝う「秋祭り」があったわけで、その年の収穫を祝って神様に感謝すると同時に、お祭り(休日・レジャー)を楽しむという習慣がありました。
 こうした習慣は、世界の多くの国にも共通で、一般的には収穫祭とか感謝祭と言われています。本来は「豊穣は神様のお蔭」という人間の素朴な気持ちの表れでしょう。

 余計なことですが、何処の国でも、多雨や旱魃、台風やハリケーンが来ると大変で、気候が順調であるように、神様に願ったのでしょう。今の世界は、そういう行事をしながら、一方では気候変動を促進し、収穫にダメージを与えるようなことも多く困ったものです。

 ところで、思い出しますと、私が小学生(国民学校生)の頃は、秋になると「神嘗祭」10月17日と「新嘗祭」11月23日があり、神嘗祭は神様(天照大神)が新米を召し上がる日で、新嘗祭は、天皇陛下が新米を召し上がる日と教えられていました。

 勤労感謝の日は、新嘗祭を受け継いでいるようです。勤労感謝の日には宗教色は全くないのは政教分離から当然でしょうけれども、勤労感謝の日が、なぜ秋のこの時期なのかを考えれば当然気付くことですが、もともと人間は豊穣を願い、収穫を神(現象としての自然・気候)に感謝していた謙虚さに思いを致すことも大切でしょう。

 原始の農業から出発し、今日の複雑な産業社会に至っても、豊穣は「地球環境」と「人間の勤労の在り方」によるのでしょう。
 産業社会が複雑の度を増すにつれて、その中でいろいろな問題が発生してきていますが、働くことによって豊かで快適な社会を作り上げたいという気持ちは、昔の秋祭りでの人間の思いと同じなのでしょう。

 ならば、人間は、あまり思い上がらず、謙虚に、自然、地球環境と共存、共生し、自然そのものを豊かにし、それによって、自然の恩恵をより良く受け取れるような勤労の仕方を考えるべきなのでしょう。

 豊穣な(豊かで快適な)社会に向かって努力していくのが勤労の本来で、勤労感謝の日も、そうした意味合いの中での勤労に感謝する日と考えたいと思うところです。

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