tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

東京五輪の新日程発表、反応は多様ですが 

2020年03月31日 16時30分37秒 | 文化社会
東京五輪の新日程発表、反応は多様ですが 
 東京オリンピック、パラリンピックの新日程が発表されました。
来年の7月23日からオリンピック、8月24日からパラリンピックだそうで、やっぱり暑い真夏ですが、何はともあれ、何も決まらないよりはよかったのではないでしょうか。

新型コロナ禍は、今や世界各国に広がり、アメリカでも急速に深刻化しているようです。トランプ大統領も、GMに人工呼吸器の製造を依頼したそうですが、それに呼応してフォードも人工呼吸器の生産を始めるとのことです。

太平洋戦争の時は、アメリカはその巨大な生産力でB29爆撃機を量産し、日本中が焼け野原となったことを思い出して、いよいよアメリカはやる気だな、などと感じるのは年代のせいでしょうか。

東京五輪の新日程については、IOC、JOC、もちろん、日本政府、東京都も一致してという事ですが、反応は多様なようです。
延期の決定が遅れたことについては、多くの批判もありました。客観的には開催不可能と多くの人が感じる中で、なんとか開催したいとの気持ちが強かったからでしょうか。

今回の新日程の決定は、予想外に早かったと思う人も多く、何はともあれ新日程決定は良かったのではという肯定的な意見が多いようです。
勿論、現状の新型コロナ禍の進展状態を見れば、日程を決めても不可能になる可能性も懸念されるところです。

しかし、何も決めなければ、アスリートをはじめ、関係者もオリンピックを愛する多くの人々も不安定な気持ちのままでいなければならないのですから、何はともあれ、1つの指針を出すことは「必要」だったのではないでしょうか。

これから1年、既存薬、新薬の治験、ワクチンの開発などが人類の総力で強力に推進されるでしょう。中国の蓄積された体験とデータを基にした研究開発、最先端のアメリカの開発体制、さらにイギリス、シンガポールなどでの研究開発情報などがみられます。

一方、アメリカのマスコミの中には「この大変な時期に日程を決めるなど無神経の極み」という批判もあるようです。
アメリカも大変な時期ですから、そういう意見があるのも当然かもしれません。

ところで、組織委員会会長の森喜朗さんは、「神頼みの様なところもあるかもしれないが、そうした気持ちが必ず通じる(と思いたい、と思っている)」といった趣旨のことも言っておられるようです(正直な人ですね)。こんな言葉が多くの日本人の気持ちを代表しているのではないかなどと思うところです。