明日につなぎたい

老いのときめき

怒り心頭!誰の仕業か

2017-09-13 10:59:34 | 日記

 何でこんな事やるのか。腸(はらわた)が煮えくり返った。本当なら死んでしまうことなのだが、これは怒りの最高の表現として使われる言葉だ。怒り心頭ともいう。怒りが全身を貫いたという表現もある。年寄りを怒らすなよ!胸の内で叫んだ。72年前の沖縄戦で、住民85人が「集団自決」(強制集団死)した読谷村の自然壕(チビリガマ)が、何者かによって荒らされていたという新聞記事を見た私の反応である。ガマの奥に残されていた遺品のビンや陶器が割られ、平和学習で訪れた生徒たちによる千羽鶴もひきちぎられていたという。

 

 遺族会は、ここに立ち入り禁止の看板を立てていた。「ガマの中には私たち肉親の骨が多数残っています・・ガマにはいって私たちの肉親を踏み潰していることを我慢できません」との理由からである。「遺族にとってガマは墓と同じ。なぜこんなことをするのか。悲しい」。嘆きの声が聞こえてくる。私は怒る。あくどい”墓荒らし”ではないか!刑法24章188条(礼拝所及び墳墓に関する罪)に問われないだろうか。だが、捜査当局の動きについての報道は見受けない。天皇の陵に無断で入ったら厳罰を食らうのに。

 

 ”墓荒らし”は沖縄戦の真相隠しか。識者の話も報じられている。チビリガマは戦争体験の象徴で全国から平和学習に訪れる場所。差別的なヘイトスピ―チが全国的に問題になっているが、今回のような場所を破壊することは何らかの政治的な意図がありそうだ」「沖縄戦の経験を後の世に伝えていきたいという思いを、押つぶそうというのは許せない」。私は、大阪府警の機動隊員が沖縄県民を土人だと発言したこと、大江健三郎氏の言う「日本人のもっとも厭らしい属性」(沖縄ノ―ト)のことを思い出した。”墓荒らし”の犯人を追えと叫びたい。