キュートなバアサンになるために

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『MILK』

2009-05-01 23:52:28 | 映画

 出不精の私がどうしても観たくて ちょっと遠出までして観てきました。

これは 1970年代後半に アメリカに実在した ハーヴィー・ミルクというゲイの議員の晩年の8年間を追った作品です。
 40歳になるまで 自分がゲイであることを隠してひっそり生きていたミルクが40歳の誕生日に街でナンパしたスコットという青年とサンフランシスコに行き、そこで ゲイのために そしてマイノリティ、社会的弱者のために闘っていきます。
 しかし、議員になって1年にも満たない時に 元同僚の議員に銃で撃たれて その生涯を終えます。

 観ながら 感動で涙する映画ではありません。 ましてや 私の好きな無条件に笑える映画でも 温かな気持ちになれる映画でもありません。
 もっと深く人間愛を考えさせられる深くて重い映画だと思います。

 人は自分と違う価値観、見た目の人を恐れ、排除しようとするのでしょうか?

映画の舞台は自由な国のイメージの強いアメリカです。
でも、保守派の人たちのマイノリティの人たちに対する思いはかなり排他的です。

 オバマ大統領の登場とこの映画の公開が同時期というのに 感慨深いものがあります。

 この映画の日本での評価は割れるのではないでしょうか。
映画館で私の隣りに座った人は観ながら泣いていました。 だけど、会場を出る時私の後ろにいた若い女性は「ヤバイよ、途中から眠くて仕方なかったよぉ!」と言っていました。

 今年度のアカデミー賞(最優秀男優賞・最優秀脚本賞)を取った作品です。

楽しい雰囲気の映画ではありませんが あっという間に時間が過ぎていく映画でした。
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