森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

エゾリンドウ

2016年09月30日 | 自然観察日記
個体数はそれほど多くはないのですが、エゾリンドウも目につきます。あまり立派な花ですから自生のものか植栽したものか疑ってしまうほど。野反湖でみた多くの種が栄養が良いせいか大柄な感じでした。花の少ない季節ですから立派なエゾリンドウの花はとても目につきます。

エゾリンドウの花

2016年09月30日 | 自然観察日記
エゾリンドウの花は開いているのかいないのかはっきりしないはなです。他のリンドウの仲間も同じような習性がありますから、いつ何によって受粉するのか判然としません。自家受粉で結実させているのでしょうか。花が終わった後の果実を割ってみると細かな種子がおびただしいほどできています。

これから咲くリンドウの花

2016年09月30日 | 自然観察日記
白いものはまだつぼみといって良いでしょう。リンドウの花の盛期はこれからのようです。野反湖で見られたエゾリンドウは頂部にかたまって花をつける個体が目立ちます。もう少し下の方まで付く性質のものもあるのですが・・。

園路脇で咲きほこるマツムシソウ

2016年09月29日 | 自然観察日記
枯れ行くものがあれば盛りのものもあります。この季節はマツムシソウが沢山霧の中に浮かんでいました。園路脇にもたくさん咲いていて訪れた人の歓声を誘っていました。霧で遠くが見えない中近くのマツムシソウの花が幻想的です。

マツムシソウの果実

2016年09月29日 | 自然観察日記
マツムシソウの下部にはこのような球形をしたものがみられます。つぼみと思われがちですが、これは花が終わった後の果実です。たくさんの花が集まって球形の果実を作ります。この一つ一つはがくが針状になていて熟すといわゆるひっつき虫になるのだそうです。残念ながらまだマツムシソウのひっつき虫は経験がありません。

ベンチの脇に咲くマツムシソウ

2016年09月29日 | 自然観察日記
野反湖に着くと駐車場がありトイレとお土産売り場あります。その、駐車場の湖側は野反湖を眺めるようにベンチが並んでいます。その周辺にもマツムシソウが雑草の如く咲いています。マツムシソウがこういう姿で咲いている光景はあまり見ないですね。貴重な高山植物と一体になれる場所ということでしょうか。

枯れ行くイブキトラノオ

2016年09月28日 | 自然観察日記
すでに生気はなく立ち枯れに近いイブキトラノオです。あたりを見渡せばそんな個体が沢山ありますから、往時はかなりの存在感があったようです。ササの優先する草原に穂状の白い花が風にそよぐ様を想像するになかなか捨てがたい光景が浮かびます。おそらく6月下旬から7月上旬。8月はやはり遅いようですね。

イブキトラノオの葉

2016年09月28日 | 自然観察日記
ほとんどの個体の葉は茶色に変色し形だけがイブキトラノオの葉であることを示しているなかで、比較的生気を持った個体にはまだしっかりとした葉が付いています。茎丈が1ⅿ以上の個体にしては数cmの葉はかなり小さめ。根性葉は見ていませんが茂みの中にあってはあまり機能していないと思います。

ナンテンハギ

2016年09月27日 | 自然観察日記
高山植物というほどのものではないのですが、久しぶりにナンテンハギに出会いました。やや奥深い山地に生育するものと理解していますが、野反湖周辺もこの範疇に入るのでしょう。そういう意味でこの野反湖周辺は高山植物から山地植物まで幅広く観察できる魔所なのかもしれません。

ナンテンハギの葉

2016年09月27日 | 自然観察日記
葉の雰囲気からナンテンハギと命名されたのでしょう。二枚の葉が茎につき、その葉がナンテンの葉に似ているようにも見えます。マメ科の種は普通複葉で細かな葉が何枚もつくのが一般的。二枚も複葉といえばその範囲なのかもしれませんが少々変わり者であることは確かです。

ヤナギラン

2016年09月26日 | 自然観察日記
夏も終わりに近いころでしたが湖畔の一部にまだヤナギランの花が残っていて華やいでいる場所がありました。ここへ来る途中の草原には果実がはじけているものはなかったものの花の済んだ株がかなり存在していたエリアもあってヤナギランの季節は見ごたえのある景観になるのではと想像していました。ヤナギランが大きな群落を形成しているといのはすなわち開墾された場所を意味しています。舗装道路を境にしてその上部は一部人手が入っているものの最近のものでなく二次林。その下側は湖畔まで皆伐に近い人為作用を受けその後放置されてササ原が復活した景観です。その一角にヤナギランが繁茂したと考えました。